旅行の後始末のことⅦ

  • ネットワーク

 「H場さん」から頂いた個人通信が結構面白い。
「Aマダイ通信」である。
時々、時間を見つけて覗いて見ている。
まったく知らない世界である。
会社の名前の通りネットワークの世界だ。
 友人・知人は数限り無いんだと思う。
でも、コンサル屋って仕事は企業が相手。
会社としてコンサル契約をするかどうか。
相当、上のレベルのネットワークじゃないと役に立たない。
旅の途中で知り合ったヒトまで取り込んでたら大変な事になっちゃう。
それでも返信を頂けたんだから有り難いこった。
すごいネットワーク管理能力だと思う。

  • 大腸がん

 旅行中に「H場さん」が大腸がんの手術をしたと聞いた。
どっかのドライブインでTシャツをまくってみんなにキズを見せてた。
2年半っくらい前だという。
盲腸を含む上行結腸を30cmほど切除したらしい。
以来、ずっと抗がん剤は服用しているらしい。
 っと言いながら旅行中の飲み方はハンパじゃなかった。
ウォッカをぐいぐいやってた。
んで、喰いモンはあんまり喰わない。
「いいんだ!好きな酒を飲みたいだけ飲んで、静かに死んで行けば・・・」
みたいな事をしょっちゅう言ってた。
 通常、こう言うケースにぶつかると回りは結構困る。
でも、さすがにツワモノ揃いだった。
意外にみんな動じない。
「何言ってんのよ!そういうヒトに限ってしぶといのよ」
っと「O田さん」
「そうそう、飲めるウチが花!さっさ、もう一杯!」
ってのが「飲んべグループ」のおっさん達。
 やっぱりって思ったのは歌の先生のおばはんの1人。
「そう言えば、私の叔父も大腸がんの手術したのよねえ・・・」
「・・・」
当然、ツワモノどもはその後は何も話を繋がない。
「H場さん」の言う通り、なかなか面白い、いいメンバーだったかも・・・。

  • 誤診

 「Aマダイ通信」の中にちらっと出ていた。
ガッコ柄、友人・知人に医師は多い。
どうもいろんな医師の診断を仰いでいるようだ。
その中で、「誤診じゃないか・・・?」
っとつぶやいた医師がいたらしい。
「H場さん」はこの声に大きな期待を持っているようだ。
 友人・知人から「アガリクス」「メシマコブ」その他もろもろ紹介された。
それは忠実に受け入れてるそうだ。
ありとあらゆるモノを試しているらしい。
同時に酒はまったく手を緩める事無く飲んでるとか。
知る限り、医師が「酒は好きなだけ飲んでいい」とは言わないと思うけど・・・。
会社の先輩にも同様なケースの方がいる。
大の酒好きだったけど、見事なくらいに節制されてる。
どうしても較べたくなちゃう・・・。
 ご本人は複雑なんだと思う。
「こんだけ飲んでて何事もなきゃ誤診かも・・・」
ってな希望的観測も出て来る。
でも、「3生率」・「5生率」は強く意識されてるようだ。
3年を過ぎたら医師は投薬は止めようと言ってるらしい。
そして、以降は定期的な検査だけ・・・。
それはそれで嬉しいような不安なような・・・と書いていた。
複雑なんだべねえ・・・。

 今回の旅行の最終日。
タリンで半日フリータイムがあった。
「H場さん」は海パンを手にタクシーでバルト海へ。
数日前から騒いでいた。
「Sガピョン」を盛んに誘っていた。
「トップレスの女性がいるかも知れないよ・・・」
「Sガピョン」かなりグラッと来ていた。
 結局、寸前で逃げられて1人でバルト海へ・・・。
見事バルト海で泳ぐという目的は達成した。
以前、サンクトペテルブルクで泳いだ事があるそうだ。
今回はトップレスもいなくて、寂しい海岸だったらしい。
でも冷たい水に何とか浸かって来た。
 バルト海で泳ぐ理由は?
何か大腸がんの事と関係あるのかも・・・。
わからない・・・。
わからないけど、強固な意志は感じた。