住宅事情の雑感Ⅱ

  • 連帯保証人

先輩の娘さんが結婚する事になった。
めでたい話のはずだが、ご本人は何と無く浮かない。
可愛い娘を奪われると言う事なんだろう。
数ヶ月前から関連ネタが話題に上るが、何と無くトーンがマイナーだ。
先方のご両親と会った話、結婚式場探しの話、などなど。
その中で1つ笑って聞き流せないネタがあった。
新居の話である。
新居は賃貸マンションを探したとか。
いざ契約の段になって問題発生。
連帯保証人である。
婿さんになる方が、先輩に連帯保証人になってくれと言って来たらしい。
理由は婿さんの父親が年金生活者なので保証人になれないとか。
先輩は正面切って断わる理由も無く、引き受けたがどうも腑に落ちない。
所得証明を求められる訳でも無いだろうに年金生活です、と宣言したのかな?
みたいな・・・。
ま、そりゃ可愛い娘さんの為と思って・・・、とか言いながらも笑えない事に気づいた。

  • 借り上げ社宅

転勤族に有りがちなパターン。
ずっと社宅暮らしで転々とし、奥方と子供が根付いた土地で自宅購入。
以後、旦那さんは単身赴任。
小市民は転々とはしたが、単身赴任の経験は無い。
理由は簡単、学校に行く子供がいないからである。
でも、学校は行かなくっても、毎日、散歩に行く四つ足の子供がいる。
そう、「まお」である。
ま、それは置いといて。
夫婦2人だけで暮らすとしがらみが極端に少ない。
我が家が切実に自宅を購入しようという気にならない理由の1つではある。
今、住んでいるのもマンションの借り上げ社宅である。
極めて快適で何の不満も無い。
強いて言えば、最近引っ越してきたオッサンがチェーンスモーカーで参っている。
しかもホタル族である。
このオッサン、ベランダで寝起きしてるんじゃ無いかって思うくらい。
ま、それも置いといて。
このまま定年まで社宅暮らしでも良いか、と思っていた。
で、その後は賃貸マンションに移れば良いじゃない、みたいな・・・。

  • 老人賃貸住宅事情

お年寄りに部屋を貸さないところが多いらしい。
特に1人暮らしの老人はハードルが高いとか。
大家の気持ちになれば分からないでも無い。
最近ではこう言う事情も勘案して公的な施設の整備が始まったらしい。
さて、我が家はどうしましょ。
公的なモノを当てにして生きて行ける世代じゃ無いし・・・。
そう考えると買っとくっきゃ無いのかなあ・・・。

  • 住宅関連産業

この不景気と言われる中で凄い伸びらしい。
新築・リフォーム共に需要は増え続けている様だ。
少子高齢化時代の到来だ。
若者一世帯にいずれ2つの家屋敷や財産がくっついて来る。
同居しようなどと言う発想は廃れる。
将来を見越して、銀行もガンガン金を貸す。
団塊の世代の大量定年も拍車を掛ける。
バブル期最大の受益者と言われる世代だけに金はわんさか持ってる。
食い逃げの年金で生活は保証されているし、金の使い道は限られる。
家か、旅行か、子供である。
親も子供も家を建てる。
住宅関連産業は空前絶後の活況を呈している訳だ。
ポスト団塊は困ったモンだ。
バブル崩壊で担保割れ住宅ローンに縛られる。
元々、世代的にも独立独歩系が多い。
自力で何とかするっきゃ無い。

  • 住宅関係営業マン

歳がばれるが、一昔前は家を買うのは大事業だった。
家は一生モノ、大きな買い物と言う感覚が普通だった。
今は軽いノリになった。
営業マンの軽いこと。
金は天下の回りモノ、何とかなりますよってなモンである。
結果、30歳そこそこの若夫婦がボコボコ御殿を建てる。
それでも何とかなっちゃう。
羨ましい限りである。
軽いノリの営業マンの言葉に乗り切れない小市民である。