続・大阪文化のこと

  • 大阪出張

また大阪事業所に出張があった。
大阪に行くと必ず何かある。
何かしら記憶に深く刻み込まれる事がある。
大阪に行く時は何となく緊張する。
あの海外旅行に出掛ける時の緊張感に似ている。
やたらに声がでかいし・・・。
通じない訳じゃ無いけどヘンな言葉を使うし・・・。
何となく居振る舞いが変わってる様に見えるし・・・。
何となく得体が知れない・・・。
何だべ?
いつも帰りの新幹線で疲れがどっと出る。
フォッサマグナを越えた辺りから急に眠くなる。

  • 足踏みオヤジ

今回の異様な体験その1。
新大阪で新幹線を降り、在来線に乗った。
これが又、ややこしい。
鈍行の他に快速とか新快速とかいろいろある。
目的駅で停まらなかったりややこしい。
でも考えてみれば東海道線も同じか・・・。
電車のカタチもいろいろある。
何故かボックス席やベンチシートは少ない。
観光バスとか飛行機みたいな形式の座席が多い。
これがいろいろややこしい。
今回は昼近い時間で電車内は比較的空いてた。
窓側に座っているヒトの隣に座った。
座って間も無く、ヘンな男が社内を歩いているのに気づいた。
ぶよぶよして背中が丸くてナマケモノみたいな歩き方だ。
横を通る時に立ち止まった。
おっ!何だ?何だ?
何故かひとんちの足元を覗き込んでる。
突然、足を踏んだ。
それもぎゅっと踏んづける訳じゃ無くってソフトに・・・。
そして何事も無かった様に戻っていった。
?????何だ????
訳が分からない。
痛くも何とも無いが、気味が悪い。
何か探しものかと思って足元を覗いてみた。
何も無い。
背筋がぞくっとした。
えも言われぬ恐怖感が湧いて来た。

  • 譲り合いの対極

通路を挟んで反対側には妙齢のオヤジが座ってた。
オヤジは通路側の席に座り、窓側の席にカバンを置いていた。
そして寝ていた。
とある駅でこれまた妙齢のオバサンが乗って来た。
オバサンは寝ているオヤジのところに来た。
「済みませんね」とオバサン。
オヤジは寝たまま。(のフリか?)
オバサン「済みませんね」を連発。
膝でオヤジの足を押している。
オヤジがキレた。
「うるさいわ!奥には入れんのや!」
「他に幾らでも席が空いとるやろが!」
見渡せば確かに幾らでも空席がある。
オバサン渋々他の席に移動。
オヤジは腹の虫が収まらないと見える。
「ったく何てイヤミなババアだ!」
「ったく、ぶつぶつぶつぶつ・・・・」
唖然とした。
何なんだ?
どう言う生態系なんだ?
またまたえも言われぬ恐怖感が湧いて来た。

  • 積極的発言オジサン

大阪事業所では会議があった。
良くある業務改善とか小集団活動みたいな・・・。
指名されたヒトが検討の成果を発表する。
会議は淡々と進んでいた。
ふと、1人のオジサンが手を挙げた。
発言を求めている。
積極的で結構な事だ。
指名する。
オジサンが語り始めた。
「ワシはこんな辛い仕事やっとられんおもたわ!」
おっ!何だ?何だ?
「ここんところむちゃむちゃ忙しゅうて休まれへん!」
だんだん情感豊かになって来た。
「昨日も途中で投げ出して帰りとうなったわ!」
当然、会議は凍りついた。
どう言う脈絡でこう言う発言になるのか・・・。
恐怖感が・・・。
どうフォローすべきか・・・。
オジサンの独演は暫く続き、誰もフォローが出来なかった。
仕方が無い。
「じゃ、ここで一旦休憩と言う事で・・・」
逃げるが勝ち。
やっぱし大阪出張は緊張する・・・。