改革の雑感

  • 答弁

先週から通常国会が始まった。
初日から審議拒否とかドタバタの騒ぎ。
小泉首相の答弁に誠実さが無いとか何とか・・・。
ったく・・・。
いつもながら情けなくなる。
大の大人が子どもじみた幼稚なやり取り。
ぎゃ〜ぎゃ〜わめいて、キレて、席を立って・・・。
今はあるかどうか知らんが小学校の学級委員会の方がずっとまし。
ますます世間の関心は薄れて行く様な気がするけど・・・。
ひょっとしてそれを狙っているのかな。

  • 改革

かく言う自分も関心が薄い。
たまにふと振り返って小泉首相の主張は何だったか思い出してみる。
うろ覚えだがいつも言ってる決り文句が幾つかある。
確かにキャッチコピー作りは上手いと思う。
中身は分からなくってもコピーだけは耳に残っている。
1つは「改革なくして成長なし」
今週の「らいおんは〜と」でこれを口にすると非難轟々と書いてあった。
非難は「台風の中で雨戸を開けて家を修理するがごとき暴挙」だとか。
う〜〜ん・・・・。
具体的に何が台風で、何が雨戸で、何をどう修理するのか良く分からない。
次に良く聞くのは「郵政民営化
これは何となく分かる。
小泉ズムの根底は「国から地方へ」「官から民へ」だそうだ。
最近は4分割と言う踏み込んだ発言があったとか・・・。

  • 恥ずかしながら・・・

もう一つ良く聞くのが「三位一体改革
実はこれが何のこったか全然分かって無かった。
世間の皆さんはちゃんと分かってるんだろうなあ・・・。
三方一両損」とは別な話みたいだなあ・・・とは思っていたけど。
小泉首相はキャッチコピーが上手過ぎて見出しで妙に感心して終わっちゃう。
機会あってしみじみとこれが何なのかを調べた。
そもそも「三位一体」ってえのがキリスト教の教義だと言う。
3つの要素が互いに結合し合っていて本質は1つである、と言う意味だとか。
ふう〜〜ん。
そこで小泉首相の主張する三位とは何か?

    1. 地方自治体への補助金削減
    2. 税源の地方への移譲
    3. 地方交付税の見直し(カット)

な〜るほど。
That makes sense.
でも記事にはこの3つの本質は1つじゃ無い、と書かれていた。
1、と2、は地方分権の問題、3、は国家財政再建問題だ、とされていた。
それ故にこのキャッチコピーは混乱を招いているとも書かれていた。
な〜るほど。
キャッチコピー1つ作るのもなかなか大変でんな。

小泉ズムの根底にある「官から民へ」はま、理解し易い気がする。
でも「国から地方へ」はどうなんだろう?
地方って任せるに価するのかな・・・?
権限移譲に耐え得る様な人材・仕組みがそんなに沢山あると思えないけど・・・。
人間の質全体がどんどん落ちて、人材は減る一方じゃ無いべか?
直近では大阪市役所の事例が分かり易い。
市役所総ぐるみでヤミ退職金やヤミ年金を運用していた。
原資は勿論全部税金だ。
既にOB2万人に11年間で300億円以上が支払われたそうだ。
更に税金で団体生命保険や共済も掛けていた。
これは22年間で100億円以上らしい。
その他にもカラ残業はこの半年で2万件以上、1億3千万円の税金が支払われた。
誰もが別に大阪市役所に限った事じゃ無いって分かってる。
要するにまともな役人は1人も居ないのである。

  • 役人気質

そんな事は無い!僕は真面目にやってる、と言う向きもあろう。
それがもうズレてる。
自分達のやってる事は全く正しい、と信じ込んでる。
どっぷりと漬かり込んで何の疑問も持たない。
これこそが役人の体質そのもの。
どこの役場でも大同小異。
こんなところに権限委譲したら正にキチガイに刃物。
泥棒に追い銭。
だからと言って勿論中央が公明正大って訳じゃ無い。
体質は全く同じだ。
むしろ不正の規模は遥かにでかい。
もっとヌケヌケとキャリア組が酒池肉林を繰り広げる。
勿論ぜ〜んぶ税金。
でもモノは考え様。
どうせ防げない漏水なら床下の分からない所でチビチビ漏れるのは気持ちが悪い。
眼に見える所で派手に水道管破裂する方がよっぽどましだ。
ある面では分水嶺で身体を張ってる中央のワルの方がよっぽど潔い。
チカラも無い地方の木っ端役人ごときが小遣い稼ぎするのは許し難い気がする。
小泉さん、安易な地方分権は止めた方が良いかも・・・。