グルメのことⅤ

  • 絶不調

先週は暴風雪で週末2日間ついに身動き出来ず。
2週間ぶりにテニスコートに行った。
今日は風も無く、冬場にしてはまずまずのコンディションだ。
よっしゃあ!今日はやるど!
休み分の振り替えも含めて今日は2本のレッスンを受ける。
今のシーズンだとどうしても2本目はナイターになる。
どうでも良いけど何だか不調だった。
休養十分で身体が軽過ぎた所為か妙な違和感がある。
身体の芯が出来ない。
ボールが見えない。
スマッシュを何度も空振りして絶望的な気分になった。
引退間近か・・・。
ライトが暗いとか、薄暮だからとかいう事とは違う。
確かに視力、特に動体視力が衰えているのは事実だ。
が、最も大切な当たる瞬間までボールを見ると言う基本が疎かなのだ。
ちょっとだけ早めにボールから目が離れる。
自分でボールとの距離感の目を切ってしまっているのだ。
これでは薄暮やナイターで当たる訳が無い。
と、後から気づいてもアフター・フェスティバルである。

  • 右肩上がり

片や、嫁さんは調子が上向きらしい。
散々右往左往して悩んだ挙句、開き直ったと言うのが正しいかも知れない。
相変わらず弾道はあっちこっちで暴れている。
人の迷惑省みずであるが、兎に角打つ事に専念してる様だ。
「俺流」で打ってるんだけど球のノビは出て来た。
ま、それもありだ。
何かキッカケを掴めば先々に期待出来る。
嫁さんにしたら良く走って良く動いたと言う事だろう。
疲労困憊。
自動的に外食だ。

  • レパートリー

圧倒的に少ない。
小市民的に安かろう、味はそれなり、と言うところは沢山ある。
但し舌の肥えた嫁さんのメガネに適う店を探すのは至難のワザ。
何てったってベッドタウンの田舎街である。
「どこに行こうか?」
「う〜ん・・・」
・・・思い浮かばない。
嫁さんはだんだん不機嫌になって来た。
んな事言ったって無いモンは無いんだからしゃーあんめな?
「兎に角出掛けよう」
ホントの出たとこ勝負だ。
マンションを出てから嫁さんに許してもらえる店を考える。
思い付かない。
玄関から50歩の「Nのな」を提案してみる。
リアクションはイマイチだが取り合えず入ってみる事になった。
が、満席。
仕方なく更に100歩くらい歩く。
おっ!こう言う店もあった。
ビア・レストラン「Bロイ・ハウス」だ。
でもここも人気があっていつも予約で一杯。
何度も入店拒否にあっているがま、ダメモトで行ってみよう。
・・・入れた。

  • ドイツ風

店内は木造の山小屋風と言うか、如何にもと言う雰囲気。
壁には「オクトーバーフェスト/ミュンヘン」のポスター。
ぶってないし、小奇麗だし、スタッフもちゃんとしてるし・・・悪く無い。
生ビールはサッポロとエビス、黒ビール、ハーフ&ハーフ。
ドイツビールも幾つかある。
取り合えずサッポロ生の中ジョッキ。
ここんち中ジョッキはビアガーデンの大ジョッキだなあ・・・。
ま、何つってもテニス後の生ビールだ。
「んぐんぐんぐ・・・ぷっは〜!」
「ちっくしょ〜!んめえ〜」である。

  • っぽい料理

続いてつまみのオーダー。
ドイツ料理が主だが適当にいい加減なところが良い。
ドイツっぽいのも、っぽく無いのも混ざってて楽しい。
まず正統派「ポテト・ソーセージのチーズ焼き」
シンプルながら丁寧なラクレット風で美味かった。
次が「生ガキのオーブン焼き」
これはドイツかな・・・?
レモンを絞ってジューシーなカキをつるっと頂く。
焼いたら生ガキとは言わない様な気もするが・・・。
美味かったからま、いっか。
そして次が「和風キノコサラダ」
和風ドレッシングである。
エリンギ・シメジ・シイタケなどがたっぷりで美味かった。
意外にイケると思ったのはキザミ海苔。
サラダに和風ドレッシングにキザミ海苔・・・嫁さん「頂き」
更に意外だったのは「フレッシュトマトとバジルのピザ」
ヘタなイタメシ屋より美味かった。
大きさも小ぶりでパリパリ生地で完熟トマトもたっぷり。
ビールにぴったしで美味かったあ〜。
仕上げは「シーフードのパエリア」
これが一番意外だったかも知れない。
めっちゃ美味かった。
おコゲもちゃんとあってホントに丁寧な作りだ。
薄味でカニ・エビ・イカ・ホタテなどのダシで喰う感じかな・・・。
ヘタするとスペインで喰ったパエリアより美味かった。
かくして嫁さんもほぼ満足。
数少ない許してもらえるレパートリーの1つに登録しておかなきゃ。