メディアの雑感11

  • 統計

フツーのヒトは感覚でモノを言う。
最近は犯罪が増えた気がする。
日々殺人事件の無い日なんてまず無い気がする。
犯罪も凶悪化した様に思う。
別に数えた訳じゃ無いけどそんな気がする。
ってなモンである。
でも、やるヒトはやってるんだなあ・・・と感心させられる。
統計である。
戦後の犯罪について統計が紹介されていた。
それによると実は犯罪件数は減ってるんだそうだ。
中でも凶悪犯罪は横ばいか微減傾向だとか・・・。
俄かには信じ難い気がする。

  • 構造変化

単純な件数ではそう言う事らしい。
が、構造は随分変わった様だ。
犯罪が一般化した、と言うか・・・。
昔は犯罪と言うのはごく一部の特権階級のモノだった。
犯罪は夜間、繁華街で、Yちゃんの世界に限られていた。
そこには警察の「現場の鬼」が幅を利かせていた。
どっちがどっちだか分からないヒトも多かった様だ。
それで押さえが利いていたと言うか・・・。
たまにちょっとその世界からはみ出して来ると大騒ぎになった。
棲み分けがちゃんとしてたって事かな。
今や犯罪は一般人の社会に大手を振って出て来た。
誰もが犯罪に馴染みが濃くなった。
何時でも何処でも巻き込まれる可能性がある。
被害者にも加害者にもなり得る。
「現場の鬼」も居なくなった。
後はやはり報道の仕方が変った。
オブラートが無くなり、何でもあり。
よりハードな方が受けが良いらしい。
残酷な犯罪ほどおもしろおかしく・・・。
これが最近、犯罪が増えた。
しかも凶悪犯罪が増えた、と感ずる原因の様だ。
なるほど・・・。

  • ん似ている!

この構造、どこか似ている。
あれだ。
クマだ。
今年はクマの出現が相次いでいるそうだ。
でも突然、クマが異常繁殖する訳が無い。
何かの理由で人間社会にはみ出してしまった。
今年は猛暑の影響で、山にどんぐりが減ったと言う説もある。
でもそれだけじゃ無さそうな気がする。
メディアの報道の過熱もあると思う。
今までなら鼻も引っ掛けなかったネタかも知れない。
もしかしてクマが射殺されたネタなんか残酷で流さなかったとか・・・。
フツーの神経なら子供に見せたく無いだろう。
我が家も直ぐにチャンネルを変えてしまう。
いたたまれない。
何か押さえが利かなくなった気がする。
やっぱり「現場の鬼」が無くなったんじゃないのかな。
おもしろおかしく報道するネタじゃ無いよなあ・・・。