禁煙車の雑感

  • 手前勝手

タバコを止めてから1年半。
自分でも勝手の強いヤツかなとは思っていたが、やっぱりそうだった。
最近はヒトのタバコの臭いがめちゃくちゃ不愉快だ。
そんな、手の平を返した様に・・・。
と言う訳じゃ無くって、タバコを吸ってた頃からそうだった。
自分のタバコの煙は我慢(?)するけどヒトの煙は吸いたく無かった。
勝手が強いのである。
だから新幹線はいつも禁煙席。
一度、手違いで喫煙席をリザーブされてしまった事があった。
喫煙車輌の酷さはとっても耐えられなくって自由席に逃げた。
眼が痛くなってとっても居られる場所じゃ無い。
大体、新幹線でタバコを吸わせる事自体が野蛮だと思うけど・・・。
たかだか3時間くらいタバコ吸わなくたって死にゃしないっつーの。
ヨーロッパなんか出掛けたら12時間以上禁煙だに。

  • 同類

どうやら同類は結構居る様に思える。
先日の大阪出張の帰りにもそんな類に遭遇した。
その御仁は窓側にゆったりと腰掛け、優雅に本なんぞ読んでいた。
「失礼しま〜す」と座った。
御仁の表情に隣の座席を埋められて明らかな失望の色が浮かんだ。
夕方の小田原に止まる便は結構混むのである。
テーブルを出してビール、つまみ、弁当を並べる。
いつもの様に「アサヒ・スーパードライ」を飲みながら本を読む。
「済みません」
やおら隣の御仁が立ち上がる。
おっと、何だ何だ・・・。
慌てて広げた店を畳んで座席前を空ける。
トイレかな?
暫くして戻って来た。
ん?何と無くタバコ臭い・・・。
再び店を広げ直してビールを飲みつつ本を読み始めた。
隣の御仁も本を読み始めた。
ほんの10分ほどしたら隣の御仁、パタンと本を閉じた。
もぞもぞと落ち着かない。
その内、もう耐え切れないみたいな雰囲気ですっくと立ち上がった。
「済みません。失礼します」
何だよ、又かよ・・・。
またまた店仕舞いして前を空けた。
程なく戻った御仁、やっぱりタバコ臭い。
それから10分置きに同じ事の繰り返し。
てんめえ〜、そんなに我慢出来ないなら潔く喫煙車に乗れ!
と思いつつ空いてる席に引越した。

  • 流入粉塵

新聞に興味深い記事があった。
やっぱしそうか!
内容はこんな感じだ。
新幹線の禁煙車でも隣が喫煙車だとかなりの煙が流れ込んでいる。
東大大学院研究生らが調査したそうだ。
流入する粉塵は厚生労働省の基準の3倍の濃度になるとか。
思いっきり納得しちゃう。
いつも車内販売のワゴンや検札やケータイ電話のヒトが鬱陶しかった。
必ず大量の煙を運んで来る。
まして先の御仁の様に吸いに行くヒトは最悪。
健康増進法も施行された事だし、全面禁煙でも良いんじゃ無いの?