住宅事情の雑感14

  • 公示価格

ちょっと前の話だけど、今年も公示価格が発表された。
毎年「○○年連続下落」とか言う記事が踊る。
今年も載ってた。
全国平均では住宅地・商業地ともに14年連続の下落だそうだ。
但し、最近はちょっとトーンが変わって来た。
何とか「下げ止まった」「上昇に転じた」と言いたいらしい。
もう必死である。
センセイ方や業界の意向もあるんだべ。
今回も盛んに下げ幅が縮まったと強調してる。
住宅地は▲4.6%(昨年は▲5.7%)で2年連続縮小。
商業地は▲5.6%(昨年は▲7.4%)で3年連続縮小したとか。
いよいよ底値か?
早く買わないと上がっちゃうよ。
業界は煽り立てる。
下がってる事には変わり無いと思うけど・・・。

  • 地価上昇

マスゴミもこのコトバを書きたくってしょーがない。
3大都市圏では地価が上昇した地点が増えた。
東京都心部では17年ぶりに住宅地が上昇に転じた。
地方の拠点都市でも上昇地点が増えた。
愛知県は万博やトヨタ景気で、経済が堅調。
全国の商業地地価上昇ベスト10地点の内、8地点を占めた。
地価の下げ止まりが地方にも波及している。
住宅地は30都道府県、商業地は39都道府県で下げ幅が鈍った。
如何にも都会だけじゃありまへんよ。
これから全国隅々まで地価は上がりまっせ。
経済も右肩上がりになりまっせ。
何とかしたくてしょうが無いって感じ・・・。

  • ナンバーワン

恒例の地価ナンバーワンの発表もあった。
1番高かったのはやっぱ東京。
千代田区の「丸の内ビルディング
4年連続だそうだ。
何と、1㎡当り2,200万円だって・・・。
坪単価に直すと7,260万円。
前年より4.8%上がった。
4.8%分だけでも330万円になる。
ひょえ〜〜〜。
住宅地でのナンバーワンもやはり東京。
千代田区五番町で9年連続。
こちらは前年比4.5%アップの1㎡当り230万円だって。
坪単価に直すと759万円。
ここいら辺のざっと7倍か・・・。
アホくさ・・・。

  • 下げ止まり

お役所と業界は盛んに下げ止まりを強調する。
国土交通省の見解。

    1. 景気の回復傾向・・・・・日本の景況感が好転し、企業の設備投資や個人消費の改善から不動産に対する需要が高まってきた。
    2. 取引の活発化・・・・・企業の遊休地や社宅などの処分による資産圧縮という供給の増加と不動産需要高まりによって取引が活性化したことにより価格が上昇した。
    3. マンションの都心回帰やビル需要の増加・・・・・都心の地価の下落に伴い郊外から都心への住み替え需要が出てきたこと、また分散しているオフィスを都心に集約させる企業などが増え、都心不動産への需要が高まってきた。
    4. 不動産証券化市場などの活性化・・・・・REITのような不動産証券化の動きが活発化しファンドに組み入れる物件需要の高まりから物件購入ニーズが高まった。

う〜〜ん。
素直に納得出来ないなあ・・・。
イメージ的には都内のマンションも安くなって来たなあって感じ。
丸の内とか六本木とか特殊な所だけが上がったんだべ。
土地の価値じゃ無くって付加価値が付いて上がったんだべ。
それも一過性という気がする。
これから人口が減ってくのに、土地の需要は増えないべ。
人口が減ったら消費も減るべ。
これから地価が上がるって言う学者はあまり聞いた事が無い。
中には今後、5年で地価はさらに半額まで値下がりするってヒトもいる。
そっちの方が納得出来るなあ・・・。
これからは不動産も冷蔵庫やテレビと同じ耐久消費財。
買った後の価値は落ちてゆくだけ・・・。
今、買うのはあんまり賢くないんじゃないの?
いつもの買えない小市民のひがみだけど・・・。