ユートピアのことⅥ

  • 足元

外に出ると相変らずの人気。
黄色い声はあんまり聞こえないけど・・・。
おうど色の声で「じゅんぢゃ〜ん゛」とか・・・。
ま、置いといて・・・。
なかなか大変。
郵政民営化」がヤマ場。
「中国&韓国の反日騒動」も大問題。
アタマの上のハエを追うのも容易じゃない。
ゆとりは無いだろうなあ・・・。
バチカンに飛んでく時間は作れなかったんだろうなあ・・・。
東京のカテドラルに出席する時間も無かったんだろうなあ・・・。
ホントは行って欲しかったけどねえ・・・。
外交軽視に見られないかなあ・・・。
余計な心配をしちゃう。
でも、いい!
身の丈に合った事だけちゃんとしてくれれば・・・。
まずは自分ち足元をちゃんとすれば・・・。

  • 反対派

郵政民営化反対派」も元気がいい。
旗頭は和狸氏。
衆院議長だけど、何が狙いかよくわからない。
カネか、利権か、何が被害を蒙るのかよく見えない。
が、とにかく反対。
聞こえてくる理由は「利益も出ていて何も問題が無いから・・・」
説得力無いなあ・・・。
「何も問題ない」と言い切るところが大問題だと思うけど・・・。
4月7日に勉強会と称して100人近くが群れたらしい。
講師は後藤由元副総理だったとか。
和狸氏も「良く集まった」と満足げだったそうだ。
純粋に勉強の為に参加した若手も結構いるらしい。
でも、やっぱ郵政はでっかい。
如何にカネや利権が複雑に絡んでるかよくわかる。
やっぱ、何かしら変える事が大事かもしんない。
ジュンちゃん、これはやっぱやり遂げないと・・・。
ちゃんと説明して根回しして結果を出さないと・・・。

ふと考えるとぼやけてる。
元々は何で「民営化」だったんだっけ?
きっと経済への好影響が目的だったんだっけ?
でもジュンちゃんの狙いは他にあるんだべ。
とにかく、かき回してオリを浮かせる。
硬直化したぬくぬく状態を一旦ぶっ壊してみたい。
そんな事かな・・・と思ってた。
面白いメルマガが入って来た。
敬愛する松本大(おおき)社長のコメント。

マネックス社長 松本大のつぶやき】

4月8日   <郵貯

 郵貯民営化のもっとも重要な目的・効用は何でしょうか。
私はかつて、郵貯の問題は「大きい」ことであって、公であることではないと思っていました。
あまりに大きな資金郵貯を通して集められ、それを少数の人が使い方を決めている。
あまりにも大きな額のお金を使おう・運用しようとすると、勢い判断や実行が甘く粗雑になり、結果として効率的な資金環流が行われない。
これが郵貯の最大の問題だと、「かつては」思っていました。

 しかし最近は違う観点を持つに至りました。
郵貯の最大の問題は、有能な人材を埋没させていることではないでしょうか?
地方の大学を出た地元の優秀な学生の多くが、県庁や郵便局を就職先の第一志望としていると聞きます。
勿論公共のサービスを提供することは、とても意義深いものであり、立派な、尊敬されるべき職業の一つです。
しかし必ずしも「生産的」ではありません。
安定と高給が、多くの才能を生産セクターから奪っているのではないでしょうか。
その数たるや厖大で、それだけのハンデを負いながら、これだけのGDPを生む日本はやはり凄い国だと思います。

 しかしこのハンデを取り除き、多くの才能をリリースしたらこの国はどうなるでしょう。
国家公務員の中の最大勢力である郵便局員を民間サラリーマンにすることの波及効果は、計り知れないものがあります。
一般的に考えると、給与水準が減り、多くの優秀な人材が、他の職業に移動し始めるでしょう。
これはセンシティブな問題ですが、これこそが郵貯民営化の主眼であり、その結果日本経済が次のジャンプをできるようにすることが、国民経済・生活への最大のメリットではないでしょうか?
全体の利益と個々の利益には常にコンフリクトが発生します。
しかし国政に於いては、きちんと全体の利益が議論されて欲しいと思います。

そうだよなあ・・・。
すごい数の人材が「安定と高給」に引きずられる。
その方が楽だモン。
目の前にユートピアがありゃあ行きたいのが人情。
そこで大量の「考えないヒト」が養成される。
しょうが無いべや。
ユートピアだもん・・・。
やっぱ、1つくらいぶっ壊してみるってのはいいかも・・・。