珍しくも無い本の雑感15

  • やられたフリ

最初はちょっと警戒してた。
新聞広告にも載ってたし・・・。
タイトルが分かり易いと言うか、アンチョクと言うか・・・。
「きっと、よくなる!」
そっかあ〜!って飛びつくヒトもいるだろう。
でも、またか!って思うヒトもいそうな気がする。
ちょっと様子を見てたら書店の売上ランキングに入って来た。
これをどう見るか?
やられたヒトが増えたのか・・・?
ま、いっか。
クローバーの本みたいに全面広告まで出して無いし・・・。
やられたフリしてみようっと言う訳で手にしてみた。

  • 異色

著者は「本田健
年齢は詳細には触れて無いが多分30代後半ってとこじゃ無いかな。
神戸生まれ。
現在は会計事務所や経営コンサルティング会社など複数社を経営。
経済的基盤を確立して自身はセミリタイア生活に入っている。
年に2ヶ月は海外で過ごしていたが、今年から拠点を海外に移した。
優雅と言えば優雅な生活だ。
実家が会計事務所だったらしい、。
父親とはソリが合わないまま成長して来た様だ。
19歳の時に渡米するチャンスを得て以来、人生が変わったらしい。
キッカケは新聞のボランティア募集記事。
米国で平和について講演してくれる若者を募ったとか。
でも申し込みは100人、競争率10倍だったそうだ。
意外に少ないのにびっくりした。
帰国してからこの海外経験を活かして事業を起こした。
そして見事に成功した若手実業家。
それだけだったら単なる鼻持ちならないヤツで終わっちゃう。
が、ちょっと違うんだな・・・これが・・・。
ちょっと異色である。

  • 幸せ

著者いわく、金持ちになる為のハウツー本はヤマとある。
でも幸せな金持ちを目指す体系だった本は無い。
それを目指したと言う事だ。
金持ちにも幸せなヒトと不幸なヒトがいる。
使い切れないカネを持って失意のまま死ぬなんてバカらしい。
どうせなら「幸せな小金持ち」を目指すべきだ。
ってんで4年前に小冊子を作ったそうだ。
自身がいろんな富豪に会って聞いて来た話をまとめた。
これを無料配布していたら世界で100万部を超えたとか・・・。
印刷して送るだけでも大変だ。
が、自ら決めた事と頑張っていたら寄付が来たり、仕事が来たり・・・。
これを契機に本を書くようになった。
無料小冊子が福を呼ぶ事になったらしい。
でもHPを見ると今でも無料ダウンロード出来る様にしてある。
ちゃんと徹底してるんだ。

  • 気持の持ち方

こう言う本はちょっと読み方が難しいかも知れない。
評価は分かれるかも知れない。
ちゃんと背景、人となりを知って読む方が良いかも・・・。
只、流し読みしたらもったいない。
折角だから有難さを堪能しないと・・・。
印象に残ったセンテンス。

【幸せは得るものではなく、気づくもの】
私はいままで、世界的に成功している実業家、政治家、宗教家、ミュージシャンの人たちと会ってきましたが、幸せそうな人は、ごく一部でした。一方、幸せそうな人ほど、一般的には平凡で退屈な人生を送っているように見えました。幸せとは、何気ない日常で感じるものだからです。誰かに、幸せですか?と聞かれて初めて、「そういえば、幸せですね。考えてもみませんでした」というタイプが、幸せな人生を生きている感じがしますね。

そうかも・・・。
自分が幸せかどうかなんて考えることが無い。
それが一番幸せかも・・・。

【パートナーからまったく別の視点を学ぶ】
二人の価値観の違いは、生まれ育った家の違いからくるものですが、それは、お金、男女関係、仕事に関して最も顕著に表れます。私自身の体験をお話ししましょう。結婚してすぐのころ、妻と旅先のホテルに泊まったときのことです。私は小さいころから、「ホテルの部屋に備えてある冷蔵庫の飲み物には、絶対に手を出すな。普通に買うより、高いからな」と教えられました。そのため、ホテルの部屋の冷蔵庫には一歩も近づかない人間になっていました。
そんな私の目の前で、妻が冷蔵庫を開けておいしそうにジュースを飲んだときの、私の驚きを想像できるでしょうか。いつもなら、ここでケンカが始まるところでしょう。ですが、自分にとってのタブーをいとも簡単に突破してしまった彼女には、尊敬の念すら抱いてしまいました。しばらく呆然とした私は、落ち着いてから、子供時代の親からの教えを妻に話しました。すると、妻は「おもしろいわね。私は、『ホテルはなかなか儲からないから、こういうところで利益を出させてあげることが大切なんだよ』と教えられた」というのです。
それを聞いたときはびっくりでした。お金について、こんなにも違う見方があることを知った瞬間でした。

言えてる。
面白いモンで育った環境で同じ事が全く違う見方になる。
今だにしょっちゅう「へえ〜」と思う様な事がある。
ま、我が家は特別に多いかも知れないけど・・・。

【人脈を金脈に変える】
人脈というのは、一言でいうと「大切な友人のリスト」です。心から応援したいと思う人が人脈です。何をおいてでも助けに行く友人が何人いるかが、あなたの人生の豊かさを決めています。
ところが普通の人は、人脈は「自分が困ったときに助けてくれる人」だと思っています。人によっては、利用する相手としか思っていないこともあるのです。それは、とんだ思い違いです。人脈というのは、一緒に成長していく仲間なのです。

これも言えてる。
そもそも人脈・地脈ってマイナスイメージの言葉になってる。
何かいやらしい、打算的なイメージがこびり付いてる。
「人脈を作るにはまず自分が与えるヒトになることです」
んだべなあ〜。
他にも沢山あったけどキリが無いので・・・。
久々にこの本はもう一度読み返してみようかな・・・。