居酒屋の雑感Ⅶ

  • 忘年会

今日から師走。
今年のカレンダーも1枚を残すだけになった。
早い。
日々がやたらに早く過ぎる気がする。
先週、会社の親睦会幹事が忘年会の相談に来た。
もうそんな時季か・・・と思いつつスケジュール調整。
何のこたあ無い。
もう既に皆さんスケジュールがびっしりだった。
何とかやり繰りして全員OKの日を見つけなきゃいかん。
本音は1人や2人欠けたってどうってこたあねえや、と思いつつ・・・。

  • 走り

結局、今日がその日になった。
如何せん早いとは思うが・・・ま、いっか。
幹事は場所探しに奔走した。
いろいろ当って、最終選考に「W民」と「W笑」が残ったらしい。
結局、「W笑」が当選した。
行った事が無いので勝手が分からないが、大手チェーンではある。
「S木屋」とか「U民」とかも経営している。
それはそれなり、と割り切って会場に向かった。

  • 教育システム

最近のチェーン店は居酒屋に限らず教育の徹底は凄いと思う。
マニュアル通り、挨拶から受け答えまで見事である。
きちんと研修してOJTで鍛えられなきゃこうはならない。
只でさえ何一つ躾をしてもらえていない世代である。
よっぽど我慢してマニュアルを叩き込まれたんだろうなあ・・・。
完全な買い手市場なんだと思う。
どこへ行ってもそこそこのスタッフが揃っている。
まあ、飛び抜けた優秀な人材はこう言う場所にはいないだろうけど・・・。
それでも足切りラインはかなり高めと見える。
又、どこも総じて女性の方がレベルが高い事も共通。

  • 大宴会

幹事は「個室が用意出来る」のヒトコトでここに決めたそうだ。
行ってみると個室はアナグラのイメージだった。
今回のメンツは14名。
部屋は8人ならまあまあと言った広さ。
掘り炬燵形式なので胡坐をかかない分だけ狭く無い。
ま、たまには仲間で片寄せ合ってナベをつつくのもオツなもんだ。
宴会コースは2時間飲み放題。
各自飲み物が出て来ると同時に次の分をオーダーする。
当然時間切れ前のラストオーダーは1人2つぐらいずつオーダー。
すざまじい戦争の様な大宴会の開始だ。
レディ〜、ゴ〜!

  • コース料理

味は全体に悪くは無い。
ヘンに加工して無いと言うか、セントラルのまんまと言うか・・・。
多分、現場に裁量を与えていないんだと思う。
突き出しには豪華味付け数の子が出た。
シーザーサラダは葉っぱがB5版くらいの大きさで茶ばみが散見された。
つくねの串焼きの舌触りはカマボコの様な滑らかさだった。
イカ団子の串焼きもやはり滑らかだった。
刺身は色鮮やかな赤身とサーモンと何だか分からない白身、1人1切れずつ。
エビシュウマイは皮の端がパリパリ、中はやはりカマボコっぽい。
サバのフリットのトマトソースはかなり明確な味だった。
小エビ入りマカロニグラタンの小鉢は1人に1つずつで食べ易かった。
ナベは海鮮寄せ鍋だが、タンタンスープとかで何となく赤い。
煮立ったところでツミレを入れて食べる本格派だ。
握り寿司も2カンずつ付いていた。
最後はデザートのゴマプリンで仕上げ。
とりあえずお腹は膨れた。

  • レディメイド

外食ビジネスはコストとの戦い。
セントラルキッチンを充実させ低コストでデリバリー。
マニュアル通りに店を運営して好印象を心掛ける。
安い客単価でも回転を多くしてメリットを出す。
なるべく手を掛けずに安定した味を提供するのが信条だろう。
それでビジネスが成功しているんだからそれで良いヒトが多いんだろう。
でも不思議である。
セントラルキッチンの料理って全部同じ味に思えちゃうんだけど・・・。
多分いろんな店の料理を並べて喰っても違いが分からないと思う。
何だかなあ〜・・・。