敗軍の将の雑感

  • 敗軍の将

日経ビジネス堀江貴文氏が載った。
人気コーナー「敗軍の将、兵を語る」だ。
ライブドア」社長兼CEO。
この半年で一番知名度が上がったヒトかも知れない。
6月の突然の近鉄球団買収表明。
以後、合併問題とか、1リーグ制とかすったもんだ。
結局、フタを開けてみたら野球に関わる事は出来なかった。
でも、宣伝効果は抜群だった。
多分「ライブドア」なんて知らないヒトが多かったんじゃ無いかね。
この半年すったもんだで掛かったカネは1千万円弱とか。
CM効果を考えたらタダみたいなモンだ。
どうも敗軍に思えないんだけど・・・。

  • 経営マシン

新規参入の審査結果を聞いて特別な感情は無かったそうだ。
最初っから「楽天」に決まっていたのは素人でも分かる。
それを操っているのが「読売」だと言うのも分かる。
落選と聞いて「あ、そう」くらいの反応だったらしい。
我々と同じだ。
「やっぱりね」である。
堀江氏にしてみると、野球もいろいろな事業をやっている中の1つ。
それ程拘りは無いらしい。
莫大な投資をして失敗したのとは訳が違う。
事前調査くらいと考えればどうってこたあ無い。
凄い宣伝効果を得た上にいろんな事が分かったと述べていた。
自分で経営マシンと言うだけの事はある。
マスゴミは「眼は充血し、悔しさを隠し切れない」とはやし立てた。
が、本人は多分コンタクトを長く付け過ぎた所為と淡々。
「そう書きたかったんでしょうけど・・・」
なかなか面白い。

  • ディスクローズ

何よりこのヒトはプロ野球ファンに貢献したと思う。
経営の天才のワカモノは淡々と手を挙げただけだった。
が、業界は上へ下へ、ひっくり返るほどの大騒ぎになった。
プロ野球の組織・文化・シキタリが白日の下に曝け出された。
プロ野球は読売ルールで動いていると天下に知らしめた。
ってゆ〜か〜、堀江氏は俺様ルールと表現してたけど・・・。
一場投手の例にもある通り汚い世界だ。
手段を選ばずドロドロの世界らしい。
楽天」のスパイが暗躍したり、読売記者が周辺を嗅ぎ回ったり・・・。
そもそも審査会ってのが良く理解出来なかった。
審査会って問題企業ばかりのオーナーが集まって何の審査?
財務状況云々が笑わせてくれた。
アダルトサイト問題に至っては程度の低さに笑いも出なかった。
これはプロ野球ファンにとって大きかったと思う。
今まで見えて無かったヒトにも全てが見えた。
この半年で、業界に愛想を尽かせたファンも多かったと思う。

  • 買収

今後、プロ野球新規参入は考え難いと言ってる。
「俺様」が新規参入は当面無い、と言ってるらしい。
堀江氏が次に考えてるのは球団を持つ企業の買収だと言う。
親会社を買えば球団がグリコのおまけで付いて来る。
新聞社はいらない。
在京放送局買収は面白いと言ってる。
カネ次第で株を売る外国人持ち株比率が高いのは狙い目。
何だか現実味がある話だ。
今、競馬の世界にも顔を出してるらしい。
馬券のネット販売とか・・・。
なかなかアイディアが豊富な様だ。
でも気をつけないとまたまたトンビが狙ってるかもよ・・・。