中国＆韓国のこと１３
- ニセモノ
静かな闘いが続いてるらしい。
中国での偽ブランド品との闘いである。
ありとあらゆるニセモノが横行してるようだ。
家電やオートバイ、化粧品なんかは当ったり前。
今や、クルマだってコピーを作ってるそうだ。
みんな「日本製」のラベルが付いて堂々と売られる。
デパートでは本物とニセモノがせめぎ合ったりするらしい。
挙句の果てに本物が駆逐された例もあるとか・・・。
何でもあり。
「１３億の無神経」がうごめく暗黒大陸って感じ・・・。
昨年の商標権侵害案件数は５１，８５１件だったそうだ。
１日あたり１４２件。
大してその気のない捜査でもこれだけの件数。
ホンキで摘発したらどうなるんだべ？
まるで底なし沼の様相だあね・・・。
- 探偵会社
実際の現場はとっても危険らしい。
裏にはマーフィーさんが漏れなく付いてくる。
日系企業の知的財産担当者も大変らしい。
ヘタに摘発の現場なんかに顔を出すと大変なことになる。
後でどんな報復があるかわかんない。
それこそ家族もろとも海に沈められちゃうかも・・・。
そこで探偵会社を頼む。
ちゃあんとそういう商売がある。
どんどん増えてる。
公安とか政府関係部門に何かとコネを持つ専門調査会社である。
日本語の通じるスタッフを揃えた会社もあるらしい。
こういうところが日系企業の依頼を受けて調べる。
流通経路や販売・製造元を割り出して当局にチクる。
摘発のアウトソーシングってヤツですか。
当局だって全部相手にしてらんないべ
あっちこっちといろいろあるからきっと巧くやるんだべ。
まったく摘発しないと調査会社から袖の下が入らないし・・・。
かと言って闇雲に摘発したら身が危ない。
上層部がマーフィーさんとどんな絡みがあるかわかりゃしない。
多分、マーフィーさんの方も心得てる。
たまに摘発のお土産を用意するんだべな。
何てったって今の日本のお手本になったユートピアの国である。
お互いに熟知してるべ。
いずれにしても底なし沼の様相だあね。
- 罰金
底なし沼はぬるま湯らしい。
摘発されても商標法違反の行政処分で済むのが大半。
罰金はめっちゃ安いそうだ。
押収されたニセモノの販売額の３倍にもならないらしい。
しかも正確な販売額なんて掴めない。
結局は押収された分だけである。
ニセモノは商品さえ分散して置いとけばとってもおいしい商売になる。
マーフィーさんはウハウハ。
んで、日系企業が雇う探偵会社もウハウハ。
んで、更にコネのある当局もウハウハ。
要するに国を挙げてやってんじゃないの・・・？
松下電産は昨年度、５００件以上を摘発したんだとか。
でも、一向にニセモンが減る気配はないそうだ。
モグラ叩きどころの騒ぎじゃないね・・・。
底なし沼暗黒大陸・・・。
それでも何でも進出するんだから感心しちゃう。
ホントに戦略を練って出てるんだべか？
単なるムードとか、出張したいからとか・・・。
有りそうである。
- 訴訟
ホンダは北京でコピー車の意匠権訴訟を起こしたそうだ。
ところが何故か審理は河北省の人民法院が担当することになった。
コピー車メーカーが意匠権を侵害してないと訴訟を起こしたからだとか・・・。
ホンダの担当者はぶ〜たれてる。
でも、ダメなのである。
やっぱ国を挙げてやってんだから・・・。
何でもありである。
中国の裁判官は重要だ。
ユートピアの中での生き方を熟知している。
裁判官は地元政府に人事・処遇を握られてる。
地元に不利な判決なんて死んでも出さないらしい。
ま、そりゃそ〜だよなあ・・・。
地元で雇用を生み出し、経済を活性化させてくれる貴重な企業である。
何が何でも守り抜いてくれるに決まってる。
意匠権？
何だ？そりゃ？
っくらいのモンである。
- 通った道
考えてみれば日本でもそんな時期があった。
通って来た道なのかもしんない。
もう３〜４０年くらい昔かな・・・。
スポーツ屋に「dadidas」とか「HAYAMA」なんてグッズがあった。
ブランドものを持ってるとホンモノかニセモノかとか騒いだ時代もあった。
でも、日本は底の浅いチンケな沼だった。
ニセモノ作りに淡白だった。
訴訟を起こされればすぐにごめんなさいってカネを払っちゃう。
何となく後ろめたかったのかな・・・。
あっという間に意匠権・知的財産権とかって言葉が浸透した。
いつの間にかニセモノって見なくなっちゃた・・・。
中国だっていつまでも国を挙げてニセモノ企業振興策を続ける訳にはいかないべ？
きっとどっかの時点で気付くんじゃないかな・・・。
信用を獲得しないといずれ限界が来る。
自分ち国で育つはずの世界的ブランドも潰してしまう。
ハイアールとレノボとかいう企業の開発意欲が萎えてしまう。
ま、何だかんだぐちゃぐちゃ言いながらも人民元を切り上げた。
一部では一応、周りを気にはしてるんだ。
いつまでも「１３億の無神経」じゃ通じないことはわかってるべ。
