「カトリーナ」のことⅡ

  • 選挙

 昨日でアメリカの9・11テロから丸4年。
もう4年なんだ・・・。
その後も随分いろんな事が起きた。
何だかあずましくな〜い。
21世紀になってから世界中がやたらに騒がしくなった気がする。
 平和な日本では平和な選挙があった。
平和なキリギリス夫婦も夕方投票に行って来た。
さすがに平和なこの街も昨日は何となく人通りが多かった。
今回の投票率は高そうだと思った。
 いつも思うけど選挙のやり方ってちゃっちい。
紙と鉛筆の世界だし・・・。
もう何年も変わってないんだべなあ・・・。
身分証明だって無い。
誰が投票したってわかりゃいないわよ。
ハガキさえ持ってりゃ誰でも投票できるべな。
イラクとかと大差ないじゃん。
ま、平和だからいっか。

  • 犠牲者

 アメリカでは9・11テロの追悼集会があっちこっちであった。
水浸しのニューオーリンズでもあったらしい。
被災者はそれどころじゃないべな・・・。
やっぱ犠牲者の数がだんだん増えてきた。
まだまだ増えるんだべね・・・。
 フランスのリベラシオン紙ってのが伝えたそうだ。

「犠牲者リストの冒頭に来るのは、米国の威信だ」

 おお〜〜っとぉ〜〜っ!
さすがフランス!
言っちゃいましたねえ・・・。
 犠牲者に何も罪がある訳じゃない。
自然をちょっと舐めてただけ・・・。
未曾有の災害に遭って可哀想だった・・・。
可能な支援はすべきだと思う。
でも、どうも最初っからちょっと雰囲気が違ってた。
みんながどこか醒めた目で見ていた気がする。

  • 「失態」

 世界の反応は9・11テロの時とはぜんぜん違った。
確かに心底気の毒に思えなかった。
犠牲者にあえて目をつぶれば「天罰」って言葉がアタマを過ぎった。
それっくらいここ数年のアメリカは傲慢に見えてた。
 でも、さすがに誰もそんな事は言えないべ。
幾ら何でもそこまで言うのは憚られる。
って思ってたら世界中がえりゃあ冷ややかな反応らしい。
大型ハリケーンに襲われたのは不幸だった。
でも、救援活動でけっつまづいた。
暴行、略奪まで起きる混乱ぶりで醜態をさらした。
世界中が超大国の「失態」に驚き、呆れた。
ってな反応だった。
 なあ〜んだ。
みんな思うコトは一緒なんだ・・・。
但し、あくまで旭新聞の報道だけど・・・。

  • 「ならず者」

 当然と言えば当然。
ず〜っと「ならず者」呼ばわりされてた国は元気一杯。
ここぞとばかり、言いたい放題。
イランの有力紙はなかなか辛辣らしい。

  1. 世界の資源を独占する為に自分達の巣をなおざりにした
  2. 米国流「民主主義」は略奪やレイプも生み出した
  3. アフガン・イラクへの派兵をやめ、その力を米国の納税者の為に使うべきでは・・・?

 北朝鮮はビミョーらしい。
6者協議の影響だべ。
初めてアメリカに見舞いの書簡を送ったとか・・・。
あの北朝鮮が、である。
でも、朝鮮中央放送はチクリとやってるそうだ。

米政府がイラク戦争カトリーナ戦争で連敗を喫し「2つの戦争」の同時遂行戦略が危機に直面している

 「イラクアルカイダ機構」
ここは推して知るべし。

殺害と破壊をやりたい放題だった米国が今、石油と食を請うている。神の怒りが下った

 ま、こんな類いと一緒にはされたくない。
でも、地球がキレてるんだと言う印象は拭えない。

  • 皮肉

 ロシア紙も結構シビアだった。

富裕層は自家用機で、中産階級は自家用車で脱出したが、最も貧しい人たちはバスが足りず、家畜のように見捨てられた

 中国も首脳会談に配慮して苦心の皮肉。

  1. 人権保護を口実に他国に干渉する政府が自国民の生きる権利すら守れないとは皮肉だ
  2. 「小さな政府」は災害対応に向いていない
  3. 中国政府なら住民に手錠をかけてでも強制避難させる

 最後にお膝元、「USAトゥデー」の社説。

  1. 救援の遅れを「貧困層や黒人への冷淡さ」、治安悪化を「暴力的な文化の表れ」などと評する各国メディアの論調を「真偽はともかく、イラク戦争開始以降の身勝手な振る舞いで地に落ちた米国のイメージを映し出している」と分析。
  2. 約90ヶ国から寄せられた国際支援について「丁重に受け入れ、謙虚さと国際連携を尊重する姿勢を示し、対外関係再構築の第一歩とすべきだ」と主張した。

 っだそうである。
でも、それじゃアメリカじゃなくなっちゃうべや・・・。