クルマの雑感Ⅵ

  • 命日

11/2は嫁さんのオヤジさんの命日だ。
沼津の実家から札幌に訃報が届いたのは平成4年だった。
早いものであれから1まわり。
今年が13回忌になる。
今日法要を終えた。
嫁さんの実家の近所に「本能寺」と言う寺がある。
お上人さんは嫁さんの兄貴の同級生で子供の頃は一緒に遊んだ仲。
余程、良い修行をしたと見えて読経を聞いていると惚れ惚れする。
会食は近所のKKR「はまゆう」
昔の共済会館だ。
嫁さんの兄貴は公務員だ。
皆、異口同音「こんな時しか会えなくって・・・」である。
法事も親戚を繋ぎ止めるカスガイか・・・。

  • 平成4年

今思えば札幌での平成4年は大変な年だった。
転勤して間も無く仕事に大きな壁が立ち塞がっていた。
3月に「まお」が我が家の一員になった。
4月に「まお」の為に衝動買いでマンション購入の契約をした。
同時期に嫁さんのオヤジさんの具合が悪くなった。
又、同じ時期に栃木県に住む大恩人の親類も具合が悪くなった。
札幌から沼津と栃木県への見舞いはなかなか大変だった。
「まお」を飛行機に乗せて右往左往。
移動の旅費もさることながら精神的な負担も並じゃ無かった。
9月に以前から頼んであった4WDの中古のクルマが見つかって契約。
マンションとクルマのローンを一気に抱える事になった。
10月栃木の親類は逝去、密葬・本葬に通う。
11月嫁さんのオヤジさんが逝去、葬儀関係で1週間沼津に居た。
同月、マンション引越し、合間を縫う様に法事に出掛ける。
流石に休暇続きで嫁さんは勤め先から断わられてしまった。
仕事でも何かと行き詰まり結構弱っていた。
「まお」の功績は大きかった。
「まお」の顔を見れば笑いが出た。
「まお」がじゃれ付くと元気が湧いた。
感謝感激だ。
今日もご褒美にブロッコリーのカケラをあげよう。

  • クルマ移動

13回忌は生憎の大雨。
土砂降り・濃霧の中を箱根越えである。
年と共に眼も弱って来ているので、悪条件の運転は結構つらい。
でもやっぱしクルマの便利さは捨て難い。
今回クルマを転がしていて気付いた事が2つ。
1つは久々に遠出をして道路っ傍のゴミの多さに驚いた。
ほとんど何でもかんでも捨ててある。
スーパーバッグに一杯に詰め込んだゴミが丸ごと投げ捨てられている。
確かに普段見ていてもクルマの窓からいろんなモノが飛んでる。
弁当のカラ、雑誌、ペットボトル・・・。
箱根峠はちょっと見ない間にゴミだらけになった様な気がした。
もう1つはウィンカーを出さない輩の多さにもびっくりした。
最近の運転技術は地に落ちた。
運転マナーと言う言葉も死語になった。
とは思っていたが、ウィンカーを出さない輩の気持ちが分からない。
クルマに乗っていて事前に出来る唯一の意思表示なのに・・・。
「周りが勝手に俺の動きを読め」と言う事か・・・?

  • 分析

嫁さんと話していた。
何故、こう言う事になっちゃったのか?
想像だが、結論めいた事。
ゴミの問題は分かりやすい。
ゴミなんてのは意識の問題だけだ。
カンボジアインドネシア・タイ・中国あたりの街の汚さは共通していた。
国民にゴミと言う感覚が無い。
キレイとか汚いとか言う感覚が無くって、ゴミはフツーに捨てるモノ。
道路がゴミだらけでも「だからどうしたの?」と言う感性だ。
ゴミそのものが意識の外。
今の日本人はどんどんこれに近づいている。
欧米人が、何故日本の街はこんなに汚くなったのか?と嘆いたそうだ。
一番の原因は「躾け」と言う概念が消えて無くなった事だろう。
躾けない人間の質はどんどん落ちて行く。
もう止まらない。
ゴミが気にならないヒトはまだ良い。
不幸なのはゴミが気になってしまう人種だ。
ウィンカーについてはちょっとフクザツかも知れない。
意識の問題では片付けられない。
クルマに乗るヒトは一部例外を除いて免許を持ってる。
と言う事は法律で決まってる事は知ってる。
でもウィンカーを出さない輩は着実に増えてる。
想像だが、これって「不幸の手紙」現象じゃ無かろうか?
誰かに不愉快な思いをさせられて、腹いせにやってみる。
この腹いせが連鎖してブームになってるとか・・・。