バレンタインデーの雑感

  • 後夜祭

バレンタインデーのフェイントを喰らった。
嫁さんからだ。
昨日は数少ない義理チョコを見て鼻で笑っていた。
そんな菓子屋の陰謀に乗ってたまるか!みたいな・・・。
今日酔っ払って帰るとプレゼントがあった。
「1日遅れだけど・・・」
えっ?
いっぺんに酔いが醒めた。
虚礼廃止じゃ無かったっけ?
何?
虚礼じゃ無い?
気持ちがこもってる?
ひぇ〜っ。
おでえかん様、有難てえこった。
明日からまた、身を粉にして働きますだ。

  • 成仏

プレゼントはネクタイだった。
なかなかオシャレな・・・。
何でも藤沢まで買出しに行って来たとか。
ひょえ〜、有難てえこった。
実は2〜3日前にネクタイを1本葬った。
札幌に居た頃、嫁さんに買ってもらったヤツだった。
ネクタイって沢山あってもどうしても偏る。
何と無く手が伸びてしまうネクタイはついつい同じ。
ホントはあれこれローテーションの幅を広げれば良いんだけど・・・。
サラリーマン生活も長くなるとテクニックを覚える。
ネクタイを締める場所を微妙にズラしながら変える。
同じ場所を責めつけない工夫なのだ。
それでも流石に10年以上経つとネクタイは満身創痍。
フチが擦り切れてボロボロになってしまった。
それでも愛着がある。
巧く締めると何と使える。
だましだまし使い続けて来た。
が、遂に力尽きた。
ま、ここまで使ってやればネクタイも本望だろう。
迷わず成仏してくれたべや。

  • 好きなモノ

これも何かの本で読んだ。
身の回りには好きなモノを置く。
シガラミの残りそうなモノはどんどん処分する。
身の回りをすっきりさせると気の巡りが良くなる。
気の巡りが良くなると幸せになれるそうだ。
ちょっと分かるような気がするなあ・・・。
そう言う感覚ってのは多分自然には気がつかない。
異文化に触れて初めて分かる気がする。
明らかに嫁さんの処分の潔さは異文化だった。
何でも気持ち良くウルトラ処分!
「シュワッチ!」なんて言ってる間も無くモノが無くなる。
処分の基準は好きなモノ以外なんだろう。
普通の小市民は「もったいないオバケ」が染み付いてる。
ついつい好き嫌いに関係無く残してあるモノって多い。
使い捨て文化への反感もある。
環境問題もクローズアップされてるし・・・。
まだ使えるモノを捨てるのは非国民と言う気持ちが強かった。
結局は使わないんだけど・・・。
今でも完全に拭えてる訳では無い。
が、確かにモノを残すとシガラミが残る。
いろんな事に縛られる。
これを開放した時の爽快感は目からウロコだった。
嫁さんに教わった事の1つである。