まおの食欲の雑感30

 お坊ちゃまは調子に波がある。
昨日は絶好調でゼンマイ仕掛けみたいに跳ねてた。
今日は別人28号になってる。
朝一番、嫁さんがいつもの「アガリクス」と「サルノコシカケ」を与えた。
決してお気に入りじゃないのでシリンジ攻撃だ。
割とおとなしく飲んだ。
っと思う間もなくいきなりカウチとラグの上にゲボした。
 ぴゃ〜〜っ!
それからが大変である。
嫁さん、朝メシもそこそこ俄然活動を始める。
やれやれ・・・。
ソファーカバーとラグを丸洗い。
臭い消しを吹きまくる。
あ〜あ、高価な「アガリクス」が・・・。
せっかくの「サルノコシカケ」が・・・。

  • 「まおさん」

 暑いけどせがまれて「まおさん」に出掛けた。
ところが途中で又、ゲボした。
何も喰ってないので胃液しか出ない。
更に2〜3歩進んで又、ゲボした。
何だべなあ・・・?
何だか不調だなあ・・・。
 公園で水を飲ませて冷却水をぶっ掛けてやった。
吐いてスッキリしたのか、それからは元気だ。
よくわかんない。
やっぱ暑過ぎたんかなあ?
 帰宅するとソク、冷たい水で「まおシャン」
さっきまでの様子がウソみたいに元気である。
「まおシャン」すると毛の様子がよくわかる。
すっかり抜け毛が無くなった。
そして日一日と毛が増えて行くのがハッキリわかる。
何となくシーズーらしき風貌に近づいてる。
何だか嬉しくなる。

  • 検査値

 昨日の病院の目的は検査と「ドクターF沢」へよろしくコール。
お坊ちゃま担当の「ミス・ジョイ」も出て来た。
「まおちゃん、毛が生えてきて良かったねえ」
とか言いながら撫でてくれる。
お坊ちゃまもまんざらでも無い顔である。
みんなに可愛がられて居心地が良さそうだ。
 さすがに昨日は土砂降りだったので尿はカテーテルで取った。
「ミス・ジョイ」はホッとしたべ。
血液と尿の生化学検査で数値は改善していた。
「BUN」も「CREA」も少し下がった。
やっぱ処方食が効いてるんだべ。
人間食を一切禁止してワンコメシに徹しているのもいいんだと思う。
「ドクターF沢」いわく腎機能が低下しているのは間違いない。
でも、数値が改善してるし・・・。
喰いモノで負担を減らしながら様子を見ましょうってことだった。

  • 処方食

 予想通り、お坊ちゃま飽きてきた。
匂いを嗅いだだけでフンっとか言って水を飲みに行く。
水の方がましだと言う強い意思表示らしい・・・。
でも、腹が減ったらどうしようもない。
「砂肝」や「半生フード」を導火線にして喰わせる。
腹が減ってて一旦火が着けばこっちのモンだ。
ケモノみたいに首を振って喰ってる。
 先週もテニスの帰りに「F沢動物病院」に寄った。
処方食の缶詰を買う為だ。
ホームセンターで少し安く買えるのは承知してる。
でも、毎回1万円札が飛んでく世界である。
そこへ行って20円、30円違ったからって何だっつうねん?
わざわざ買いに行くところに意義がある。
今回も残っていた在庫を全部買い占めて来た。
っとは言っても4缶だけど・・・。

  • 特例

 昨日の「ドクターF沢」の雰囲気ではもう覚悟を決めてくれていた。
長期お預かりの覚悟だ。
「8月にお預かりする時にもう一度検査をさせて下さい」
すかさず嫁さんがヒトコト。
「ちょっとお泊りが長いですけど宜しくお願いします」
ドクター、本心は「可哀相だべや!」と言いたいだろうけど・・・。
 「ウチは2階に広い部屋がありますから、そこならゆったり出来るでしょう」
おっ!普通の入院室じゃないんだ。
これはめっちゃ有難い。
2階ってドクター達の住まいじゃないのかな・・・?
お坊ちゃまは粗相することは考え難い。
出来れば野放し状態で置いてくれるのが一番有難い。
 「ま、広いとは言ってもお宅ほど広々はしてませんけど・・・」
なんも、なんも・・・。
普通にケージに入れてのお泊りはかなりストレスになる。
そこいらヘンも読んで言ってくれてるんだ。
「なるべくストレスにならないように散歩してゆったり出来るようにします」
何て有難いドクターなんだ。
「ドクターF沢」が神様に見えて来た。
「安心してお任せ下さい」
というコトバを噛み締めて、しっかり甘えさせてもらおう。