大阪出張のこと - maosuke1225のブログ

すき間

　２ヶ月ぶりに大阪に出張。
よりによって台風「トシ子」の最中だった。
７日に事業所を出る時には滝の様な雨。
新幹線が止まるのも覚悟してた。
ま、何とか明日の朝までに着けばいいや、っくらいである。
　意外にも順調に大阪に着いた。
暴風域のすき間だったらしい。
ラッキーである。
大阪も大した影響は無かったそうだ。
九州と北海道に集中攻撃って感じだった。
　いつ行っても大阪ってえのは何となく緊張する。
外国にいる時の感覚とほとんど同じ。
ついつい周りをキョロキョロしちゃう。
人相・風体の怪しげなヤツはいないか・・・？
街中でうっかり東京弁使っちゃったらどうしよう・・・みたいな。
ホントに異文化だと思う。

　ホテルでテレビを見た。
いつもは東京弁のニュースとかばっか。
珍しくジモティの番組を見た。
何て局だかわかんない。
当然だけど、出て来るのが関西弁ばっか。
わんわんとやたらに賑やかである。
　CMも面白い。
ローカル色満点で見ていて飽きない。
１つ、傑作があった。
安いアニメだったけど、馬に乗った武士が写ってる。
セリフがいい！
「いざ、鎌倉！」
っと叫んだ武士が大写しになる。
「いざ、キャバクラ！」
次いでお店が紹介される。
吹き出してしまった。
いい！
如何にも大阪に来た気がした。

ＯＢ会

　今回の出張目的の１つにＯＢ会があった。
大阪の事業所にＯＢが見学に来たいと申し入れがあった。
なかなかダメって言えるヒトはいない。
まして５年前にこの事業所の新築に携わっていたＯＢである。
完成前に定年退職された。
是非、手掛けた作品をひと目見たいという訳である。
会議の合い間に「１時間程度の見学」をお受けした。
　アポは１４：００。
当初、２人のＯＢの来訪を予定していた。
が、見えたのは４人だった。
「近くに住んでるから誘ってみた」そうだ。
ま、とりあえず応接間に・・・。
茶飲み話に花が咲く。
ＯＢって話題が際限なくあるんだ・・・と感心。
　かれこれ１時間ほど雑談が続いた。
「じゃ、そろそろ見学に参りましょうか？」
っと水を向ける。
一同、ようやく重そうな腰を上げる。

見学

　見学とは言っても興味があるのは２人だけ。
お２人にとっては設計の頃に携わった作品である。
当時の記憶が蘇って来るらしい。
ああだった、こうだったと想い出に浸っていた。
　もう２人はほぼ関係ない。
とりあえず一緒に見て回ってるだけである。
付き合うのも大変ではある。
　１時間ほどで見学を終えた。
又、応接間に戻って来た。
今度はコーヒーを出す。
時計は１６；００である。
如何にも中途半端な・・・。
またまた茶飲み話を再開。
　まずは思い出話からスタート。
あんな事があった、こんな事があった・・・。
でも、単なる懐古主義って訳じゃない。
今の話題の方がぐっと盛り上がる。
皆さん、今の方がめっちゃ楽しそうである。
年金のこと、健康のこと、家庭農園のこと、旅行のこと・・・。
ホンットにリタイア生活の話題って豊富だ。
感心させられた。

会食

　何だかんだ、１７：００になる。
遂に自分１人だけ会議は欠席である。
他のスタッフは会議に出た。
仕方がない。
誰もお相手しないって訳にゃイカンザキ。
　「今夜は何かご予定は・・・？」
このセリフを出すのに相応しい時間になってた。
「いや、昔の仲間同士で一杯やるだけだ」
「そうですか、もしよろしければ一緒に食事でも・・・」
・・・デキレースである。
　タクシーを呼んで、ちょっとした料理屋へ。
ごくごく自然な流れである。
ここで、大阪事業所のスタッフも合流して大宴会。
かれこれ２１：００くらいまで盛り上がった。
その間もず〜っと話題は尽きない。
すごいモンである。

２次会

　２１：００頃、お開き。
お２人はそこで電車に乗った。
もうお２人は残っている。
大阪事業所長が気を遣って声をかける。
「もう少し飲みましょうか？」
お２人プラス３人ほどで近所のスナックへ。
ごくごく自然な流れである。
　又、ここでも延々と話題は尽きない。
カラオケもあるんだけど、見向きもしない。
わんわんと話してる。
話のネタってこんなに沢山あったんだ。
妙に感心。
２３：００頃まで盛り上がっていた。

トドメ

　もうこれで解散。
夫々、電車に乗って帰った。
が、お１人だけ残った。
この方はお泊りである。
「君と同じホテルでいい」
って事で、同じホテルを予約してあった。
　「じゃホテルに参りましょうか？」
ホテルはすぐ傍である。
歩き出した途端、ヒトコト。
「ラーメンが喰いてえな・・・」
おっと・・・。
飛び込みでラーメン屋に入る。
「ビール２本ね！」
おっとっと・・・。
すごいパワーである。
ご馳走になっちゃったので言い難いけど・・・。
それにしても大阪のラーメンは不味い！
ずっしりとトドメのラーメンを喰ってようやくＯＢ会終了。

「長幼の序」

　こうして「１時間程度の見学」はちょっと延長して終わった。
延々と１０時間のＯＢ会に発展した。
ごくごく自然な流れだった。
これも企業文化だべか・・・？
　ＯＢは大切にしなきゃイカンザキ。
何を置いても最優先だ。
「長幼の序」である。
これに誰も違和感が無さそうなところがすごい！
改めて感心した。
　ついつい昔聞いた言葉がアタマを過ぎる。
誰が言ったかは忘れたけど・・・。
「死者は生者を煩わさず・・・」