まおの食欲の雑感32

  • 出血

 先週の検査以来、お坊ちゃまのシモの調子が悪い。
オシッコの度に小さな血のかたまりが出る。
最初は2〜3mmの小さなかたまりだった。
検査の時、尿カテーテルを使ったんでキズでもついたかな・・・?
それともたまたま感染症が起きたのか・・・。
 嫁さんが「ドクターF沢」に電話してみた。
「う〜〜ん、感染症かなあ・・・」
「前に頂いた抗生物質があるんですが、飲ませていいでしょうか?」
我が家には前にもらってあった抗生物質が残ってた。
「とりあえず抗生物質を飲ませてみて、治らなかったら連れて来て下さい」
ホントはなるべくクスリは与えたくない。
腎機能が心配だ。
それっくらいはド素人でもわかるんだけど・・・。
せっかく処方食なんか買って喰わせても意味がない。
でも、背に腹はかえられない。
抗生物質を数日続けた。

  • ウミ

 治らなかった。
血のかたまりはだんだん大きくなった。
時にはオシッコ全体が赤っぽく染まってることもあった。
気のせいかオシッコの量も減ったように思える。
ヤな感じ・・・。
 っと思ってるうちにウミみたいなのが出て来た。
シートにしたオシッコの中に赤いかたまりと白いかたまりが見える。
もらい置きの抗生物質はもう無い。
人間用の抗生物質や消炎鎮痛剤ならあるんだけど・・・。
やっぱ腎機能が気になる。
やれやれ・・・。
「もし今日も出血したら『ドクターF沢』に電話してみてよ」

  • 「F沢動物病院」

 やはり止まらなかったそうだ。
嫁さんが電話したらやっぱすぐに連れて来てくれと言われたとか・・・。
ま、そうだべな・・・。
 嫁さんの出動である。
地下格納庫からサンダーバード3号を引っ張り出す。
格納庫は狭い。
嫁さんに言わせるとクルマはでかくて重い。
エアコンは効かない。
ひねくれたハンドルは左についてる。
クルマの出し入れだけでも大変な重労働である。
 更にお坊ちゃまを抱っこして連れてく。
今日は鬼の暑さだった。
お坊ちゃまはハバハバして口から心臓が飛び出しそう・・・。
病院は混んでて1時間くらい待たされたとか・・・。
もう疲労困憊で嫁さんは寝込みそうな勢いだった。

  • 処置

 順番が来て、まずは尿検査をするという。
スタッフの女のコがカテーテルを持って来たらしい。
嫁さんが思わず口走った。
「前回、カテーテルしてから出血が始まったんですけど・・・」
女のコがすぐに「ドクターF沢」にチクりに行ったらしい。
別な診察室にいたドクターが吹っ飛んで来たそうな。
カテーテルでキズがつくなんて事は絶対にありません!」
ドクターは真剣ゼミで何度も言ってたらしい。
嫁さん、立場がない。
ったく、口の軽い女のコだ・・・とか言って怒ってた。
びみょー・・・。
 いずれにしても尿路感染症だった。
尿中に黄色ブドウ球菌が団体さんで泳いでいたらしい。
処方はやっぱ抗生物質と消炎剤と止血剤だった。
腎機能も気になるので弱いクスリにしましたとのこと。

 見た目はずいぶん元通りのお坊ちゃまっぽくなった。
上半身だけ見てれば立派なシーズーだ。
「まおしゃん」してもまったく毛が抜けなくなった。
しっかりした毛が伸びて肌のウシ柄も見えなくなってきた。
毛が伸びてみるとより一層可愛くなった。
 背中とお尻の皮膚炎もかなりいい。
一時はウナギ犬かと思うくらい全身ベタベタだった。
しかもめっちゃ臭かった。
今は「まおしゃん」後のシャンプーの臭いがずっと持続する。
好調である。
 ずっと見ていた夢が叶いつつある。
バクバクメシ喰って、ふさふさに毛が伸びて・・・。
ムリムリと「ドタ」をして・・・。
転がるように走り回るお坊ちゃまである。
そうなりつつある。
願わくば奇跡も起きて欲しい。
アガリクス」と「サルノコシカケ」が免疫能を鍛え上げる。
免疫能がフォースのチカラで暗黒面のがん細胞を叩きのめす。
ライトセーバーで滅多切りに・・・。
そんなことがあってもいいじゃんか・・・。