メディアの雑感Ⅹ
- 「政冷経熱」
別に外交に興味がある訳じゃ無いんだけど・・・。
前から中国は気になってる。
一回、旅行に行って、凄いショックを受けて来た。
まだ、今ほどのバブルじゃ無かった頃だが、凄いヒトの数と熱気だった。
あの時の感想は「13億の無神経」だった。
今も根っこは変わって無いと思うが、まだ見たいところが沢山ある。
自ずと中国との外交問題に敏感になる。
アジアカップの騒ぎ、集団買春騒ぎ、靖国神社騒ぎ・・・気になる。
ごく最近は東シナ海のガス田開発騒ぎが浮上している。
外交関係が軋んでいる反面、経済的交流は熱い。
群がるが如く日系企業が進出している。
大丈夫なんだろうか?
ちょっと前まであの国には「約束」と言う概念が無いとか言われていた。
突然、そんな概念が出来上がる訳が無い。
商売の為に表面を取り繕う事は出来る様になったと言う事かな。
きっと今はバブル盛りの右肩上がりだから何でもありなんだと思う。
多少の約束反故も、ま、いっかで行け行けどんどんなんだろう。
バブルがはじけた時の引き際が大変そうだ。
この秋、新しい中国の駐日大使が着任した。
王毅(ワンイー)氏、50歳。
どっかで見た事があると思ったら、6者協議の議長を務めていた。
北朝鮮を絡めて国際舞台でも名を売った。
中国メディアに言わせると「外交界のスター」なんだそうだ。
二枚目で長身で流暢な日本語を話す。
写真を見るとサンダーバードの人形を思い出す。
あの眉毛のぶっといヤツ。
整い過ぎた顔ってのも結構笑える。
やっかみだけど・・・。
でもこのヒト期待出来そうだ。
今の「政冷経熱」は正常では無いと言い切ってるらしい。
「戦争被害国の感情」には拘る。
が、「2,000年以上付き合った中日関係は特別」と言うのが持論だそうだ。
今、中国のバブルは留まる所を知らない。
石油消費はどんどん伸びて、アメリカに次ぐ世界第2位になったそうだ。
石油輸入依存度もウナギ登りで現在40%、6年後には60%と予想されてる。
国が危機感を持つのは当然で、いろいろ手を打ってる。
中東外交を進めたり、資源開発に注力したり・・・。
その辺はどっかの平和ボケの国よりよっぽどしっかりしてる。
そんな中で東シナ海のガス田開発の問題が浮上したらしい。
最初、この話を聞いた時は中国が日本のガス資源を掠め取ってる。
不届き千万で武力行使に値する・・・みたいな報道だった。
この報道そのものが何と無く恣意的なんだよなあ・・・。
確かに何処の国にもハネッカエリはいる。
でも何かあると直ぐに武力行使と言う言葉を出す輩は危ない。
こんなビンテージ官僚がまだ生き残っている事に驚く。
- 共同事業案
今回の「A日新聞」の記事には感心した。
へ〜、へ〜、たまにはこんなバランスの良い記事も書くんだ・・・。
この記事は、問題点がきちんと整理されてた。
排他的経済水域の決め方が万国共通では無い事。
国連に仲介を仰いでも必ずしも日本の主張が正しいとは断言出来ない事。
中国は共同開発事業を提案していて日本が拒否する根拠に乏しい事。
日本政府内の意見もまちまちであり、外交関係回復の期待もある事。
そこで先ほどの王(ワン)氏が頑張っている、と言う内容だった。
な〜るほど。
久々に腑に落ちる内容の記事を拝ませてもらった。
是非、良好な外交関係に進んでもらって、旅行し易い環境を期待したい。
王(ワン)ちゃん、ファイト!
それはそれとして・・・。
そもそもこの国は食糧にしてもエネルギーにしてもあまりにも無策。
本来なら中国なんか遥かに凌ぐ技術力・財力があったはずじゃん。
何故、先にガス田を開発しなかったのさ?
平和ボケ、飽食でカネさえ払えば何でも手に入る感覚が浸透しているってか。
今回の中越地震を見ていてつくづく思った。
勿論、大変だし気の毒だとは思う。
が、避難所で「握り飯ばかりで飽きた」とか言ってるヒトを見ると考えちゃう。
何だかなあ・・・。
メディアが煽る所為もあるけど・・・。
「自給」と言う言葉は死語になりつつある様だ。