ロンドン市内の雑感

  • 見どころ

今日の午後と明日の14:15まではフリータイム。
半日ずつと言うのが中途半端でうざい。
が、そう言うコースなので仕方無い。
いろいろ作戦を練る。
知っているだけでも凄い数の見どころがある。
ロンドン塔、タワーブリッジ、バッキンガム宮殿、
ウェストミンスター寺院・大聖堂、コヴェントガーデン・・・。
1〜2日で全部見られる訳が無い。
絞り込んで幾つか案を作る。
嫁さんには何日か前に作戦を練っておく様にお願いした。
コースアレンジは全面委任した。
バスの中で何度かガイドブックを読んでいる様だったが・・・。
数分もすると舟を漕ぎ始める。
基本的に嫁さんはアスリートである。
結局、いつも通りの出たとこ勝負になった。

  • オプショナル・ツアー

最終日(8/12)の午前中にオプションが設定されていた。
ウィンザー城半日観光(12,000円)である。
昼食は「フィッシュ&チップス」付きとなっていた。
前日(8/11)にフリータイムもあるし、初めてなので行く事にした。
最低催行人数は8人。
でもツアー初日に添乗員のトモコさんが確認したら人数不足でアウト。
残念でした。
道中、いろんなヒトに訊いてみて理由が分かった。
ベテランはリピーターが多い。
一度行った事があるんじゃしょうが無い。
そしてお子ちゃま連れはほとんど別な目的がある。
自然史博物館とかグリニッジとか買い物とか・・・。
孫太郎(娘の息子)を連れて来たと言う72歳のご婦人が言っていた。
「ウィンザー城も行きたいけど、昼食が寂しいわよねえ」とか。
「フィッシュ&チップス」がお気に召さなかったそうだ。
我々の他に70代後半と思しき3人連れがオプションを希望していた。
ご夫妻と奥様の友達の3人連れだ。
この3人は金にイトメは付けないので何とかしてくれと申し出た。
別途、クルマとガイドを用意してくれと言う訳だ。
そこでトモコさん、我々にも一緒にどうかと声を掛けて来た。
幾らか割高になるが人数が多い方が負担が減る。
「構わないけどもう一度3人の意向を確認した方が良いんじゃない?」
結果、「済みません。3人だけで行きたいそうです」
やっぱり・・・。
1週間も一緒に回ってるといろんな臭いが分かってくる。

  • 変則イングリッシュ・ブレックファースト

朝食は昨晩のいわく付きレストラン。
今朝は日本人女性スタッフはいなかった。
外人スタッフが席に案内してくれる。
2人掛けテーブルが並んでいて、両隣は同行メンバーだった。
片方は英語ペラペラ遅刻常習犯夫婦。
もう片方は孫太郎を連れた正確な英語を駆使するご婦人。
このご婦人の家系は代々教職にあるらしい。
フロアスタッフがメニューを持って来てベラベラ説明し始めた。
取り合えずフンフンと頷いてた。
飲み物はサーブしてくれる。
食べ物はブッフェ形式だと言うのも分かった。
でもこのメニューは何だ?
メニューにはハム・卵・ポテトなどの料理が並んでいる。
料理名の右端には値段も書かれていた。
只でさえ不自由するのに、朝の寝ぼけた頭では理解出来ない。
別料金で喰えるって事かな・・・?
ま、いっか?
とりあえずブッフェの料理を取りに行く。
料理はチーズ、ハム、フルーツなどあまり多く無い。
やっぱり都会は世知辛いなあ・・・とか思いながら皿を埋めて戻った。
そこにウェイター氏登場、「何にする?」と聞く。
あっ!
そこで初めて気付いた。
これはイングリッシュ・ブレックファーストなんだ!
目玉焼き、ベーコン、焼きトマト、マッシュルームなどをオーダー。
慌てて冷たい料理やデニッシュなど返品可能なモノは返品。
それでも出て来た料理の量にひっくり返った。
それぞれがゆうに2〜3人分はある。
そして薄切りカリカリトーストである。
本来ならば十分「ホシ3つです」だったんだ。
不本意ながらかなりの量を残さざるを得なかった。
「昨晩のスタッフの対応が悪かったから先入観を持っちゃったよ」
「大体、両隣の方は英語得意なんだから教えてくれりゃ良いのよ」
ほとんど八つ当たりだ。

  • ロンドン半日観光

現地スルーガイドのおばはんを乗っけて出発。
めちゃくちゃセッカチなガイドだ。
しかも良くしゃべる。
トモコさんが相当頼み込んでくれた様で、めぼしい所は全部回った。
但し、大半は車窓からの観光だ。
でも初回訪問のマーキングとしては有難かった。
スルーガイドのおばはんの説明は機関銃だ。
「右がリッツです。ここのティルームは8週間先まで予約で一杯です」
「フォートナム・メイソンの紅茶は三越と空港でしか買えません」
「有名なハロッズのトイレは有料で£1(約220円)です」
「ダイアナ妃のお気に入りだったハーヴェイ・ニコルスのトイレ無料です」
「左の日の丸が掲げてある建物が日本大使館です」
ピカデリー・サーカスです。サーカスは円形広場・複合交差点の意味です」
「エロスの像はロンドンっ子待合わせのメッカです」
「ここからシティで、女王も一旦停止が必要な特別行政区です」
セント・ポール大聖堂はシティの心の支えになっています」
「宮殿の様な建物はシティ市長官邸です。でも市長は1年任期の名誉職です」
と言った具合だ。
でもポイントとなる場所はバスを降りて観光出来た。

  • 「ロンドン塔」近辺

「ロンドン塔」の対岸でバス停車。
「ロンドン塔」「大火記念塔」「タワーブリッジ」のベストアングルとか。
景色をカメラに収めて「タワーブリッジ」を渡る。
橋から街が一望出来る。
いずれも中の見学は次回の楽しみに取っておく事にする。

超有名。
入場料無料(寄付)。
勿論、全部見る事は出来ない。
更に少し時間を切り上げての観光になった。
と言うのも、今日はバッキンガム宮殿で衛兵交代が見られるそうだ。
何とか調整してを時間を合わせたいと言う。
一同、不服ながらも衛兵交代にも心引かれる。
駆け足で主だったコーナーを見て回った。
ロゼッタ・ストーンの本物を見た。
あまりに保存環境がキレイで、レプリカよりレプリカっぽい。
5月に見たカイロのレプリカの方が本物っぽかった。
パルテノン神殿の破風彫刻を始め、ギリシャ彫刻には圧倒された。
ギリシャは今回のオリンピックに合わせて返せと言ってたらしいが・・・。
アッシリアレリーフも凄かった。
良くこんなモノを運んだもんだと思う。
ベルリンのペルガモン博物館を見た時も感心した。
大英博物館は略奪博物館とか言うヒトもいるけど、略奪愛ってのもある。
やはりここにある事は正解だと思う。
展示品達も幸せだろう。
元の場所にあったら管理出来ない事は明白。
現に中東や東南アジアの遺跡は杜撰な管理で盗掘や破壊に晒されている。
エジプトも例外じゃ無い事は身に滲みて良く分かった。
ミイラ達もここの方が居心地良いんじゃない。

  • エジプト・コーナー

この博物館の目玉はやはりエジプト部門だそうだ。
大きな館内の4階にある。
ガイドさん「体力的に辛い方にはエレベーターが有ります」
流石に高齢者はそそくさと乗る。
次にお子ちゃま連れが続く。
どこまで甘やかすんだか・・・と思いつつ階段を上る。
もの凄い展示品数だ。
ミイラや棺、石像、装飾品などがどっさり。
しかもエジプトにも無かった様な金銀宝石の副葬品が沢山ある。
ピラミッドや王家の墓からの出土品である事は間違い無い。
統治時代のイギリスの探検家が発掘したものか、盗品か定かでは無い。
でもいずれにしてもここに来たメンツは幸せモノだ。
3ヶ月前のトラウマかなあ・・・。
ここにいると心なしかお腹がむずむずする様な気がする。
でもここには立派な近代的トイレがある。
散々悩まされた便所乞食もいない。
安心して観光出来るんだ、と言い聞かせる。
ショップにヒエログリフ柄のTシャツが売っていた。
何と£20(約4,400円)。
高っけ〜。
土産物のTシャツとしては破格の値段だ。
これも寄付の一環と思えばま、いっか。

  • 「バッキンガム宮殿」(Buckingham Palace)

衛兵交代の時間が迫って来た。
一同、宮殿の近辺に移動。
既にもの凄い人だかりが出来ている。
ガイドさん、又機関銃説明。
「良いポジションを取る為に急がなきゃいけません」
「場合によっては走って頂かなきゃいけないかも知れません」
「女王様が通る道を走るのも良いかも知れませんね」
「ここはスリの絶好の稼ぎ場所です」
「特にアジア人を見るとスリが寄って来ますので気をつけて」
何やらトモコさんからサジェスチョン。
相談しながらビューポイントを物色している様だ。
トモコさん案が採用されて「アソコが良い」と言う事になった。
宮殿正面に向かって左側の道路沿いに移動。
皆、目が血走っている。
人ごみを掻き分け、先頭を走っているのは高齢者軍団だ。
続いてお子ちゃま連れ軍団。
さっきはエレベーターに・・・。
ま、いっか。
トモコさん案は「当たり」だった。
宮殿を出て来た音楽隊の行列は我々のまん前をパレードしてくれた。
例の黒い熊毛の高帽に真紅の上着、写真で見た通りだった。
衛兵交代は隔日で、たまに中止になったりするとか。
規模も大小様々で、音楽隊抜きで5〜6人の事もあるらしい。
ラッキーだった。
これも日々、精進の賜物か・・・?

  • チャイナ・タウン(China Town)

ウェストミンスター大聖堂、ビッグベンなどを車窓観光。
市内観光の最後はチャイナタウンで昼食。
場所も店の名前もはっきり覚えている。
チャイナタウン入口アーチの右下「新世界」。
忘れられない店だ。
今日のメニューは飲茶。
やっぱビールでしょ!
流石にここにはビターとかエールは無い。
と言う訳でチンタオビールをオーダー。
ところが又、待てど暮らせどビールは出て来ない。
無愛想な中国人らしきスタッフは次々と料理を出してくる。
肉ギョウザ、海老シュウマイ、豚肉煮、肉まんと矢継ぎ早だ。
いかにも処理していると言う仕事振りだ。
盛り付けもガサツ、味も始めての経験だった。
どうやったら中華をこんなに不味く出来るんだろう?
サーブのタイミングもヘチマも無い。
残った料理を小皿に移す訳でも無し、ただドカドカ置いて行く。
家畜にエサやってんじゃ無いんだから・・・。
焼きキシメンみたいなのとチャーハンが出て来て遂にキレた。
「ビールはキャンセルだ。今から出て来ても絶対に飲まんからな!」
「ホシはゼロです」又は「ホシ返品です」だ。
あまりに酷い店だった。
世界中、どこへ行っても中華料理に救われるモンだけど・・・。
生涯最低の中華だった。
ロンドン華僑は奢っているのかも知れない。
今までのイギリスはこんな店でも口を糊して来られたかも知れないが・・・。
最近のイギリス人の舌が変わりつつある事を知らないらしい。
この先は危ないよ。

ここで解散、後はフリータイムだ。
明日の14:15にホテルで集合するまでお好きにどうぞ。
ロンドン三越を一回りする。
ローマ三越に似ている。
外人の姿は少なく、日本人観光客専門の土産物屋の雰囲気だ。
でも日本語の本屋なんかもある。
ロンドンに数万人も暮らしてると言う日本人には有難いだろうな。
さてどうする?
今日のスケジュールは出たとこ勝負に決定していた。
嫁さんが近所のスポーツショップに行きたいと言う。
バスの中で目敏く「大バーゲン」の看板を見つけてあった。
50%〜70%OFFと言う事で凄い人ごみだ。
でもなるほどブランド物じゃ無くってもモノもセンスも良い。
Tシャツ5枚お買い上げ。
それでもさっきの大英博物館のTシャツ1枚分にも満たない。

  • カフェ

買い物で汗もかいたし、ちょっとビールが飲みたい。
昼メシでも飲みそこなったし・・・。
もう頭の中にはビロードの様な泡を頂いたパイントグラスが浮かんでる。
三越近辺ではパブらしきモノは見当たらない。
カフェみたいなのがあった。
良く分からんが入って見るか?
ぶ〜〜〜っ。
ビンビールしか無いと言う。
小市民なので出るに出られず。
しょうが無い、セコいビールを一気飲みして出る。

でかい!
ネルソン提督像の周りに三越がモデルにしたライオン像が並ぶ。
三越は1/6の大きさのレプリカを作って貰って日本橋に運んだそうだ。
戦時中は隠して置いたり、いろいろ苦労したらしい。
広場では大道芸人が花盛り。
「ナショナルギャラリー」前の大きな階段は即席観客席である。
何だかロンドンっぽいなあ。

  • 「ナショナルギャラリー」(National Gallery)

出たとこ勝負のスケジュールではあるが、ここだけは外したくなかった。
嫁さんもその気迫を感じてくれたらしく抵抗は無かった。
本当は「テート・ブリテン」と「テート・モダン」も行きたい。
が、今回は無理だろうなあ・・・。
ま、次回の楽しみに取っておこう。
いつの間にか次回の楽しみが随分増えた様な気がする。
次回があるのかどうかも分からないが・・・。
ま、いっか。
「ナショナル・ギャラリー」は期待を裏切らなかった。
これでも入場無料(寄付)。
銀行家個人のコレクションを政府が買い上げてスタートしたとか。
所蔵2,200点を全部堪能する事は出来ない。
が、濃淡を付けて舐める事は可能だ。
やはりイースト・ウィングの18〜20世紀絵画を中心に鑑賞したい。
特にどうしても印象派絵画に目が行く。
ゴッホ、モネ、セザンヌなどなど・・・。
モネの「スイセンの池」を見て嫁さんがヒトコト。
「何でこの池って段々になってんの?」
水面に映る光と陰が理解されず、さぞかしモネも泣いているだろう。
この大美術館はレイアウトも広く、至る所にベンチがある。
疲れたら休みながらゆっくり鑑賞出来る。
結局、ノース、ウェスト、センズベリーと全ウィングを回った。
地下の古典絵画館も覗いてみた。
ここはセキュリティが厳しい。
一定距離以上絵に近づくとアラームが鳴る。
うざいのでサラっと眺めただけ。
イースト・ウィング以外は本当に舐めただけ。
流石にお腹一杯である。
1日掛ければ全て見る事は出来るかも知れないが絵に酔っちゃう。
嫁さんもこれっくらいが限界だろう。

  • 「ビクトリア・エンバンクメント・ガーデンズ」

(Victoria Embankment Gardens)
テムズ河畔公園みたいなモノ。
行こうと思って行った訳では無い。
「コヴェント・ガーデン」に行こうと思って道を間違った・・・。
ま、それはそれで・・・。
イギリス人が芝生大好き人間だと言う事が良く分かった。
そこいら中で飲んだり喰ったり。
他人が飲んでるビールはヤケに美味そうだ。

  • 「コヴェント・ガーデン」(Covent Garden)

修道院の菜園だった場所が市場になったらしい。
映画「マイ・フェア・レディ」の舞台にもなったそうだ。
決してメジャーな観光地では無いと思う。
が、何故か昔読んだ何かの本に出て来て以来、記憶に残ってしまった。
一度、この目で見ておきたかった。
ショッピングセンターとフリーマーケットをネタに嫁さんに提案。
何とか了解を得て徒歩にて到着。
残念ながら時間が遅く、フリーマーケットは店じまいの最中だった。
やむ無くショッピングセンターや大道芸人などを見て歩いた。
嫁さんの顔を見るとくっきりとゴシック体で書いてある。
「もう疲れた。ビール飲みたい。腹減った」
分かり易い。
「どこかパブでも探すかね?」と言い掛けた時、嫁さんが叫んだ。
「あっ!飯島愛だ!篠原涼子もいる!」
「えっ。どこどこ?」
見るとロケ隊に囲まれて何かの撮影中らしい一行がいる。
篠原何がしは知らなかったが、飯島愛はすぐ分かった。
当然、外人はナニモノか知らないので遠巻きにしている。
日本人観光客はほとんどいない。
こりゃおもろい。
2人の直ぐそばに行ってみる。
飯島愛が「わあ〜。このお店可愛いねえ〜」とか臭い芝居をしている。
やはり小市民としてはカメラに向かってVサインをしなきゃ。
義務感にも似た気持ちで更に近づいた。
ふと篠原涼子が嫁さんに向かって言った。
「Where are you from?」
嫁さん「私、日本人ですけど・・・」
篠原「あっ。ごめんなさい」
飯島「見りゃ分かるじゃん。どう見ても日本人だよ」
あまりに間抜けな会話でおもろかったので写真を1枚。
スタッフが飛んで来た。
「済みません。フラッシュだけは勘弁して下さい」
思わぬハプニングで嫁さん元気が出た。
地下鉄駅方面に向かいながらパブを探す事にする。
何軒かパブはあったがなかなか敷居が高い。
どこもジモティでごった返していて、ゆっくり出来る雰囲気では無い。
嫁さんもチャレンジ意欲を失った様だ。
ホテルまで帰って夕食を摂る事にする。

  • 「サマセット・ハウス」(Somerset House) 

テムズ川沿いにあるサマセット公爵と言うヒトの元宮殿だ。
宮殿の豪華な造り、もの凄い大きさに唖然とする。
現在は政府・学術機関やギャラリーとして利用されているそうだ。
ここも行こうと思って行った訳では無い。
又、道を間違ったのである。
ま、それはそれで・・・。
たまたまインドの文化祭みたいな事をやっていた。
広い中庭は民族衣装だらけで異様な雰囲気。
ドンドコドコドコ太鼓が鳴り、女性が艶めかしく踊っている。
何だか得した様な、しない様な・・・。

「テンプル」駅から乗車。
ここからなら10個目の「フルハム・ブロードウェイ」駅まで直行。
料金は£2.2(約480円)と高い。
中は予想以上に狭いし暑い。
案内放送も何も無いので気を付けて見ていなきゃ。
乗越しは罰金とか聞いた。
勿論、地下だから景色も何も無い。
ロンドンの地下鉄の感想は6拍子揃っていた。
高い、遅い、狭い、暑い、不親切、殺風景(当然か?)。
降車駅横の昨日の大きなスーパーに立ち寄る。
勿論、湯上りビールだ。
冷却用氷と、つまみに「サバのスモーク」も購入。
サバは切り身が3枚入って£1強(約240円)。
持ち帰り出来れば土産に最高なんだけど・・・。

  • 「フィッシュ&チップス」

ホテルに戻って夕食場所を物色。
パブにも行ってみたがタバコ臭くってしみじみしない。
結局、昨晩とは別のレストランに入ってみた。
客は我々だけだ。
時間は21:00近い。早すぎるのかな?
ま、いいや。とりあえずビールだ。
ところがまたまた、ビンビールしか無い。
銘柄もバドとギネスだと言う。
あ〜〜〜あ!
昨晩からず〜〜〜っとビールについて無い。
相談の結果、ここで簡単に喰って部屋で最後の晩餐をする事にする。
バドとギネスのハーフ&ハーフで乾杯。
料理はシーフードサラダと名物「フィッシュ&チップス」だ。
名物とは聞いているが、大した芸は無い。
その名の通り、大盛りフライドポテトにタラのフリッターが乗ってる。
ジモティはこれにビネガーをたっぷりかけて喰うらしい。
不味くは無い。
ビールのつまみには良いかも知れない。
喰っている最中に、例の孫太郎連れご婦人の孫太郎が1人で入って来た。
「フィッシュ&チップス、プリーズ」とか言ってる。
スタッフと何かゴチャゴチャやり取りしていたので声を掛ける。
「ぼく、どうしたの?」
「街で食べる物が無くって、ここの近くを探したけど何も無くって・・・」
「フィッシュ&チップスを部屋に持って帰るの?」
「うん」
スタッフに「Take away」である事を伝える。
「おばあちゃんは?」
「後から来る」
その内、ご婦人が入って来た。
何と無く気まずかったんだろう。
我々に気付かない振りで2人して出て行った。
会計はチップまで入れると£30弱(約6,500円)だ。
名物が味わえたので良いんだけど、何だかなあ・・・。
値段も考えたら「ホシ1つ半です」かな。
さ〜て最後の晩餐だ。
部屋で美味しいビールとカップラーメンが待ってるぞ〜。
明日は観光最終日。
14:15までフリータイムで「ハンプトンコート」観光の後、帰国だ。