世代問題の雑感Ⅶ

  • ガラガラ社会

最近良く出て来る話。
2007年は日本の人口の折り返しになる。
この年をピークにいよいよ人口減少が始まる。
統計によると20〜39歳の世代は1歳当たり平均人口が175万人居るらしい。
ところが10歳未満は平均人口は117万人しかいないそうだ。
この先生まれて来る子どもは100万人くらいと予想されてる。
そう言えば昨日の新成人が150万人とか言ってたなあ。
ヘタするとワカモノ人口が半減する可能性もあるとか。
人口が半減すると購買力も半減する。
消費が減って経済を維持するには海外に眼を向けるしかない。
先進国の傾向は日本と同じだろう。
注目のBRIKsは日本の製品を買い続ける事が出来るか?
滅茶苦茶な競争になりそうな気がする。
勿論土地・家は輸出出来ない。
住むヒトが居なきゃ間違いなく土地・家が余る。
あちこちにゴーストタウンが出来たりして・・・。

たまたま雑誌に世代問題を取り上げた記事があった。
タイトルは「2005年に挑む経営者たち」
いよいよ団塊の世代がリタイアする時期を迎え、世代交代は出来るのか?
団塊の世代団塊ジュニアに挟まれたポスト団塊世代は大丈夫か?
今の40代はシラけていてパワーに欠ける。
もっと志と憤りを持つべきだ。
でも反面、有能な40代経営者が続々登場している。
こんな内容だ。
びっくりした。
ギリギリだが自分が「新人類」のグループに入っていた。
随分昔、「ったく!」とか言いながら「新人類」を迎えた世代だと思っていた。
同じグルーピングとは思わなかった。
確かに群れるのは嫌いだ。
が、「団塊の世代」に正面切って反発する訳にも行かず必ず付き合う・・・。
後輩には絶対にこんな思いはさせまい・・・と思いつつ合わせて来た。
でも「新人類」は嫌なものは嫌だと名言出来る。
両方の世代をどうやって繋ぐかいつも腐心していた気がする。
大きく眺めれば同じ世代か?
ま、面白く世代論をぶつには無理矢理分類するっきゃ無いけど・・・。
確かに「ポスト団塊の世代」は前後の世代に較べれば少数派だし・・・。
両方の世代と考え方や価値観が全く違うのはなかなかしんどい。
でも面白い事に団塊の前の世代や団塊ジュニアの後の世代とは合う。
何と無くほとんどのお年寄りとは妙に波長が合うと感じる。
最近の「ジェネレーションY」なんか期待の星だと思う。
多分、いつの世も「揺り戻し」がある。
いつの世も次世代は大きく対極にブレるんじゃ無いのかな。
良いとか、悪いとか言う問題でも無さそうな・・・。
良く分からないけど「団塊の世代」と「韓国人」と「関西人」って似てる気がする。
エネルギッシュでパワーが漲っている。
決して気の所為じゃ無いよなア・・・。
なんて感じると言う事はやっぱシラけた「新人類」かな・・・?

  • 2007年危機

2007年危機も良く話題になる。
この年に一番ぶ厚い世代が60歳でリタイアする。
それが何故危機なのか?
今言われているのは現場を支えている技術者が一斉にいなくなる危機だそうだ。
裏返せばこの世代の技術力が評価されている事になるのかな・・・。
じゃその前の年や後の年には評価される技術者が居ないのか?
どうもその辺はあやふやな気がする。
どっちみち人口減少と相俟って停年延長や定年後再雇用は必須になりそうな・・・。
今どきの60歳はめっちゃ元気だもの。
昔は60歳なんて言うとじーさんのイメージだったが今は全然違う。
むしろヘタするとその下の世代より若々しかったりする。
その下の世代はホントにくたびれている。
重き荷を負い、アスファルト塊を引き摺り、何とか前に進もうともがいている。
ショックアブソーバーとして擦り切れる寸前かも知れない。
しかも決して数は多く無い。
ホントの危機はこの世代が停年を迎える時にやって来る様な気がする。