住宅事情の雑感11

  • 地名

この街にはなかなか面白い地名が沢山ある。
今のマンションに引っ越してくる前の住所は「御殿(ゴテン)」だった。
その近所には「纏(マトイ)」や「長持(ナガモチ)」なんてえのがある。
いずれも街の北部で山寄りの田舎だ。
JR駅の南、海側は如何にも後から開発された街並みだ。
あちこちに元々の豪華な別荘地の名残がある。
地名も「八重咲町」「松風町」「桃浜町」「夕陽ヶ丘」と来たもんだ。
更に海寄りになると「袖ヶ浜」「龍城ヶ丘」「菫平(スミレダイラ)」
「撫子原(ナデシコガナラ)」「虹ヶ丘」「花水台」・・・。
相当なロマンチストが街の開発に当ったんだろうな・・・。
でも命名者は後世に凄い貢献している。
街の名前とイメージがぴったり合っている。
JR駅の南側に人気が集中する一因にもなっていると思う。

  • 道の名前

良く道路にも名前がある。
「○○通り」とか「××小路」とか・・・。
ウチのすぐ近所に面白い名前が付いた通りがある。
「扇松海岸通り(オウギノマツカイガンドオリ)」と言う。
長ったらしいがなかなか情緒のある通りだ。
駅前の大通りとは違ってクルマも少なく散歩に丁度良い。
通り沿いには昔ながらの1,000坪クラスの豪邸がゴロゴロある。
こう言った豪邸跡が売り出されてマンションに変わる。
通り沿いに新しいマンションが続々と出来る。
7〜80㎡のファミリータイプで4〜5,000万円と決して安く無い。
億ションも1軒ある。
つい最近、中古売り物件が1つ出ていた。
200㎡超の物件だが7,500万円。
売り出しの頃の半値・8掛け・2割引なんだろうけど・・・。
それにしても毎月の管理費等が約7万円。
駐車場を入れたら10万円近いランニングコストが掛かる。
賃貸マンションに入れるじゃねえか・・・。

  • 虫喰い

もう一つこの通りの特徴は公園の多さ。
それも4〜50坪のミニ公園が多い。
あちこちに虫喰い状態でミニ公園が点在する。
何でかな・・・?と思っていたが理由が分かった。
これは市に寄付された住宅跡地なんだそうだ。
元は一軒家があったんだ。
この界隈はホントの金持ちが多いから出来る事なんだろう。
相続する子どもが居なかったのかも知れないが・・・。
子どもには十分な相続がされているので終の棲家だけは寄付するとか・・・。
自分の名前を付けて公園にするとか・・・。
公園には銅像が建ってたりして・・・。
でも流石に最近は切り売りが進んでそんなゆとりも無くなったんだろう。
公園を寄付した話はついぞ聞いた事が無い。
先日の「M井公園」隣接の土地も息子が切り売りしようとしている。
近所の人は皆、公園に寄付すれば良いのに・・・とか言ってる。
ヒトの土地だから勝手な事が言える。
頑張ってこう言うミニ公園に隣接する土地を買うのも一法かも・・・。
そこに庵を結んでカスミを喰って生きる。
死んだらそのまま市に寄付してミニ公園がちょっとだけ広がる。
それも良いかも・・・。