ゴミの雑感
「エイ〜ト・フォ〜・セ〜ブ〜ン」
いつものジングルだ。
何故か分からないが、我が家のラジオは他の局が良く入らない。
選択肢無し状態で毎週末、FM横浜を聞いている。
最近、良く耳にするセリフ。
「ビーチクリーン」
いろんな団体が毎週末、湘南の浜辺を掃除しているらしい。
サーファーの団体とか、町内会とか・・・。
夏の間中、ず〜っと放送している。
多分、相当数のヒトが参加してるんだと思う。
会社の同僚も子供を連れて参加したそうだ。
湘南に住まう身としては喜ばしい限りではある。
- 根っこ
反面、疑問もある。
何故これだけ運動を盛り上げなきゃいかんのか？
単純だ。
汚す輩がいるからだ。
「ビーチクリーン」で汗を流すヒトがいる。
シルバーボランティアで公園を掃除するヒトがいる。
町内会のおじさん・おばさんが町内を掃除している。
銀行・サラ金屋などの企業の従業員が店舗周辺の掃除をしている。
そのすぐ横でオヤジが平気でタバコのポイ捨てをする。
じゃりが喰いモノのゴミを投げ捨てる。
ゴミが浜辺や公園で花火を放置する。
思わず焼却炉に放り込みたくなる。
- 中国人レポーター
新聞に中国人レポーターのゴミの話が載ってた。
１つは中国のある空港の風景。
数人の日本人観光客の様子を見ていたらしい。
子供が飲み終えた飲料のペットボトルを集める婦人がいたそうな。
集めたボトルをどうするかと見ていた。
婦人は全部カバンに詰めて飛行機に乗ったそうだ。
ゴミを持ち帰った日本人の姿に胸が熱くなったと書いてあった。
２つめは日系施設を訪問した時の光景。
そこのかなり高い地位の方が案内してくれたらしい。
案内の途中、喰いモノのゴミが落ちていたそうだ。
その高い地位の方はごく自然にゴミを拾ったとか。
レポーターは感激したと言う。
３つめは三峡ダムの遊覧船の中。
絶景の中、中国人の役人がタバコの空箱を丸めて川に投げ捨てたとか。
外国人観光客が非難の眼で見る。
でも本人は全く感じていなかったそうだ。
- ゴミを拾うこと
この３つの話で一番感じ入ったのは２番。
３番はモラルとかマナーとか言う言葉を解さないレベルの話。
これは数年前に中国を歩いて来たので良く分かる。
そりゃそうだろうと思う。
最近はオリンピック対策で随分街中がキレイだと聞く。
が、そりゃ北京だけだべさ。
ちょっと地方に行けば変わって無いと思う。
そんな一朝一夕に文化は変わらない。
レベルが変わってしまったこのレポーターは中国人としては不幸かも・・・。
１番の話は感覚的に理解し易い。
例外はあるが日本人の小市民はほぼ同じ感覚じゃ無いかな？
持ち帰らないまでも大半のヒトはゴミ箱には入れる。
もっとも最近は３番日本人が増えているけど・・・。
なかなか出来ないのが２番だ。
ゴミを捨てるゴミは論外として、ゴミを認識出来るヒトは多いと思う。
ところがなかなかこれを拾う事が出来ない。
会社の中、家の中くらいはまだ何とか拾う事が出来る。
天下の往来となるとお手上げ。
どっか旅行した時に聞いた話。
数十年ぶりに日本を訪れた外国人がびっくりしたと言う。
「何故、日本の街はこんなに汚くなってしまったのか？」
そりゃヒトが汚くなったからっしょ。
