ユートピアのことⅦ

  • 「がん対策本部」

っというのが出来るかも知れない。
ちょっと前だけど御辻厚生労働大臣が方針を表明した。
あくまで方針だけど・・・。
おん自ら本部長をやると言ってる。
ふぉっ、ふぉっ、ふぉっ。
どーだ、参ったか!みたいな。
得意満面。
小市民は一瞬、何のこったかわからない。
状況が理解出来ない。
「がん」が国民の死亡原因第一位になったっていつ頃だっけ?
02年度で、年間約30万人が亡くなってるそうだ。
本部設置の目的は?
厚労省内は部局ごとに縦割りで連携してない。
当然である。
隣の部局で何があろうと知ったこっちゃない。
それでこそ厚労省
今後は、「がん」の予防から終末期医療まで総合的に取り組みます。
やっと理解出来た。
21世紀の今日まで、そんな事も出来てなかったんだ・・・。
恐るべし、厚労省

先日、元帝京大副学長、安部英(たけし)被告が死亡。
これで死人にくちなし。
予定通り、見事に真相が闇に葬られた。
悲惨な事件だったなあ・・・。
被害者は1,500人くらいいるらしい。
その内の3分の1以上は既に死んでしまった。
臨終のとき、「なぜ、おれが・・・」と涙を流した患者もいたそうだ。
悲惨。
先般、「厚生省ルート」の控訴審で、東京高裁の判決があった。
一部無罪。
厚労省の生物製剤課長の仕事って何だべ?
血液学の医師の仕事って何だべ?
一般小市民でも首を傾げたくなる事ばかり・・・。
業界人に聞いた話では、この国の厚生行政というのはなかなか・・・。
ヘンに国家資格が絡むので独特のユートピアらしい。
そこには患者の為なんて発想は微塵もないようだ。
うなづけるなあ・・・。
薬害エイズは、たまたま表面化した氷山の一角ということらしい。
こんなの「殺人」じゃないかと思うんだけど・・・。
役人が井戸に毒を放り込んだに等しいよなあ・・・。
その他にも聞けばゾッとする話は山の様にあるそうだ。

  • 業者

厚生行政ユートピアを支えるのはやっぱ業者だしょ。
厚労省って歴代、何人も課長クラスが逮捕されてる。
それだけオイシイということなんだろう。
医療関係、福祉関係、クスリ関係、器械関係・・・。
業者には事欠かない。
収賄・接待は雨あられ。
マンションや馬まで買った課長もいたなあ・・・。
支える業者もそれなりにオイシイはず。
んでなきゃ、面倒見る訳がない。
確かに厚生行政に群がる業者も羽振りがいい。
若い「アンちゃん」が銀座の高級クラブに入り浸ったり・・・。
役人連れて、接待旅行三昧だったり・・・。
飲み食いの付け回しなんてよく聞く話だ。
実はそれってもともとは全部、国民の税金。

  • 免許

最近、最大の肩透かし。
「医師免許更新制」
ずいぶん昔から言われている「世界の常識の制度」
3月に悪名高い「富土見産婦人科病院事件」が話題になった。
大した処分にならなかったけど話題性はあった。
行政処分に関連して関係者がコメントした。
御通事厚労相と村亀規制改革相がこぞって発言。
「医師免許更新制を今後の検討課題に据える」
この国には「既得権免許」がゴマンとある。
医師・薬剤師など、ヒトの命にかかわる免許も既得権。
もちろん「更新制」の免許も幾つかある。
天下りの為の外郭団体が整備された免許は更新制。
自動車免許や船舶免許など・・・。
要するに取得者が沢山いて手数料が稼げる免許か・・・。
それと「族」が強いかどうか・・・。
3月末、「規制改革・民間開放推進3カ年計画」がまとめられた。
ここに「医師免許更新制」の原案が盛り込まれていた。
その後、「族」が大暴れしたらしい。

自民党厚労関係議員】
「更新制を導入して医師の質の向上になるのか。単なる医師いじめとしか思えない」
「医師免許取得者は研究者や政治家など多岐に及ぶ。どのような試験、研修をするのか。絶対に不可能だ」

結果、きれいに削除された。
ったく。
どうして欧米の常識らしいことが日本では絶対不可能なんだべ?
問題のあった医師だけ更新審査しろとか言ってるらしい。
そんならクルマの免許だって同じだよなあ・・・。
自動車免許の更新もやめたら?