スイス旅行の総括

  • 冷夏

出かける前はベランダ園芸の水対策に随分知恵を絞った。
点滴用具みたいなのを一杯仕入れて来た。
随分前から実験して滴下スピードも調整して・・・。
何てこたあ無い。
冷夏で毎日雨っぽかったとか・・・。
植木類は全く乾いていなかった。
良かった様な悪かった様な・・・。

北欧、スイス、カナダ、ニュージーランドは最後。
我が家の本来の旅の優先順位はこうなっていた。
何故か?
きっと北海道に似ているんじゃ無いかと勝手に想像してた。
もう1つ、自然の素晴らしさより先に人間の叡智を確認しておきたい。
世界遺産が全てでは無いが、人間がここまで出来るという遺産が沢山ある。
これを優先的に見ておきたいと思った。
特に管理能力の問題で崩壊の危機に瀕している様な遺産。
でも既に手遅れも沢山ある。
バーミヤンの大仏は消えてしまった。
アンコールワットもどんどん崩れているらしい。

  • スイス旅行

でもその中でもスイスはちょっと別格だった。
日本人がツアーに出掛けて一番良かった国、堂々のナンバー1。
もう一度行ってみたい国、堂々のナンバー1。
さる旅行社のアンケート結果である。
そんな先を敢えて避ける理由は希薄だ。
と言う訳で行く事になった。
行くからには晴れて欲しい。
半か丁か、ン十万円のバクチである。
バクチは概ね勝った。
晴天過ぎてスイス観測史上最高気温も経験出来た。
バケツ雨も経験したが、朝焼けのマッターホルンも見た。
ツェルマットでは偶然お祭りに当った。
スイス民族ショーのオンパレードも見る事が出来た。
恐らくスイスらしさは十分に堪能出来たんじゃ無いかな。
人気ナンバー1は良く分かる。

  • 総括

やはり行かなきゃいけない国だ。
つい最近まで戦争の連続だった欧州にあって、貧しい山国の悲哀は良く分かる。
永世中立国なんて手段を使わざるを得なかった事情も良く分かる。
スイススタンダードと言われるくらい市民生活を守ってきた国。
歴史的に辛苦の連続だったが故に国民の幸せを第一義に考える事が出来る国。
世界の庭園と言われる観光資源の徹底的な保護。
参ったと思わせる観光客への徹底的な利便。
全てが凄いと思った。
概してスイスの旅行代金は安く無い。
行ってみれば物価はひっくり返るほど高い。
でも兎に角理屈抜きでキレイだ。
完璧な観光地だと思う。
完璧なだけにどうしてもディズニーランド的イメージが拭えない。
富士山より高い山にサンダル履きでも登れてしまう。
足が竦むような展望台にエレベーターで上がれてしまう。
少々料金は高くてもそれに見合うインフラを用意してまっせ、と言う感じだ。
スイスは凄っく良かった。
バクチも勝った。
でも思わぬ経験で得したって感じはしない。