メディアの雑感12

  • SOS

嫁さんの知人からメールが届いた。
新潟中越地震被災地からのSOSメールだ。
おかしなフィルターを通さない「ナマの声」は切実だ。
胸が痛む、と同時に憤りが湧いてくる。
やっぱりそうか!
予想はしていたが、やっぱりその通りだったのか!
地震発生の当日から気になって仕方が無かった。
被災現場にハイエナのごとく群がっているメディアの居振舞。
この連中の質の低下は目を覆うばかり。
まさか報道機材をごちゃごちゃ持ち込んで救援活動を邪魔してないだろうな。
立派なクルマで出掛けて物資搬送の手伝いくらいしてるんだろうな。
タケコプターまで飛ばして支援物資の1つくらい運んでるんだろうな。
「取材費」とは言わないまでも相当な「見舞金」を出してんだろうな。
避難所には援助物資くらい持ち込んでカメラ回してんだろうな。
いくら程度の低いメディアでも、それぐらいの常識はあるんだろうな。
と、思っていたがやはり違った様だ。
許し難い。

  • 「ナマの声」

現地から転送されて来たメールをそのままコピーした。

皆様
このようなメールが入りました。
BBCでお送りします。(転送可)

どうか助けて下さい。
小千谷市役所、小学校での救援物資の配給や、炊き出しなどを手伝っていますが、
現場はまだまだ混乱しているし、人出も足りていません。

そんな状況下で、マスコミの取材陣が50人近く現場付近を陣取っています。
小千谷市役所の正面に車を止めている為に、救援物資を運ぶトラックは遠くに止めることしか出来ず、
ボランティアの人達がせっせと現場に物資を運んでいますが、報道陣はそれを手伝う気配すらありません。
心労と肉体的疲労が積もっている被災者の方々に当然のようにマイクを向け、
24時間カメラをまわし続ける神経もさっぱり理解できません。

現地では今、「大人用の紙おむつ」が不足しています。
「赤ちゃん用おの紙おむつ」は足りています。
あとは、トイレが使えなかったり、下着を替えられなかったりするので「パンティ ライナー」があると重宝しますが、
こちらではもう品切れで手に入りません。
P&G花王ネピアなどの紙おむつメーカーに電話をして、現状を伝えてください。

夜の寒さが厳しいです。お年寄りは使い捨てカイロをもむことすらできないので「貼るカイロ」が必要です。
マスコミの仕事は、こういった情報を伝えることだと思うのですが‥。

今日はこのあと、小千谷小学校に小泉首相が来るということで、マスコミ報道人の数はさらにふくれあがり、
「毛布の配給が出来ないので、小泉さんが返るまで待つように‥」という連絡が入りました。
一体何の為の視察なんでしょう?
午前中にも数名の政治家さんが小学校に来ましたが、トイレはどこかとたずねられ、
仮設トイレを案内したところ「私に仮設トイレを案内するつもりかね?」と、言われたそうです。
いったいこの国は、どうなっているんでしょう?

現地では、大人用の紙おむつと、パンティライナー、貼るタイプのカイロを必要としています。
これらの商品を販売している企業の「お客様相談室」宛てにメールを送ったり、
電話をかけたりして、「小千谷市被災者が求めているもの情報」を、伝えてください。
あなたのblogやHPの中で、ただ伝えるだけでかまいません。
皆さんの声が企業や行政を動かします。
マスコミは頼りになりません。
マスコミに対しては、どうか支援活動の妨げとなり
被災者の心労を倍増させる今の取材のやり方についての抗議の声をあげてください。
あまりにひどい状況です。

小千谷市にも、続々と個人の方からの救援物資が届いています。
有り難うございます。
しかし、それを種類別に分けて、配布する人出がありませんので、
以下の点に注意して送っていただけると大変助かります。
段ボールには、外側に「毛布」「洋服」「下着」など、中身を大きく書いて貰えると助かります。
靴下1足、下着1枚でも有り難いのですが、もし出来ればご近所の方と声を掛け合って、
ある程度まとまった数があると、とても助かります。
送り先の住所はこちらです。

〒947-8501 新潟県小千谷市城内2-7-5 小千谷市役所あて

お手数をお掛けしますが、宜しくお願い致します。

ひとミュージアム上野誠版画館
長野市川中島町今井1698
℡ 026−283−2251
Email:hito-art@mx2.avis.ne.jp
http://w2.avis.ne.jp/~hito-art
館長  田島 隆

今やメディアは商業主義。
売れさえすれば何でも良い。
面白おかしく、有る事無い事、でっちあげでも何でもOK。
傍若無人なやり方は被災地でも同じ。
現地からの映像を見ていてずっと気になっていた。
やはりクソの役にも立たない連中だった。
他人の不幸をネタにして喰ってる。
被災者の迷惑なんて考えた事も無いんだろう。
真実を報道するのが我々の使命です、ってか?
何が「報道の自由」だ。
ペンの暴力団としか言い様が無いと思う。

  • 赤い絨毯

政治家視察の話もおもいっきり頷ける。
そうだろうな、と思う。
全く意外性は無い。
「何故、俺が来てやったのに赤い絨毯が敷いて無いのか?」
って言うだろうと思う。
本人は言わなくっても取り巻きが必ず言う。
「ウチの先生を何と心得る。頭が高い。控えおろう」
メディア関係も感覚は同じ。
自分達を特権階級と勘違いしている。
何故かこう言う震災の時にメディアや政治家関係の犠牲者が出ない。
手厚く守られている、と言う事なのかな?
こう言う連中に犠牲者が出れば、共喰いが起こるのに・・・。
「奥さんが死んでどんな気持ちですかあ?」
ハイエナ同士でインタビューごっこでも何でもやれば良い。
その分、一般人が救われるかも知れない。

  • 犠牲者

日々テレビを見て憤っている。
酷かったのは土砂崩れ現場での2歳児の救出劇。
いくら報道内容の底が浅いからって、何回同じ場面を流しゃ気が済むんだ?
この場面を繰り返し流して誰が喜ぶんだ?
このシツコイ報道が何の役に立つんだ?
この日はチャンネルを替えるのに忙しかった。
見たくも無い。
結局、母親と娘は助からなかった。
メディアの演出しようとした「感激の救出劇」は尻切れトンボに。
一番許せなかったのは通夜の場面。
とても見ていられなかった。
通夜に向かうご主人を拉致して無理矢理カメラの前に立たせる。
レスキュー隊への謝意を強要する。
そして得意技「奥さんと娘を亡くした感想を述べよ」だ。
見ていて気の毒過ぎて気分が悪くなる。
今回の災害で一番の犠牲者じゃ無いかな・・・。

  • 恥知らず

唾棄すべき連中だと思った。
まともな神経の1〜2本でも付いてりゃ出来る芸当じゃ無い。
このご主人も耐えに耐えているんだと思う。
まだ、娘さんの遺体が収容出来ていない。
土砂の下敷きで作業が難航している。
だからこそ、まだ他人の世話にならなきゃならないからこそ我慢してる。
それを良い事にヒトの弱みにつけ込んで・・・。
恥を知れ!と思う。
我々の小学校の時には「道徳」と言う授業があった。
今の日本では死語なのかな・・・?
メディアって何の資格も要らないのかな?
それってほとんどキチガイに刃物の世界じゃ無いか?
この連中にこそ資格が必要だろう。
しかも「道徳」は必須科目じゃ無いの?