通勤路の雑感Ⅷ

  • 満開

さくらが満開。
去年よりずいぶん遅かった。
何だかいつまでも寒かったから・・・。
でも今週に入ってから20℃以上の日が続く。
あちいぜ。
さくらは一気に咲き始めた。
通勤路はさくらの宝庫。
何しろ途中に大御所「総合公園」がある。
そりゃあ見事だ。
これを見ない手はない。

  • 花粉

それにしても今年の花粉は筋金入り。
やまだかつて無い量が飛んでると思う。
街中にいるから見える訳じゃないけど、肌で感じる。
なるべく外に出ないで済ませたい。
でもどうせ出なきゃいけないならさくらを見なくっちゃ。
っという訳で今週はクルマ通勤をやめた。
この3日間、完全武装でカメラを持って出発。
近所から始めて、さくらを求めてウロウロ。
八幡山公園」や「総合公園」はぐるっと1周。
カードが一杯になるまで写真を撮りまくった。
花粉対策も怠り無く。
出掛ける前にクスリ飲んで、点眼・点鼻も忘れずに。
でもダメだ。
今年の花粉はハンパじゃない。
会社に着く頃には「くっさめ」の嵐。
鼻水はだらだらで脱水症状になりそう。
でもなあ・・・。
今年のさくらは来年は見られない・・・。

  • つぼみ

3日前にはまだつぼみだった。
枝全体がうっすらピンク色に染まって待ってる。
じりじりと満を持して、煮詰めてる雰囲気がいい。
今に見ていろ・・・みたいな。
「この開く寸前のつぼみがいいな」と言ったら反論された。
「やっぱ、桜は散る時でしょ。散ってこそ桜ですよ」とか。
ふう〜〜ん。
ま、感じ方の違いだから・・・。
センサー万別・・・なんちって・・・。
こほん。
会社にも何本か立派なさくらがある。
せっかくこれからというタイミングで強風が吹き荒れた。
ちょろっと見に行ってみた。
やっぱ、つぼみを付けたままの折れた穂先が散乱していた。
これからなのに・・・。
拾い集めて来て、コップに入れて机の上に置いた。
ところが周りから明らかに疑われている。
「桜を折ってくるなんて・・・」と言わんばかり。
てんめえ〜・・・。

中国の武漢大学構内でもさくらが満開になったそうだ。
新聞の片隅に小さく出ていた。
1938年に旧日本軍が武漢を占領。
キャンパスは病院に転用され、その時にさくらが植えられたとか。
戦後も「屈辱を忘れないように」残されたそうだ。
国交回復後は日本人要人の寄贈でどんどん増えた。
今では百数十本になっているそうだ。
開花期には有料で花見に開放するらしい。
大学で最近、日本の常任理事国入り反対の署名運動があった。
でも学生は言ってるそうだ。
「国の問題とさくらは関係ない。さくらに罪はない」
そうだろう。
そう思うだろう。
戦後に生まれた人間にも罪はないんだよ。
ってゆうんじゃな〜い。