通勤路の雑感Ⅵ

  • 緊急事態

40分の徒歩通勤。
そこそこ長い道のりである。
たま〜に緊急事態がやって来る事がある。
どうも昨年5月のエジプト以来トラウマになったみたいだ。
エジプト菌がまだ体内に残っているんだろうか?
襲われる時はほとんど劇症である。
これがなかなか辛い。
電車を途中下車してトイレに駆け込むのとは訳が違う。
襲われた場所によっては絶望的な気持ちになる。
思えば過去に4回襲われている。
内、2回はエジプトに行く前だったからエジプト菌とは関係無いか・・・?
今話題の「過敏性腸症候群」とも違う気がする。
そんな高級なハラでは無い。
どう考えても毎晩夜中に飲むビールが良くない。
何時の間にか嫁さんにつられて風呂上りのビールがクセになってしまった。
しかも1本じゃ済まない。
ビールのお代わりだったりワインだったり・・・。
結局何だかんだつまみも結構喰ってしまう。
多分緊急事態が襲って来る原因はこれじゃ無いかな・・・。
よしゃあ、い〜じゃんか?

  • 避難所

ほぼ毎日通っていると街のどこに何があるか大体頭に入ってしまう。
公衆トイレはJR駅とゲートボール場と総合公園にある。
丁度それぞれ10分間隔くらいかな・・・。
4回の内の2回は最後の10分で襲ってきた。
もう避難所が無い。
後は会社まで耐えるのみだ。
真っ青であぶら汗かいて内また気味に小走りで出社。
アタフタと玄関を入って行くと一同が固まる。
トイレに駆け込んで開放された時の安堵感・・・。
と同時に無性に腹が立って来る。
「何で朝っぱらからこんな目に遭わなきゃなんねえんだ!」
自業自得だ。
身から出たウンコじゃ無い。サビだ。

  • レパートリー

1度、ゲートボール場のかなり手前で襲われた事がある。
距離的には無理がある。
パニクる頭で必死に対応策を考えた。
何か無いか?
さっき通り過ぎたコンビニまで戻って借りるか?
おっ!郵便局がある!
シカトで通用口から中に入る。
ガードマンが「お早うございます」と挨拶する。
あれこれ説明するのも面倒い。
「すいません!トイレ貸して下さい!」
・・・レパートリーが1つ増えた。

  • 予知能力

緊急事態もだんだん慣れて来るモンで、予感が働く様になる。
朝起きた時にまずハラの調子を確かめる。
嫌な予感がある時は出掛ける前に2回目のトイレに行く。
嫁さんの得意技「絞り出し」を真似る。
ま、これで大概は解決出来る。
でも今日は例外パターンに襲われた。
ちょっとハラが落ち着かない気がして秘儀「絞り出し」に挑戦。
でも音沙汰無し。
仕方なく出掛けた。
JR駅を越えて暫くしたら不意に襲われた。
やべ!
またまたパニクりながら辺りを見渡す。
おっ!雑居ビルが開いてる!
勿論店は全部閉まっているが入口がオープンのビルがあった。
迷わず飛び込んで階段を駆け上がった。
多分階段の踊り場とかに共用のトイレがあるはずだ・・・。
果たしてあった!
・・・またレパートリーが1つ増えた。
・・・いい加減に真夜中のビールよせよ・・・。