新聞投書からの雑感Ⅶ

  • 投書欄

新聞の投書欄ってついつい目が行く。
単なる野次馬根性なんだけど・・・。
感心したり、共感したり・・・。
何しか安心感を得たいんだろうな・・・。
ラジオの人生相談と共通点がある。
素人の良さなんだと思う。
ヘンに媚びないし、肩肘張らないし・・・。
ヘタな社説よりよっぽど面白かったりする。

  • 坊さん

こないだ、面白い投書をめっけた。
越後の坊さんだった。
お彼岸で檀家さんを読経して回ったそうだ。
お寺にとってはかき入れ時。
3分ほどお経を読んでお布施を頂く。
大体2〜5千円が包まれているそうだ。
考えようによっては時給に直せば4〜10万円。
坊主丸儲け、とか3日やったらやめられない、とか言われる。
でも、年に2回だけだからなあ・・・。
檀家によっては千円しか包まれていない事もあるそうだ。
でも生臭坊主にはもったいない金額だ、と書いてあった。
どうもホンネじゃ無さそうだけど・・・。

  • 相場

お布施は「志」
って事にはなってる。
が、相場は決まってるらしい。
地域性もありそうだ。
この坊さんちも定価表は無いが相場はあるそうだ。
知らんかった。
葬式の時の料金体系を初めて知った。

    1. 戒名の末尾が「信士(シンジ)」「信女(シンニョ)」の場合、信士料5万円、本尊料5万円、読経料5万円で計15万円
    2. 戒名の末尾が格上の「居士(コジ)」「大姉(ダイシ)」になるとその倍額
    3. 滅多に無いらしいが更にその上の「院号(インゴウ)」になると50万円

勉強になりました・・・。

  • 仏道

この坊さんも若い頃はお布施を頂く時に目を逸らしたとか・・・。
恥ずかしかったんだって。
今ではすっかり心臓多毛症になった。
檀家さんに正しい布教をする為としっかり頂くそうだ。
そいで、この投書で言いたかった事は最後に書いてあった。
何でもテレビを見ていたら東京なんかの葬式代を取り上げていた。
聞いてびっくり、自分ちの2倍以上だった。
仏道にのっとって良心に恥じるところがないのか?
っと要らぬ気を回すこともある、と締め括っていた。
・・・びみょー・・・。

  • 反響

果たして数日後、反響があった。
やはり坊さんだった。
いわく、お布施は「志」だ。
定価表なんてトンでも無い。
金額を口にするのが不浄だ。
戒名によって値段を決めるなんておかしい。
自身は一切無料だ。
ホントの「志」のお布施だけでやってる。
それが仏道では無いのか?みたいな・・・。
う〜〜〜ん。
これもびみょー・・・。
あんまり突っ込むと「仏議」を醸すかも・・・。
知らん顔して、「ほっとけ〜」・・・なんちって・・・。

  • 寺雑誌

寺門興隆」っていう雑誌があるそうだ。
税込み1,150円。
月刊誌で公称1万5千部売れている。
住職の4〜5人に1人が読んでいる計算になるらしい。
見出しはあえて夕刊紙風。
紙面は俗っぽさ全開だと言う。
「住職夫人独白・・・一生早起きしなきゃダメなの?」
「新潟大地震で700ヶ寺が被災!その時住職は?」
「ツッパリ和尚の手記」
「徹底研究!心霊写真の正体・・・」
「「資産運用指南・・・寺院ファイナンス道場
「相談コーナー・・・跡取り息子が茶髪・・・」
何かい〜なあ〜。
読んでみたい気がする。