パソコンのことⅦ

  • 虫の知らせ

 まさか2日続けて「ドクターS々木」宅に行くとは思わなかった。
今度は救急搬送だった。
パソ子である。
突然容態が急変した。
訳がわからない。
でも、迷わずドクター宅に行けた。
当然である。
昨日、探し回ったばっかりじゃん。
虫の知らせか・・・?
 朝起きてパソ子を見ると電源が落ちていた。
「あれっ?夜中に停電でもあったのかな?」
さほど気にもしないで立ち上げてみた。
通常通り立ち上がって「やっぱ停電だったかな」と嫁さんと話していた。
次の瞬間、突然画面が真っ黒になった。
「あれっ?ヤな感じ・・・」
再度立ち上げてみる。
「ピッピ〜!」
あ〜〜あ。
又、あの横文字だらけのBIOS画面になっちゃった。
 今回は何の前兆も無かった。
強いて考えれば少し動きが遅くなった気はしてた。
でも、元々能力が違うんだべっくらいに思ってた。
やられた〜!

  • 学習機能

 性能は良くないけど人間にも少しだけ学習機能が付いている。
1ヶ月前に「ドクターS々木」に力いっぱいお世話になった時に痛感した。
少しずつでも勉強しておくべきだ。
こういう殊勝な気持ちがちょっとはあった。
 たまたま嫁さんが本を買ってきた。
「パソコンの『困った』なんでも解決」
いかにも軽そうな本だったけど、結構参考になった。
知らない事ってホントにいっぱいあるモンだと感心しちゃった。
画面の色を変えたり、ポインターを金色にしたり出来るようになった。
でも、レベルが違うのである。
何かの拍子でBIOSの画面になったらどうするか?も書かれていた。
すんごいわかり易かった。
「素人は手出しをしないで終了させること」だって・・・。
なるへ・・・。
素直にその通りにする事にした。

  • パソ太郎

 久々にパソ太郎と再会出来た。
またまた図々しくお借りして来た。
いつも丁度月末でいろいろ確認しなきゃいけない時に・・・。
そうでなくても何かと不便だ。
 嫁さんに強引に電話してもらった。
「何時になってもいいのでお帰りになったら・・・」
ってそりゃあこっちの勝手な都合である。
ほとんど無理やり押しかけて拉致してきたようなモンである。
何しろ夜の22:00過ぎだった。
「ドクターS々木」もお仕事から帰ったばかりだった。
お忙しいのに、又お疲れのところ申し訳ない限り。
 でも、助かった。
これでとりあえずいろんな作業が出来る。
感謝、感謝。
さすがにパソ太郎のセッティングは慣れたモンである。
これだけ何回もお借りしてりゃあねえ・・・。
やっぱ、パソ子には弟が必要かな?
いざ、何かっていう時に身代わりになれるような弟が・・・。

 パソ太郎をお借りするようになって気付いた。
今さらながら、CPUはパソコンの心臓だった。
スピードがぜんぜん違う。
パソ子を買った時にはそんな事なあ〜んにも考えてなかった。
ってゆ〜かあ、何にも知らなかった。
使い始めて会社のパソコンとちょと違うなっと気付いた。
でも、きっとウチの通信回線がショボいからだろうと思ってた。
 会社のパソコンには「ペンティアムⅢ」と書いてあった。
パソ太郎は「ペンティアムⅡ」と書いてある。
パソ子は「セレロン750」と書いてあった。
どれも年齢はほとんど同じである。
でも、明らかにスピードが違う。
パソ子は優雅だ。
しかも病弱になってしまった。
会社のパソコンとパソ太郎には差を感じない。
やっぱ、ペンティアムである事が大事らしいと気付いた。
 買うっきゃないか・・・。
でも日進月歩の世界である。
発売して1週間経つと型遅れになるという。
ペンティアムもⅣとかDとかいうヤツが出てるらしい。
Dとかいうヤツはすごいらしい。
小市民のパソコンには不釣合いなんだそうだ。
すご過ぎて、軽自動車にF1エンジン載せるようなモンだとか・・・。
何だかなあ・・・。
そんなの追っかける気もしないしなあ・・・。