世代問題の雑感15

 近来、稀に見る明るい話題を見つけた。
ホントに世の中の役に立つNPOの話。
千葉県にある「雑居福祉村」である。
要するに「NEET」の為の「仕事体験塾」
デイサービスの為の「福祉コンビニ」がある。
普通料理の店「マンマ」や喫茶店「縁側」がある。
HP作成請負の「IT事業部タウンタウン」もある。
この一角で「NEET」と呼ばれる若い衆が働いてる。
 テレビでも取り上げられたことがあるらしい。
運営するのはNPO法人ニュースタート事務局」
無理をせず、楽しみながら「働く感覚」を養う。
こんな素晴らしいNPOもあるんだ。
かと思えばちゃんと認可された詐欺団体のNPOもある。
怠慢な行政をカバーするこういう団体こそ応援すべきだべ。
行政は活動内容を知ってんのかな?
知らないだろうなあ・・・。
一旦、認可しちゃえば知ったこっちゃない。
袖の下だけでメクラ版押してないでちったあ活動を確認すりゃあいいのに・・・。
内容を知ったら恥ずかしくなるべ?
こういう活動にこそ積極的に経済支援すべきだべや。

  • スローワーク

 「ニュースタート事務局」の二神能基代表の話。
NEET」の大きな特徴は物欲や金銭欲の少なさだという。
経済成長期には「喰う為、豊かになる為に働く」ことを誰も疑わなかった。
今や彼らは「何のために働くのか」を常に問うんだそうだ。
とってもじゃないけど「効率至上主義」の職場には向かないべ。
でも、全く別の潜在能力があるという。

「お年寄りの食事の介助のような、『スローワーク』です。どんなに食べるのが遅くても、彼らは悠々と待ってるね。スローは才能です。そんな彼らをたたき直そういうたって、そんなもん、なおりゃしまへん」

 いいかも・・・。
適材適所ってのは正にこの事だんべなあ・・・。
確かにこれからは介護市場にものすごい数の人材が必要になる。
ガツガツしたヤツは絶対に向かない。
せっかちなヘルパーなんてヤだもんなあ・・・。
後は、スキあらば・・・みたいな生臭いヤツも危ない。
介護されてても油断もスキもあったモンじゃないみたいな・・・。
ま、それはそれで緊張感があっていいのかも・・・。
ボケなくっていいとか・・・。

  • 純粋培養

 ある面、時代を反映した若い衆なんだろうなあ・・・。
子どもの頃からモノやカネはじゃぶじゃぶ。
何でも欲しいモノは何の苦も無く手に入った。
ハングリー精神なんてまったく縁がない。
カネが無いと喰えなくって死ぬかも知れない・・・。
なあ〜〜んて考えたことも無いだろうなあ・・・。
 そんな世代の若い衆が「何の為に働くのか?」って考えるのは当然かも・・・。
むしろそう考えないで働いてるヤツの方が怪しい。
何で働いてんのか訊いてみたい。
きっと物欲・金銭欲は並にあるんだべ。
でも、何でも楽に手に入るんだからやっぱ物欲・金銭欲だけじゃないべ。
「ナンパ」とか「面白い事探し」とか「遊び仲間探し」とか・・・。
あとは単なる「ノリ」かな・・・?
 でも、モノは考えようだ。
現在、15歳〜34歳までの「NEET」は約85万人。
同年代の2.5%だそうだ。
たった2.5%しかいない。
あとの97.5%はみんな並以上の俗物。
ちゃんと物欲・金銭欲を持ってる生臭いヒトビトだ。
これからの少子高齢社会に必要な人材はまだまだ足りないんじゃない。
もっともっと「NEET」を純粋培養した方がいいかも・・・。