「丸井今井」さんのこと

  • 老舗

 札幌と言えば「丸井今井」さんである。
「さん」付けなのだ。
大都市、札幌にあって並居る内地資本に対抗して頑張ってる。
札幌のデパートは大激戦だ。
三越、そごう、西武、東急、パルコ、ロビンソン、ビッグオフ・・・。
我々が札幌に引っ越した頃にあったライバル達だ。
 今や、そごう、ビッグオフは撤退した。
JR駅ビルと合体した大丸連合がオープンした。
これは大変だと思う。
ヒトの流れが変わってしまうんじゃないかと思える。
実際、経営は苦しいようだ。
時々、経営支援がどーたらこーたらという記事を見掛ける。
 「丸井今井」さんは結構垢抜けない。
それが又、何となくジモティの気持ちをつかんでる。
「なまら、うまいっしょ
「なんも、なんも・・・」
とか言いながら買い物したいのだ。
やっぱ「丸井今井」さんは札幌の顔である。
微力ながら応援してる。

  • 毛がに

 札幌と言えばカニだ。
カニと言えば毛がにである。
毛がにはとっても難しい。
ピンキリである。
見た目だけではなかなかわかんない。
美味いのはホントにひっくり返るほど美味い。
 時期もある。
ホントは冬を目前にした頃が最高。
身が詰まってミソも詰まってる。
冬場はどこに行っても美味い毛がにが喰えるはず。
 でも北海道にはマニアックなヒトも多かった。
普通の毛がにじゃ物足りないらしい。
禁猟の噴火湾で取った脱皮前の毛がには絶品と聞いた事がある。
痩せてしまう脱皮後の若がにが甘くて美味いというヒトもいる。
好みもいろいろである。

  • 選択

 嫁さんがバリ島から帰ってすぐに作戦を立てた。
ドクター夫妻はカニ好きと聞いた。
一発、ひっくり返るような毛がに贈ろう。
お世話になりっ放しの感謝の気持ちだ。
 でも、夏である。
夏場にも毛がにを贈るにはそれなりの覚悟がいる。
美味しいカニの条件は身が詰まっててミソが詰まってて新鮮なこと。
まずは新鮮なヤツが届くように荷動きのいいタイミングを選ぶ事にした。
中元商戦が始まるまでじっと待った。
 次は店だ。
ホントは足を運べばかなりの確率でいいモノを手に入れられるんだけど・・・。
NETに頼るしか方法がない。
後は過去実績に頼るっきゃない。
我が家が選んだのはやっぱ「丸井今井」さんである。
とりあえず外したことは無い。
 多分、全体にデパートは外さない。
看板がモノを言う。
かえって市場や土産物専門店は怪しい。
知る限り、「丸井今井」さんと三越と大丸にはいい海産物が揃ってる。
NETで調べたら「丸井今井」さんの毛がには噴火湾産だった。
なかなかマニアックである。
後はいいモノが届いてくれる事を祈るばかり。

  • 絶品

 今までで最高の毛がには北海道の北の果てで喰った。
場所は浜頓別(ハマトンベツ)。
オホーツク海に面した最果てのムードが漂う小さな町。
ビジネス用にホテルらしきモノが1軒ある。
ここに泊まった時にホントの取れ立て浜ゆでを喰った。
もう、何とも表現のしようが無かった。
絶品!
あれ以上の毛がには喰った事がない。
 釧路にはかなり有名なカニ専門店があった。
確か「絹」とかいってたような・・・。
ここの「焼きたらば」はやはり絶品だった。
たらば、ずわい、花咲、毛がにと何でもある。
地方だけあって量もハンパじゃない。
カニのフルコースなんか喰うと夜中にうなされる。
でもオススメだ。
 後はやっぱ札幌に馴染みの店を持つと便利だ。
小さな料理屋の方がいい。
イケスに毛がにを泳がせてる店はダメ。
カニはどんどん痩せてく。
よく馴染みの店に頼んで内地に毛がにを送ってもらった。
これは間違いなく大好評だった。
札幌も懐かしいやね・・・。