珍しくも無い本の雑感18
- 奥田ワールド
この前、一気読みした「空中ブランコ」が忘れられなかった。
職場で読んでて思わずニヤニヤしちゃった。
周りのヒトはエロ本か何か見てると思ったかも・・・。
危ない本だった。
ドクター伊良部が出て来るたびに沼津の友人を思い出した。
何とも言えないキャラである。
ついつい沼津の友人に紹介した。
そしたら前作「イン・ザ・プール」を教えてもらった。
そんなのがあると思うとどうしても読みたくなる。
またまたほとんど一気読みだった。
- ドクター伊良部
伊良部健在と言うか、こっちが前作だった。
想像するだけで顔が緩んでしまう。
一般小市民の憧れのマト的キャラだよなあ。
見た目は不細工そうだけど幸せ一杯に思える。
ん似ている!
やっぱり沼津の友人のキャラと重なる。
看護婦のマユミちゃあんもいい味出してる。
なかなかのスパイスになってる。
それにしても「奥田英朗」って医学の心得があるのかな。
もしくは心理学とか・・・。
良くぞこれだけ微妙なココロのシワを描けるモンだ。
いちいち「うん、うん」と頷いちゃう。
身に覚えがあると言うか、紙一重と言うか・・・。
- 5編
この本は5つの短編で出来ている。
それぞれの患者もありがちだ。
いやあ〜、面白かった。
- 微妙な角度
面白かったけど「空中ブランコ」とは微妙な違いがあった。
やっぱし年輪もあるんだと思う。
「イン・ザ・プール」の方がちょっと青い部分を感じた。
「空中ブランコ」は更にこなれたと言うか、洗練されたと言うか・・・。
でも一番違いを感じたのは切り口の角度。
これが微妙に違った。
この本で一番印象に残った部分。
世の中には心配を掛けるヒトと、心配するヒトがいる
そ〜だよなあ〜。
ヒトは一事が万事、この2種類だよなあ〜。