クルマ絡みの雑感Ⅶ

 何なんだ、この暑さは?
貴重な梅雨の晴れ間にしちゃあやり過ぎじゃないの?
まだ6月だぜ・・・。
35℃とか36℃とかどうかしてる。
やっぱ、地球がキレてるのかなあ・・・?
 夜は引き続き熱帯夜である。
夏掛け布団に替えてもらって窓を開けたまま寝た。
でも汗びっしょりで目が醒めた。
見るとお坊ちゃまもあっちへ行ったりこっちへ来たり・・・。
ベッドの上でのた打ち回ってる。
でもなあ〜、今からエアコンじゃあないよなあ〜。
 昼間、出掛ける時は居間だけはエアコンを弱くかけたままにした。
お坊ちゃまが快適にお留守番出来るように1部屋だけの贅沢。
環境庁が聞いたらひっくり返りそうだけど・・・。
大事なお坊ちゃまだ。
しょうが無いのである。
 でも、帰宅するとお坊ちゃまはクソ暑い玄関で待っていた。
親の心、子知らず・・・。

  • エアコン

 このクソ暑い最中にエアコンが効かなくなった。
っとは言っても部屋のエアコンは去年買い換えたばかり。
そうそう壊れられてたまるか!
クルマのエアコンである。
 さすがに’89年型車はいろいろ出て来る。
しかも点検する度にどっか具合が悪くなる。
ってえのは検診と同じか・・・?
昨秋、車検を通した後、ラジエターから液漏れが始まった。
液漏れ防止剤を何本か入れてクーラントを足しながら騙し騙し乗ってる。
春先にシフトレバーのイルミネーションが点かなくなった。
夜、車庫入れする時はまったくのカンでバックギアに入れる。
これも慣れてくると不思議と苦じゃ無くなって来たけど・・・。
ま、大勢に影響は無い。
 でも、エアコンはちょっと話が違う。
人間なんて暑いのを我慢すりゃあ済むんだけど・・・。
お坊ちゃまが暑さに耐えられないべ。
「F沢動物病院」に行ったりする時にエアコンは必需品だ。
多分、ガスが抜けちゃったんだと思う。
直すっきゃ無い。

  • お出掛け

 お坊ちゃま用に居間のエアコンを回したままでお出掛け。
目的は3つあった。
1つは「ドクターS々木」宅にサクランボの配達。
2つめがガソリンスタンドでエアコンのガス補充。
3つ目はホームセンターでお坊ちゃまの処方食の仕入れだ。
 まず「ドクターS々木」宅にサクランボの配達。
頂きモノだったんだけど急に暑くなった所為か、完熟モノだった。
これは手伝って頂くっきゃない。
配達に行ったら逆に自家栽培のビワを頂いてしまった。
いつも濃やかなお気遣いを頂き、恐縮。
 次に馴染みのガソリンスタンドへGO!
「いらっしゃいませ!こんにちは」っと若気なお姉さんが出て来た。
「ガソリン満タンとエアコンのガスを入れたいんだけど・・・」
「かしこまりましたあ」っと元気である。
パタパタ駆けてってお兄さんに伝えたようだ。
スタンドで一番ベテランらしきお兄さんが出て来た。

  • 工賃

 お兄さんに軽い調子で頼んだ。
「エアコンが効かなくなっちゃってね。多分ガスだと思うんだけど見てくれる?」
「かしこまりました」
ほいほいと手際よく何かキカイを持って来て調べ始めた。
「かなり古い型なんでどうしてもガスが抜けちゃうんですよね〜」
わかってるって。
「そうだと思うんで、ガス入れてくれる?」
「入れても又、抜けちゃうとは思いますが・・・」
妙に慎重だ。
「だってガス入れる他には手は無いんでしょ?」
「はあ、まあそうなんですけど・・・」
 どうも歯切れが良くない。
「まさか今さらエアコンを入れ替える訳にゃあいかないし、とりあえず入れてよ」
「わかりました」
っと言って尻ポケットから料金表を取り出した。
「このタイプのガスは1本3千円で、多分3本は入っちゃうと思うんです」
「へっ?そんなに入るの?」
ちょっと引いた。
「そーなんです。更に工賃が3千円かかってしまうんですが・・・」
「ぴゃ〜っ。なかなかのモンじゃない・・・?」
「そうなんですよ。申し訳ありませんが・・・」
道理で歯切れが悪い訳だ。

  • 決行

 っとは言ってもエアコンが効かなきゃ困る。
お坊ちゃまの為にやらざるを得ない。
意を決して作業を頼んだ。
 お兄さんは圧力計みたいなモンを見ながらガスを入れ始めた。
が、ほどなく焦り出した。
「あれっ?おっかしいなあ〜?」
他のスタッフを呼んでエアコンのスイッチを入れたり切ったりさせる。
圧力計は反応していないようだ。
散々すったんもんだしていたが遂に諦めたような雰囲気だ。
 何だかバツが悪そうだ。
「済みません。ガスは1本で足りちゃいました。ガスは入ってました」
「へっ?そうなの?」
「でも、風があんまり冷たくならないんです。どっか管が錆びてるかも知れません」
「ほんとだねえ・・・。冷たく無いねえ・・・」
「これ以上はディーラーさんじゃないと直せないですねえ・・・」
「そっかあ・・・」

  • お支払い

 ま、古いには違いない。
ここでゴタゴタ言ってもしょうがない。
笑っちゃうしかない。
「ま、これっくらいの方が健康的でいいんじゃない?はっはっは」
あながち冗談じゃなかったんだけど・・・。
 お兄さん、恐縮至極。
やべっ!と思ったんだべか?
「あの・・・、工賃の方は結構ですので、ガス代だけは済みません」
多分、ガス1本分も入らなかったんだべ。
「そう?かえって悪かったね」
っと涼しい顔で帰って来た。
車内はあんまり涼しくなかったけど・・・。
 何だかなあ・・・。
どれもこれも爆弾抱えて・・・。
騙し騙しってえのばっかし・・・。

 全国でも結構ヒトが死んだ。
若いから大丈夫ってモンでもない。
高校生や大学生だってひっくり返ってる。
それだけこの暑さは急だし猛烈なんだと思う。
 昨日のテニスでも一瞬ヤバかった。
途中で頭がぼ〜っとして来て呼吸困難になって来た。
命を賭けてまでやる必要はないのでそんな時はとっとと休む。
コーチもここで死なれたらたまらんと心配する。
「大丈夫ですか?無理しないで下さいね」
 嫁さんに言わせると顔が赤黒くなっていたそうだ。
何だべ?
以前は炎天下のテニスなんてへでも無かったのに・・・。
他の女性も何ごとも無くプレーしてるのに・・・。
やっぱ、トシだべか?
血圧が高いことも影響してるんだべか?
身体も騙し騙しか・・・。