気の毒な雑感Ⅷ

  • アフガン

 今さら何も言うことはない。
広島県の中学校教諭が殺された。
44歳の男性教諭と30歳の女性教諭。
事情はまったくわからない。
どういう関わりあいなのか、どういう動機なのかもわからない。
 でも、間違いなくパキスタンに行った。
そしてパキスタンを出国した。
出国した先はアフガニスタンである。
元々、治安の悪い地域だそうだ。
至近距離から頭を撃たれていた。
強盗に襲われたんじゃないかと見られてるらしい。
 わかんない。
入国の記録もないようだ。
この辺りじゃ何でもありだべ。
国境警備兵だってテッポウ持ってるし・・・。

  • 子ども

 この教諭の訪問目的は子どもの写真だった。
想像だけど、戦火や貧困の中での子どもに惹かれたんだべ。
よく、中東に出掛けて子どもの写真を撮ってきた。
写真を使ってカレンダーばなんかを作っていたとか・・・。
今回の写真は遂に日の目を見ない・・・。
 子どもの写真が好きだったんだべな。
アフガンやイラクが危険な事は誰でも知ってる。
ワンコだっておちおち歩いていられない。
ヘタにとっ捕まると「爆弾犬」なんかにされちゃう。
きっとワンコだって出来る事なら亡命したいと思ってるべや?
そんなところでも行きたいんだべなあ・・・。
きっといい写真が撮れそうな気がしたんだべなあ・・・。
 子どもの写真が好きだった。
命を賭けても惜しくないほど好きだった。
でも、子どもを思う親の気持ちはまったくわかんなかった。
ってことかな・・・。

  • 保険金

 そう言えば、盆明けに東京地裁である判決があった。
訴訟を起こしたのはあの端田信介さんの妻・幸子さんと長男。
去年の5月にイラクで銃殺されたジャーナリストの端田信介さんである。
訴えられた相手はAⅠU保険。
「海外旅行傷害保険金の支払いを理由なく拒まれた」ため・・・。
 残念ながら判決は請求棄却。
「銃撃は反米武装勢力によるもの」と判断した。
よって保険金支払いが免責される「武装反乱」に該当するとされた。
保険金は750万円。
そんなにびっくりするような額じゃない。
保険金が獲得できたら基金を作る積もりだったとか。
戦場を取材するフリー記者らを支援する基金だそうだ。
 志は立派だと思う。
でも、やっぱよくわかんない。
何故、タマの飛び交う戦場の取材でなきゃいけないのか?
戦場が危険なのはワンコでも知ってる。
その危険な戦場で取材しなきゃいけない使命感を持っていた?
命を賭けても惜しくないほど使命感にかられた?
死ぬことも覚悟してた?
なのに何で保険に入ってんのか・・・?

  • 子ども

 もうすっかりマスゴミも忘れたかも知れない。
この端田信介さんはイラクの子どもを助けてた。
奥さんがご主人の遺志を継いで子どもを日本に連れてきた。
目の手術を施した。
我が生まれ故郷の沼津の病院だった。
もちろん、まったくのボランティアである。
 志は立派だと思う。
でも、脈絡がよくわかんない。
何故、イラクなのか?
何故、その子どもだったのか?
たまたま手術が必要なのはその子どもだけだったのか?
イラクに帰国してからイジメとかはないのか?
 他にもある。
何故、地方都市・沼津の病院だったのか?
その後、その子どもはどうなったんだべ・・・?
 日本にも難病の子どもも沢山いる。
海外でなきゃ移植が受けられない子どももいる。
経済弱者だって少なくない。
なかなか難しい・・・。