まおの誕生日雑感

  • maosuke1225

何てこたあ無い。
我が家の愛犬「まお」をメールアドレスにした。
「mao」は使う人が多いと見えて却下された。
やむを得ず渾名の「maosuke」となった。
誕生日は12月25日である。
我が家のお坊ちゃまは、神々しいのだ。
おっかなびっくり「はてなダイアリー」にチャレンジした時、
忘れない様にこの名前になった。

  • 12歳の誕生日

「まお」は小市民と同じ、未年の生まれである。
今日で一まわりした。
小市民は四まわりもしてしまった。
犬の歳は最初の1年で人間の22年、後は1年が4年換算と聞いた事がある。
正にドッグイヤーだ。
これによると「まお」は66歳と言う事になる。
既に小市民の歳を越えて、還暦も過ぎてしまったってか。
でも当犬はすこぶる元気である。
近所を散歩していても、年齢を訊ねられて答えると大概の人がひっくり返る。
今日も豪華誕生パーティである。
1年に一回、少しだけケーキが喰える特別な日である。

  • まおのこと

12年前、札幌に転勤になった。
最初の年は要領が分からずいろいろ苦労した。
転勤は10月だったが、取敢えず社宅は借上げマンション。
先人から一軒家は寒くて暖房費が大変だし、雪かきで往生すると聞いていた。
果たして転勤してから間も無く、雪虫が舞い銀世界がやって来た。
札幌の人は冬場になると行動範囲が極端に狭まる。
宮の森の街も人通りがめちゃくちゃ少ない。何と無く寂しい。
半年くらいは生活に慣れるのに精一杯だった。
仕事も慣れないので毎日が必死だし、嫁さんは生活の足場固めに必死だった。
そんなある晩、いつもの通り酔っ払って帰ると「まお」がいた。

  • まおのことⅡ

この頃はペット禁止がマンションの常識。
まして借上げ社宅である。
いっぺんに酔いが醒めた。
「な、な、何だ? これ?」
嫁さん曰く、「眼が合っちゃった」
思えばこの日から我々の生活は一変した。
「まお」の年齢3ヶ月、手の平に乗る大きさだった。
ダンキンドーナツの箱に揺られて来て、我が家の一員になった。
最初の1週間、夜鳴きの連続。
トイレの躾もまだこれからである。
我が家に来た翌日、ちょっと目を離したスキに小市民の布団の上にやられた。
しかもご丁寧に大小セットである。
大きなバッグに隠して散歩に連れ出す毎日。
生活が一変した。

  • まおのことⅢ

「まお」はシーズーである。
オスである。
親ばかそのものであるが、男前だと思う。
キレイなチョコレートブラウンのツートンで、毛並みも濃やか。
チャンピオン犬の子供だし、毛を伸ばして手入れすればコンテスト荒らしになれる。
とか何とか言われても、そんな手間ひま掛けてる余裕は無い。
逆に何もそこまで・・・と言われるくらいサマーカットである。
飼い主はズボラであった。
とは言え、毎日の散歩・洗濯は大変である。
この頃は嫁さんも働いていたので、「まお」はいつもお留守番。
いつの間にか、なかなかの一人上手である。

  • 誕生祝い

そんなこんなで「まお」の誕生祝いは毎年欠かさない。
我々夫婦の誕生祝いなど、ついぞ見た事が無い。
でも「まお」の誕生祝いは絶対なのである。
嫁さんはケーキを仕入れて待機。
小市民が酔っ払って帰っても、何時であろうと儀式は欠かさない。
結構、幸せなヤツなのである。
次の年男も一緒に迎えられるといいな・・・。