中華料理屋の雑感11

  • 週末

はやっ!
もう1週間経ってしまった。
先週のテニスで2ヶ月ぶりに美味いビールを飲んだ。
もう、あの快感は捨て難い。
先週は不覚にも風邪を引いた。
おまけに花粉の残党もまだまだ頑張ってる。
体調は決して良くない。
でも風邪薬をガンガン飲んで出掛けた。
何としてもいい汗かいて、美味いビールを飲むんだ。
「ちっくしょ〜っ」って言わなきゃ。

  • 技術

肝心のテニスの方はまだまだ・・・。
元々、出来てなかったからあんまり変わらんだろうと思ってた。
でも、やっぱ違ってた。
微妙にいろんなところで忘れてる。
コーチも良くわかってる。
レッスンは徹底的にストロークを打つ練習。
一緒に受けている女性には申し訳なかったかも・・・。
この女性は週に3日はラケットを握っている頑張り屋。
歯医者さんで「M橋医院」を開業してる。
この街に引っ越してきて以来の生徒仲間。
M橋さんはめっちゃくちゃ巧くなった。
初めてこのクラブでお会いした時とは別人28号。
練習の賜物だ。
プライベートレッスンでのマンツーマン指導の成果が出ている。
今や抜群の安定度。
何十回でも安定したボールが返って来る。
一緒にラリーしてると壁打ちしてるみたいな錯覚に陥る。

  • 器用

自分も器用じゃないので良くわかる。
M橋さんは決して器用な方には見えない。
ひたすら練習しないと上達しない。
まめな練習で技術の刷り込みをしないと巧くなんない。
彼女はそれをやってきた。
世の中には器用なヒトもいる。
技術とか気にしなくっても何となく出来ちゃうヒト。
地道な努力とかしなくってもそれなりに出来ちゃう。
嫁さんはその典型。
でも、一旦ハマると大変らしい・・・。
そこそこじゃなくって一段上のレベルを目指すと大変。
初めて技術のことを考えて訳がわかんなくなる。
ここ暫く嫁さんの技術模索が続いてた。
その分、従来に無い真剣さである。
もっと若い時からやっとけって・・・。
今日は張り切り過ぎて足をひねった。

  • 挑戦

っと言う訳で、外食に出掛けた。
今日はJR駅ビルに新しく出来た店にチャレンジ。
店の名前は「K杞の実」
中華でも薬膳料理にこだわった店だった。
足をひねった嫁さんはびっこを引きながらの挑戦。
昼間の「まおさん」と同様、牛歩だ。
店の前で、メニューを検閲。
するとヤに丸い顔の女性スタッフが出て来た。
「いらっしゃいませ。どうぞ!」
呼び込みされると妙に不安になる・・・。
意外に単価が高い。
料理が軒並み千円以上。
薬膳の付加価値なんだろうか?
女性スタッフ、丸い顔に満面の笑みを浮かべて動かない。
「いらっしゃいませ。どうぞお入りください」
嫁さん「入ってみようか?」
小市民的には並びにある「I狩」でもよかったんだけど・・・。
その気配を察した嫁さんが積極的に挑戦を主張。
はいはい・・・。
どうも「I狩」は嫁さんのお気に召さないらしい・・・。

  • 一番絞り-生

ま、何はともあれ「生ビール」
丸顔スタッフ「大と小がありますが・・・」
「中生って無いの?」
「済みません、大と小になります。大でもそんなに大きくないです」
大生が出て来た。
ワイングラスの大き目って感じ。
上品なのである。
ま、とりあえずお疲れさんの乾杯!
待望の「ちっくしょ〜っ」
ん?
何だかこのビール美味い。
濃やかなエンジェルリングがいっぱい出来る。
へ〜、こりゃ注ぎ方教室か何かで腕を磨いた注ぎ方だ。
美味い!
ザーサイの小皿も嬉しい。

  • 薬膳料理

料理メニューには開店記念のコース料理もあった。
一番安いのは1人2,650円、次が2,950円。
いずれも【前菜三種】、【枸杞の実入り海鮮炒め】
【薬膳野菜炒め】が高い方は【北京ダックorフカヒレスープ】
【点心ニ品】、【薬膳五目あんかけ焼きそば】、【デザート】
ってな感じ。
嫁さんに提案した。
「喰いたいものだけ単品で注文しても5品喰えるよ」
こういう提案はすんなり通る。
早速、単品でオーダー。
先週の反省もあって軽めにしようと決めてた。
まずは定番【バンバンジー】
これは面白い味だった。
ベースは薄味ごまダレで、枸杞の実やサフランみたいな薬草入り。
美味しい方だと思う。
残念なのは鶏肉のとろけるような食感が無かったこと。
次に【焼き餃子】
丈夫な皮に包まれて、肉や具が沢山入った餃子だった。
海の向こうで喰った事がある気がした。
「Bミアン」の焼き餃子とは対極にあるかも・・・。
値段は3倍。
次が【揚げ春巻き】
これも丈夫な皮に包まれていた。
具はタケノコなどシャキシャキ感が残って美味かった。
札幌グランドホテルの「黄鶴」や横浜そごうの「桃源」とは違う。
並べちゃいけないかも・・・。
野菜系で選んだのが【平豆腐とセロリの炒め物】
モヤシ、セロリ、タケノコ、平豆腐の等寸大の短冊
薄味の炒め物で嫁さんは気に入ったようだった。
確かに不味くはない。
が、薬膳の付加価値で1,200円を主張出来るかどうか・・・。

  • 仕上げ

ビールが美味かったのであっという間にお代わり。
全体に軽いタッチで胃にもたれない。
仕上げは【海老チャーハン・美肌スープ付】
チャーハンはレタスとむき海老で予想通りのさっぱり系。
でもたまたましくじったか、コショウが効き過ぎて辛い。
味もテニスの後に丁度いいくらいのしょっぱさ。
薬膳料理とかの香りをまったく感じなかった。
付け合せのスープは具沢山でさっぱりしていて美味かった。
この品は1,200円くらいするが、スープが3割くらい占めていそう。
最後に嫁さんが定番の【杏仁豆腐】
嫁さんいわく「これは絶品」
これはお友達にも教えてあげなくっちゃとか言ってた。
きっとホントに美味かったんだと思う。
一さじの味見もさせずにあっという間に平らげてたから・・・。

  • 総評

ビールが終わると同時に男性スタッフがお茶を持って来た。
男性スタッフもにこやかでサービス精神旺盛。
「お茶はまだ早いですか?もう一杯くらいビールでしょうか?」
なあ〜んて事を言いながら持って来た。
思わず苦笑。
お茶はウーロン茶のような軽さだが、香りにちょっとクセがある。
丸い顔の女性スタッフに訊いてみた。
「これってウーロン茶?」
「いえ、違います。プーアル茶です」
汎用プーアル茶と見た。
会計するとしめて7,000円弱。
ま、予想通りではあったけど決して安くはない。
不味くて腹が立つようなことは無かった。
でもコストパフォーマンスはビミョー。
会計しながら嫁さんが四方山話。
何でも東京で2軒店を開いていて、この街に挑戦したとか。
チェーン店では無いので、料理は店での手作り。
只でさえ、薬膳は理解され難く苦労してるらしい。
まだ、この街では馴染みが無いので知ってもらうのが大変だとか・・・。
う〜〜〜ん・・・。
この街で薬膳料理が理解されるか・・・?
果たしてこの値段で受け入れられるか・・・?