ゴミのこと

  • 環境マネジメント研修

会社で環境に関する公的な認証を取得した。
「ISO(アイエスオー)14001」と言うヤツだ。
ま、ヒョーショージョー、環境に配慮している会社と認めます。
みたいなモンかな。
最近は取得する会社や団体がやたらに増えた。
この街の市役所でさえ取得した。
又、認証を取っていた「エバラ」の廃液不法投棄がバレたりした。
だんだんありがた味が無くなって来た。
そんな訳で会社として取ってしまった以上、毎年監査がある。
組織の中に環境管理の仕組みが根付いている事が条件である。
これも又容易なこっちゃ無い。
一計を案じて月に1回の研修会を設営する事にした。
しかも講師は従業員の持ち回り。
何か環境に関連するネタを皆の前で披露する趣向だ。
今回講師になったので「ゴミのはなし」をした。

  • 文化度

ゴミを認識できるのは文化度の高い国民。
ま、ほぼ間違い無い。
ゴミを認識出来てキレイにしたいと思うのがそこそこの高さの文化度。
更に高い文化度に達すると又、感覚が変わるらしい。
東南アジアの国は一部例外はあるがゴミの認識は薄い。
「ゴミ」と言う言葉自体があるかどうか怪しい。
シンガポールだけは罰金でがんじがらめにしてキレイにしてる。
シンガポールみたいな国は例外中の例外だと思うが・・・。
欧州は文化度が高くなり過ぎてゴミは十分認識した上で汚す確信犯が多い。
挙句に「ゴミを捨ててやらないと清掃作業者が失業しちゃうじゃ無いか」
アメリカ人の感覚は東南アジアに近い気がする。
でも自分ち家のゴミは認識してる。
京都議定書みたいな自虐的な事は苦手だ。
基本的にそんな細っけえ事に構ってらんない人種だ。
ライフルぶっ放して行け行けどんどんの野蛮人だ。
流石は韓国と並んで1人当たりゴミ排出量が世界一と言うだけある。
日本は・・・?
2〜30年前までは世界でも類を見ないキレイな国だったらしい。
元々の民族の美意識に加えて昔っから道徳心みたいなのがあった。
あくまで昔話である。

NASAの観測データなどによると10cm以上の宇宙ゴミは1万個以上あるとか。
打ち上げられた人工衛星の残骸などで高度数百〜1千kmの周回軌道に居る。
時速3万6千kmの猛スピードで吹っ飛び回っているそうだ。
現在約3,000個の人工衛星が周回しており、運用しているのは4〜5百個。
残りはゴミと言う事か・・・。
結構なスピードなのでゴミ同士が衝突しても大きな衝撃がある。
時々燃え尽きないゴミが地上に落下しているらしい。
2001年にはロシアの宇宙ステーション「ミール」の部品が落ちて来た。
落ちた場所が南太平洋とは言え約20㌧のゴミと言うからおっそろしいこっちゃ。
今月ようやくウィーンで安全管理の国際指針を作る事になった。
科学技術の粋を集めて打ち上げている人工衛星だが回収の事は考えていない。
ゴミをそこいら辺にポンポン投げ捨てているのと同じ。
こう言う技術者の文化度はどう評価されるんだろう?
ひょっとして日本は美意識が邪魔して打ち上げ失敗を繰り返してる・・・。
あり得ない・・・か。
日本の人工衛星打ち上げ失敗は宇宙のゴミ発生を防いだ。
が、失敗したロケット部品は海洋投棄されたんだ。

  • 南極のゴミ

何回か報道されているが南極もすさまじい状況だ。
日本の南極観測隊は1957年からゴミの投棄を続けて来た。
1991年以降はゴミは持ち帰り、98年からは放置ゴミの撤去も始めたそうだ。
国立極地研究所なんてえ組織があって公言している。
まだまだ数百㌧のゴミがあるが処理は先送りしない方針だそうだ。
そんな事当ったり前だと思う。
言ってる事とやってる事が違うのは恥ずかしい。
南極には27カ国の70もの基地があると言う。
どこも似たり、寄ったり、焼いたり、喰ったりなんだそうだ。
深刻なのは旧ソビエト崩壊でカネが無くなったロシア基地。
見かねた世界の環境保護団体が約1千㌧を運び出したと言う。
多分、アメリカは現地投棄を続けていると思う。
そんな細っけえ事構ってらんないよって言うんじゃな〜い。