沼津弁のことⅢ

  • マゴチ

生まれ故郷から便りが届いた。
沼津である。
友人が釣果自慢のメールを送って来た。
マゴチだ。
でもただのマゴチじゃ無い。
60cm以上、1.5kgもあったとか。
大したモンである。
写真を見るとナマズみたいな・・・。
見方によってはキモい。
側に包丁があるところを見ると、友人の腹に納まったんだろうな。
まだまだ沼津の海岸も捨てたモンじゃ無い。
とちょっぴり嬉しくなったりして。

  • 感激の場面の想像

・・・ボートの上で・・・
「ひゃあ、どんべりゃあのが掛ったで!」
(うわあ、凄いのが掛かったぞ!)
「アワ喰うじゃあにゃあで!ちっとらっつ上げりゃあいいだに」
(慌てるんじゃないよ。少しずつ上げれば良いんだ)
「ひゃあ、どうでヒトのこんだ。おらあ、てやあへんだで」
(どうせ他人事だ。俺は大変なんだ)
「んなこたあにゃあだよ。オレもてんだうで」
(そんな事は無いよ。俺も手伝うよ)
・・・ボート屋で・・・
「ひゃあ、何だね?こやあ?すぎゃあじゃんか?」
(うわあ、何だこれは?凄いじゃないか?)
「ひゃあ、とんでもにゃあ、いきゃあコチじゃんか」
(うわあ、とんでもなく大きいコチじゃないか)
「おら、こんないかいの見たこんにゃあで」
(俺こんなに大きいのは見た事が無いぞ)
「ひゃあ、そこのわきゃあしい、ちっと見てみな。すぎゃあで」
(お〜い、そこの若者、ちょっと見てごらん。凄いぞ)
「おっさん、これくいよ!」
(おじさん、これ頂戴よ)
「寝たばけてんじゃにゃあだよ。今夜のオカズだに」
(寝ぼけた事言うんじゃ無いよ。今夜のオカズなんだよ)
ああ、懐かし。