新聞投書からの雑感Ⅹ

  • 茶髪

 新潟県に住む男性からの投書があった。
職業は医師だとか。
出だしは「その茶髪、なんとかならないか」だった。
街を歩くヒトビトを見ての率直な感想だそうだ。
ちまたでは老若男女、あらゆる世代のヒトビトが髪を染める。
染めていないのは中高年のビジネスマンだけじゃないか。
歳をとって白髪を染めるならまだわかる。
何故に美しい黒髪を台無しにするのか・・・。
こんな内容だった。
 さぞ、見かねていたんだべ。
ああ、嘆かわしや。
古き良き日本人は何処に消えたんじゃ?って。
明治・大正の色を受け継いだ老人には耐えられないべと思った。
ところがこのヒト、43歳だった。
へ?
おしゃれは他人がとやかく言うことではないが・・・。
日本人や朝鮮人は黒髪、黒い瞳だから美しいのである。
茶髪の若い女性を見てよく思うそうだ。
「黒髪だったらどんなに魅力的だろう・・・」
ふえ〜っ。
びっくりした。
自分以外にもこんなコト思ってるヒトがいたんだ。
きっと新潟でも骨董品扱い間違いない。
でも、まったく同感だけど・・・。
だってどう見ても見っとも無いとしか見えない。
が、絶対に人前では批判めいたことは言わないようにしている。
ってゆ〜かあ、テキの反撃が見えてる。
「どうせ毛の無いヤツのひがみ」と言われるのがオチである。

  • 食堂

 最近会社の食堂の景色が変わってきた。
世の中どこの会社でもアウトソーシングが流行りだ。
ウチの事業所も例に漏れず、いろんな業者からヒトが来ている。
しかもそれぞれの業者のユニフォームで働いてる。
「何とかスタッフ」とか「何とかキャスト」とか・・・。
見渡すと半分以上が違うユニフォーム姿。
カラフルである。
 っと同時にアタマもカラフルである。
黒いアタマって少ない。
大半が茶色。
とうもろこしの毛みたいな黄色もいる。
色だけじゃない。
カタチもカラフルである。
マル、三角、星型、鳥の巣・・・。
爆発したままフィクサチーフで固めたようなアタマとか・・・。
見ていて飽きない。
 でも、やっぱあずましくな〜い。
とても仕事する場所の景色に見えない。
派遣社員だって身だしなみってモンがあるべ?
一度、総務課に文句言ってやろうかと思ったが止めた。
よく見ると自分ち会社の若手社員のアタマもおんなじだった・・・。

  • 海外事情

 元々長いこと鎖国してた国である。
内向きな国民性はしょうがない。
メディアもそのDNAが色濃く反映されてる。
海外事情ってほとんど伝えられない。
CNNとかCBSとかBBCとかと比較になんない。
最近はインターネットが一番早い情報媒体になっちゃった。
もうちょっとヨコモジが堪能だったらなあ・・・。
リアルタイムに海外事情にも通じることが出来るんだろうけど・・・。
あいにくタテモジの方が好きだ。
 でも、知る限りこんなに髪の毛を染める民族って聞いたことがない。
欧米でも笑えるアタマしてるのを見たことはある。
パンク野郎とかサッカーの応援用に作ったアタマである。
ユニオンジャックカットとかモヒカンヘッドとか・・・。
あんまり一般小市民が普段やってるイメージはないなあ・・・。
 海外からどう見えるのか興味がある。
国民こぞって髪の毛を染める民族ってどういう風に見えるんだべ?
単なる白人コンプレックスに写るべか?
個性を大事にするオシャレな民族だって思うべか?
そんなくだらないこと、報道なんかされないから感想もヘチマもない。
この辺りが実態かな・・・。