七夕の雑感

  • 七夕まつり

この街は七夕で名を馳せている。
仙台と並んで全国版で有名だし、ふるさと切手のデザインにもなっている。
誰が数えているか知らないが、通算300万人もの人出があると言う。
今日から七夕まつりが始まった。
今年は7/1〜7/5と例年より早めだそうだ。
理由は7/11の参院選
7/7まで引っ張ると市役所の職員が選挙の準備に間に合わないと言う事らしい。
年々、飾り付けが寂しくなっていると言う。
景気を反映して、街の商店街が緊縮財政になって来た。
金融機関や大手企業も業績を考えるとあまり派手に出来ない事情もあると言う。
確かに人出は多いが、街の商店や企業に実入りがあるとは思えない。
潤っているのはずらっと並んだ露店だけだろう。

知る限り、七夕まつりと聞いて市民の反応は両極端だ。
ホントのジモティは何が何でも必ず出掛けると言う。
これに行かないと夏が来た気がしないんだとか。
七夕飾りコンクールも毎年同じメンツで争う。
「H田人形店」と「T口カバン店」である。
これがお約束と言う電飾付きの仕掛けの立派な飾り付けだ。
紅白歌合戦の2人みたいなモンである。
飾りに掛かる費用も相当なものらしい。
皆、そんなに売れてる店とは思えないとか言ってる。
大きなお世話なのである。

  • ヨソモノ

もう一派はやはり他所から来た人。
混む、暑い、汚い、臭いから行かないと言う。
下手をすると邪魔者扱いだ。
小市民も引っ越してきた最初の年は、かの有名な七夕はどんなモノかと見に行った。
土曜日の夕方、そのまま食事も兼ねて。
確かに凄い。
飾り付けは見事だが、混む、暑い、汚い、臭い。
混むのと暑いのは夏祭りだからしょうが無いにしても、汚さは何とかなるっしょ。
客のマナーの悪さそのものだが、露店側も少し工夫したら良いのに・・・。
所構わず食い物・飲み物カスを捨てて歩いたらたまったモンじゃ無い。
夏の暑さであっという間に異臭を放つ。
それでも何でもジモティは行く。
毎年、七夕まつりになると自分をヨソモノと感じる。

  • 出席率

この街に引っ越して来てから7回目の七夕まつり。
何だかんだ言いながら、毎年見てはいる。
小市民は初日の朝、通勤途中で飾り付けを見ながら歩く。
まだ、露店が準備している時間帯なので、汚くも臭くも無い。
帰りはほとんど混雑を遠めに見ながら迂回して帰って来る。
確かに今年は飾り付けが減った様な印象である。
人ごみの中にも3回ほど出席した。
最初の年と、後は職場に他所から転勤して来た年。
3/7は大変な出席率である。

  • 七夕飾り

マンションのエントランスに七夕飾りがあった。
花瓶に笹を活けてささやかな飾り付けだ。
多分、置いた人は品の良い老夫婦の奥様だと思う。
いつもエントランスに花を飾ったり、マンション前の歩道を掃除したりしている。
勿論、挨拶も一番気持ちの良い方々である。
歳をとってもこう有りたいと思わせる老夫婦だ。
ちょっと得した気分の小市民なのであった。