住宅事情の雑感Ⅲ

小市民はマンションを持っている。
所在地は札幌である。
バブル崩壊直後で、業者は新築にも拘わらず1,000万円値引きした。
ほぼ即決。全額ローン。
衝動買いの最たるものである。
造りも良くって住み心地も抜群だった。
転勤でこの街に引っ越したので、今は貸し出してある。
貸さないとローンが払えない。
もの凄い値下がりで、売ろうにも売れない。
半値、八掛け、二割引きとは良く言ったもんだ。
ひたすら雌伏の時を過ごしている。

  • 踏ん切り

今、決断して、この街に家を持つ事も不可能では無い。
会社が潰れなきゃ、何とかなりそうな気はする。
でも札幌のマンションのローンが終わるまで待とうかなっと思う。
我々には後ろ盾が無い。
キリギリス夫婦なので、蓄えも無い。
最近の営業マンのノリではローンも簡単に組めるだろう。
でもキリギリスはアリさんになれない。
家のローンに縛られてどこにも行けない、なんてのは真っ平である。
団塊の世代に食い逃げされた後の年金のカスも当てに出来ない。
理想は「衣・食・住」は最低限保証された上で、生き甲斐を持てる事。
日々、健康維持と趣味に生き、ちょくちょく海外旅行に行けるのが理想なんだけど。
難しいだろうなあ・・・。

最近ウチの上の階に微妙な年代の夫婦が引越して来た。
チェーンスモーカーのオッサンである。
引越し挨拶に来て、このご近所から来たと言う。
聞くと、近所の100坪くらいの御殿に住んでいたそうだ。
歳を喰って、何かと手入れがしんどくなったとか。
マンションは正にバリアフリー
鍵一つの生活は楽でこたえられないそうだ。
御殿は潰して駐車場にすると言う。
優雅なモンである。
潤沢な年金と駐車場の収入で、悠々自適である。
オッサンの日課はひたすら喫煙である。
朝早くから夜中の2時〜3時までホタルである。
ま、それは置いといて。
我々にとってはバリアフリーもキーワードである。
どの道、このまま離婚しなかったらジジババの生活になる。
PPK(ピンピンコロリ)で逝ければ良いが、さも無いと悲惨である。
我が家の合言葉。
「絶対、先に死んでやる」