珍しくも無い本の雑感17(1)

  • チャレンジャー

やっぱし本はタイトルなんだよなあ〜。
タイトルで8割がた売れ行きが決まりそうな・・・。
この類のテーマを取り上げた本はゴマンとある。
でもあんまり食指が湧かない。
にも拘わらずこの本は手にしてみたくなっちゃった。
タイトルの何と挑戦的なこと。
子どもが減って何が悪いか!」
少子高齢化社会の危機が叫ばれ始めてから久しい。
自治体もいろいろ対策を考えてはいるらしい。
でも少子化は着々と進んでるんだから何も効果は無いんだろう。
この本はいろんなエラい方の発言の矛盾を突っつく。
つんつん。
男女共同参画推進論者にケンカを吹っ掛ける。
うりうり。
もっともらしい統計データをほじくり返す。
ほじほじ。
んでもって持論を展開して何か文句あったら言って来い。
もし俺が間違ってたら謝りゃあ済むこと・・・みたいな。
開き直ってるなあ・・・。

  • 学者肌

著者は「赤川学
1967年生まれ。
東大大学院人文社会系研究科社会学専攻博士課程修了。
現在は信州大人文学部助教授だそうだ。
38歳か・・・。
学者の臭いにちょっと「官」の臭いが混じってる気がするんだけど・・・。
いかにも学者らしい小難しい高圧的な言い回し。
合計特殊出生率がどーたらこーたら・・・。
統計学的に相関関数があーたらこーたら・・・。
「n.s」とか、「p<.05」とか、げんなりする。
どうせお前らには分からんだろう的な臭いがする。
そんなページはどんどんスキップだ。
沼津の友人が見たら途端に吐いたと思う。
それでも最後まで読んでしまったのは何か引っ掛かるモノがあったから。

  • 半人前

常々気持ちのどこかにモヤモヤがあった。
我が家には「まお」しかいない。
可愛いお坊ちゃまではあるけど子どもでは無い。
この歳になるともうどうでも良いがもうちょっと若い頃はちょっと気にしてた。
「子どもはいない」と言うときに何と無く後ろめたいみたいな・・・。
何故か?
別に自信満々で子どもを持たない主義だった訳じゃ無い。
ごくごく普通に努力を惜しんでた訳でも無い。
しょうが無いとしか言いようが無い。
以前は良く耳障りの悪い事も言われた。
「人間は働いて子どもを育てて初めて一人前だ」
「子育ての大変さを知らないヤツはカタワだ」
「子どもがいないと何時までも若々しくって良いわねえ・・・」
「子どもがいないとカネが余ってしょうが無いだろう?」
等々・・・。
一昔前には「DINKS」とか言う言葉が流行った。
我が家には無縁だったけど・・・。
ウチは「SINKS」
文字通り家計は沈む一方。

  • 帳尻

確かに今の世の中で子どもを育てるのは至難のワザだろう。
それは想像がつく。
あまりに世の中が悪くなり過ぎた。
もし子どもがいても真っ当に育てる自信無いなあ・・・。
やっぱ子どもが無くって良かったのか?
でも、周りから言われるほど良い思いをした覚えは無い。
イヤミばっかり言われた若い頃が過ぎると今度は変わり者扱い。
親族からはやれ出産祝いだ、節句だ、入学祝いだ・・・。
全て一方通行だし・・・。
正月に帰省して子どもの団体に出くわした時の情けなさ。
完全に一人負けだ。
「まお」にポケット付きの服を着せて行ったが効果は無かった。
確かに養育費・学費は大変な額だろう。
経済的にはラクじゃ無いだろう。
子どもを育てる事が苦痛なだけだったらきっと誰もやらなくなる。
曲がりなりにも、みんなやってんだから何か良い事もあるんだろう。
何かカネには換えられない喜びがあるからやってんだろう?
ウチはそう言う喜びは知る事が出来ない。
何か喜びのネタを増やす為に遊びまくるっきゃ無い。
ちゃんとカネが掛かるようになってんじゃん。
世の中はちゃんと帳尻が合ってんじゃん!
続きは明日に。