新聞投書からの雑感Ⅳ

  • 75日

もうとうに75日は過ぎた。
多くのヒトのノド元も過ぎた。
もうほとんどのヒトが忘れちゃったと思う。
でもたま〜に投書蘭に出て来る。
ネタは社会保険庁のご乱行と劣悪サービスの事だ。
投書するヒトは大体自分で足を運んでキレたヒト。
憤懣やる方無い。
最近は市民の機能が改善されて来た。
学習機能が働いて、いちいち反応しなくなった。
こんな事にいちいちキレてたら身が持たない事が分かって来た。
メディアが騒ぎ立てるのを醒めた眼で見てるだけ・・・。

  • 停年退職

身近な先輩が10月末で停年退職した。
先輩は7年間東京からこの街に通った。
片道2時間の通勤は楽じゃ無かったと思う。
退職後、当然この街の社会保険事務所に来ると思っていた。
それが来なくて済む事になったと言う。
何か仕組みが変わったそうだ。
普通は勤務した事業所のある最寄の社会保険事務所で手続きが必要なはず。
転勤族はそれが大変。
その為、会社も暗黙の了解で最後はフルサト人事をして来た。
終の棲まいが東京にあるヒトが鹿児島で停年になったら悲惨だ。
社会保険事務所の手続きは鹿児島。
飛行機に乗って手続きしなきゃいかん・・・と思ってた。
ところが最近変わったらしい。
先輩の場合は最寄の事務所が転送手続きをしてくれたと言う。
窓口サービスが変わって来ているようだ。

  • 検証

ある雑誌に村瀬新長官就任3ヶ月後のインタビュー記事があった。
「年金伏魔殿に切り込む民間長官の6つの誓い」と言うタイトル。
なかなか・・・。
同氏は「中から改革し、国民の信頼を得なければ同庁は存続し得ない」と言う。
17,500人の職員は危機感を持っているそうだ。
昼休み時間や土日の窓口業務をしたいと言う声もあるらしい。
変わりつつあると信じたい。
停年退職した先輩の例もその表れと思いたい。
58歳の民間出身長官への期待は大きい。
が、年金の喰い逃げ世代と言われるヒトに改革が出来るか?
年金の痛みを味わうのはずっと後の世代だからどうでも良いのでは・・・。
と言う声もある。
頑張って欲しいね。

  • 6つの誓い

新長官いわく「反省すべき事は反省し、自ら変わる」
緊急課題が6つあるそうだ。

    1. 国民年金未加入者40%弱⇒20%の改善
    2. 分かり難い年金相談批判の解消
    3. 年金システムの見直し・民間業務委託
    4. 予算執行の透明性確保とコスト削減
    5. 情報管理システム強化・個人情報保護法への対応
    6. 保有福祉施設などの精算

課題は大変良く整理されていると思う。
が、順番がちょっと気になる。
4、5、6、2が最優先じゃ無いのかね。
次いで3、1じゃ無いのかな。
そもそも保険なんだから未加入者は受給出来ないだけじゃん。
全部民間で運用すれば自然に透明になるんだけど・・・。
17,500人も時給1,000円くらいで雇ってあげて・・・。

  • 年金事務費

1998年にこんな法律が成立していたなんて・・・。
不勉強で全然知らなかった。
年金掛け金を事務費として使って良いと言う時限立法らしい。
今年度の年金事務費は1,079億円だそうだ。
でも何の為に・・・?
不勉強だ。
職員1人当り620万円弱か・・・。
民間会社なら即日破産だろうな・・・。
それにしても「職務能率向上経費」と言うタイトルが凄い。
ゴルフ練習場、テニスコート、バスケットコート、防音室、職員用マンション。
何でも造れちゃう。
マッサージ器は244台揃えたとか・・・。
野球観戦、クラシック・ミュージカル鑑賞などレクリエーションも何でもあり。
20代の本庁勤務は黒塗りのクルマ付きだそうだ。
さぞ能率が上がるだろう。
これとは別に「福祉法」に名を借りた施設費もあるとか。
グリーンピアや年金福祉施設などで既に5兆円が消えたそうだ。
この実態と年金支給減額の話が噛み合わない。
な〜んて事を真面目に考えてはいけまへん。
我々の年金掛け金って何だろう?
な〜んて思ってはいけまへん。
カネは天下のマワリモノ。
たまたまちょっとマワリの悪いウチもあるけど・・・。
ま、いっか。