まおの食欲の雑感17

  • 筋肉

アドリアシン投与から1週間。
ステロイドの経口投与も終了。
休薬期間に入った。
お坊ちゃまはすこぶる元気だ。
いっときの不調さがウソみたい。
「まおさん」もいつもの調子に戻った。
往来のヒトビトの笑いを取りながら闊歩する。
筋肉もずいぶん戻って来た。
元気に歩くので下半身の筋肉がついて来た。
元のグラマーなお坊ちゃまになって来た。
あと、望みは2つ。
1つは元の様にドライフードをバリバリ喰うこと。
もう1つは毛が生え揃ってくれること。
願わくば・・・。

  • 安定

食欲も安定して来たように思う。
以前のような大喰いはしないけど・・・。
ま、歳も歳だし・・・。
人間だって以前にくらべたらホントに喰わなくなったし・・・。
今や、人生残りの食事回数を考えてしまう。
食事のチャンスは限られてんだから、美味いモン喰いたいよね。
量はいらないから少しでも美味しいモンがいい。
ひょっとしてお坊ちゃまも同じかな・・・。
ここんとこ、主食は茨城産高級干しイモだ。
おかずは上質のササミ、鶏レバーのスナック、煮干など・・・。
その他、野菜やパン、パスタ、煮豆も安定した喰いっぷりだ。
でも唯一ドライフードだけはお気に召さないらしい。
手を変え、品を変え、いろんなフードをあげた。
でも見事に安定した喰わないぶりだ。
1度、ドライフードと接触したササミももう喰わない。
「くんくん」して「ふん」とか言う。
んなまいきなんだ、これが・・・。

  • 傾向

お坊ちゃまの食欲を気にし始めてから5ヶ月近い。
いろいろ勉強もさせてもらった。
食欲の傾向ってのがある。
今日は甘い系かしょっぱい系か・・・。
植物系か、動物系か・・・。
植物でも葉っぱ系か、穀物系か・・・。
動物はサカナ系か、肉系か、乳製品系か・・・。
肉でも牛肉系、ラム系、鶏系とある。
見事にその組み合わせで喰う・喰わないがはっきりしてる。
いやあ〜奥が深い。

  • 味見

人間の食いもんは味がはっきりわかってる。
でもドッグフードの味は知らんかった。
びっくりした。
テレビCMなんか見てるといかにも美味そう。
「まっしぐら」に喰いつくことになってる。
でも実際に喰ってからあげてるヒトって少ないべ。
いろいろ喰ってみた。
まあ、そのまずいこと、まずいこと!
とっても喰えたモンじゃ無い。
薄い塩味なんだけど、とにかく油っこい。
クチにべたついて、飲み込んだ後も食道がベタつく感じがする。
いろんなブランドがあるが大同小異。
そもそも、その匂いだけでもまずそうである。
何か油が酸化したような匂いがほとんど。
やっぱ、嗅覚が優れてる犬にそりゃあコクだわ。
酸化することに意義はない!

お坊ちゃまの1日は朝の「アガリクス」から始まる。
自主的には飲まないけど、嫁さんのシリンジ注入で素直に飲んでる。
味も何も無いので飲み易いらしい。
さて、その効果は?
わからない。
でも今、こんだけ元気だ。
抗がん剤治療が効いてるのか?「アガリクス」が効いてるのか?
はたまた両方が効いてるのか?
多分「ドクターF沢」は「きっと両方ですね」と言うだろう。
ま、そういう事にしよう。
今月も500cc1本お買い上げ。
15,000円なり。

アガリクス
ブラジル原産の食用キノコの1種で学名は「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」
国立病院機構四国がんセンターの兵頭一之介医師らのグループが厚生労働省の助成を受けて01、02両年度に各国の文献などを研究した結果、動物やヒトの血液細胞を使った基礎的研究では免疫の活性化を示唆する報告はあるが、がん患者に対する臨床試験は行われておらず、その有効性は実証されていない、とされている。

う〜〜ん。

そ〜言えば、ちょっと気になる新聞記事があった。
「がんに効くアガリクス」の本を出しまくった出版社が捜索を受けた。
薬事法違反の疑い。
当然、許可された医薬品じゃないので、効能は謳えない。
クスリとしての広告が出来ない。
そこで「飲んで治った」ヒトの手記を出版する。
別に本なんか売れなくってもいい。
ヘタすりゃ印刷しなくってもいい。
その本を新聞や電車中吊り広告に出す事に意義がある。
でも、これはず〜っと前から健康食品会社の常套手段。
別に出版社には罪は無いと思うんだけど・・・。
何だろ?
見せしめ?
個人的な恨み?
いずれにしても、みんなそんな事わかってて買ってんの。
当事者にしてみれば、出来る事は何でもやってみたいの。
お寒い薬事行政には理解出来ないだろうけど・・・。