珍しく本の雑感Ⅲ

  • 心を洗う

あまりに頻繁に新聞広告が出た。
こうなるとかえって穿って見るのが常であるが・・・。
今回は魔が差して読んでしまった。
「Good Luck」である。
広告によると「この本は一生の宝にする」とか、
「涙が止まりませんでした」とか短い感想が並んでいた。
読んだ後の感想は「やられた」だった。
確かに自分自身をもう一度見つめ直す気持ちになった。
自分は一体どうなんだろう?
夢多き10代の頃の心はどこかに消し飛んでしまったか?
あの頃の感性はどうだったか?
ん〜〜〜ん。

  • 時間当たり単価

いつも通り電車に乗った時読んだ。
20分で読み終わった。
本は1冊しか持って来なかった。
くっそ〜、しくじった。
時間当たり単価は3,000円だ。
高っけえ〜。

  • 10代の感性

自分自身を見直すキッカケにはなった。
どうしてそれほど感動しないの?
自分はそんなに感性が錆び付いてしまったの?
10代の時の自分だったら感涙にむせんだろうか?
座右の銘とするくらいの衝撃を感じただろうか?
有り得ない。
確かに自分が純真無垢だとは思わない。
が、すれっからしで極悪非道の心に染まり切ってる訳でも無い。
ホントにこの本で感動するヒトが沢山いるのかな?
河合隼雄の世界とは全く違うべ。
装丁、広告、キャッチコピー、マーケティングの勝利か・・・。
全然中身で勝負して無い。
でも「やられた。You win!」