挨拶の雑感Ⅵ

  • びっくり

今日も徒歩40分で帰宅。
比較的暖かくってコートを着ていると汗ばんで来た。
明日が大寒だが相変わらずヘンな陽気だ。
帰宅時間は18:30頃。
もう真っ暗である。
スーパー「Sむら」やケーキ屋「Bッハマン」の前を通る。
我がマンションが近づいて来た。
ちょっと前を歩いていたおばさんがマンションに入った。
あれっ、ウチのマンションのヒトか・・・?
続いてエントランスに入った。
「こんばんわ」と声を掛ける。
おばさん、飛び上がった。
「ひえっ!」
物騒な世相を反映してるなあ・・・。

  • 上の住人

「あ〜びっくりした!ごめんなさい」だって・・・。
苦笑しながら「驚かして済みませんね・・・」
とオートロックのキーを開けようとした。
するとおばさん「開けて下さる?鍵を持たずに飛び出しちゃったの・・・」
「それはそれは・・・。はいどうぞ」
ロックを解除して中に入る。
いつも通り郵便受けをチェック。
その様子を見ていたおばさん、急に目を輝かせた。
「あら!ワタシ、上の階のモノです。いつもお騒がせで済みません」
「あっ、そうですか?こちらこそ年末は済みませんでした」
「いえいえ、ウチこそ頂き物しちゃって・・・有難うございました」
「トンでもないです」
「何せマンション暮らしが初めてなもんですから、煩くないか心配で心配で・・・」
「いえいえ、全く何ともありませんよ。そんなに気になさらないで下さい」
「何かモノを落としたりすると、あ〜どうしようと思っちゃいます」
「そんな、全然聞こえませんよ。全く大丈夫ですから・・・」
「何か気になったらご遠慮なく仰って下さいね」
「いやあ、こちらこそ今後とも宜しくお願いします」
ってな具合で失礼した。
フツーに挨拶出来て、四方山話が出来る。
フツーである事がどんなに心地良いか・・・。

  • 冤罪

クリスマスイブにポストに入っていたお菓子とカード。
あれ以来上の住人を見る眼が180度変わってしまった。
ヒトは感情の動物だ。
我々は特に情緒的な人種だと思う。
そんな気遣いをされたら直ぐに何かお返ししようと思う。
たったそれだけのデキゴトで見事にフツーのお付き合いになってしまう。
面白いモンである。
もう一つ、最近冤罪に気付いた。
夏場にタバコ臭くって忌々しく思っていたホタル族は実は隣の家だった。
上の住人のダンナも喫煙者だが、どうも煙は下には流れていない。
最近になって犯人は隣だと言う事が分かった。
但し、ダンナなのか、奥さんなのか、娘さんなのか不明。
嫁さんいわく、平日の昼間でもタバコ臭いそうだ。
って事は奥さんか娘さんか・・・?
お隣の家族もめっちゃ愛想が良い。
全員が人懐こくって「まお」を見掛けると直ぐ寄って来る。
「まおちゃ〜ん、お久し振り〜!」とか言って・・・。
最初っから好印象で10ヶ月もタバコには気付かなかった。
思い込みってえのは恐ろしいモンだ。
ちょっとタバコ臭いのが玉にキズだが、こんな近所付き合いなら楽で良い。
賃貸世帯も随分入れ替わった。
最近は挨拶しても顔を背ける様なヘンなのが居なくなった。
このマンション買っちゃおうかな・・・。
1,500〜2,000万円くらいでどうだべ?