ユングフラウヨッホ〜インターラーケン

昨日の嵐がウソの様なピーカン。
ちょっと早起き。
昨晩果たせなかった散策をちょっとだけ。
今日は日曜日で人影もまばら。
ビル街の合間を少し歩いた程度だが、キレイな山と好対照の汚さ。
落書きや散乱するゴミ・タバコの吸殻。
この辺りはフランス文化圏だからなあ・・・とか妙に納得したりして。
フランスではタバコのポイ捨てや犬のフンの置き去りは常識。
投げ捨てないと掃除するヒトの仕事が無くなる、と言い切るらしい。
フランス人気質はちょっと独特だと思うが・・・。
いずれにせよ、ここはフランス文化圏だと再認識。

ここでバスを降り、ユングフラウヨッホに登る。
時間調整でシュタウプバッハの滝を見学。
素っ晴らしくキレイである。
朝一番でジュネーブの落書きだらけのビル街を見たので落差が大きい。
アルプスの山々を遠景に望む。
大屋根の山小屋風シャレーホテルが並び、窓毎に花が一杯。
あまりにキレイで何だか現実感が薄い。
ディズニーランドを歩いているような感覚に陥る。
でも紛れも無く大自然に調和した景色なのである。

ベルン州の高地地方と言う意味だそうだ。
分かり易い。
登山に興味の無い小市民でも聞いた事がある山が並ぶ。
アイガー3,970m、メンヒ4,099m、ユングフラウ4,158mのメジャー3山。
他にも4,000m級の山がそびえている。
勿論、本格的な登山家も沢山訪れる。
かと思えば、サンダル履きのミーハー観光客も電車で登れてしまう。
スイスアルプスの懐の広さと言うべきか。
スイス観光局の技有りと言うべきか。

  • クライネ・シャイデック

いかにもドイツ文化圏らしい名前が続く。
ここで一旦、電車を降りる。
昼食を摂ってからユングフラウに向かうそうだ。
目の前にかの有名なアイガー北壁がそびえる。
昼食は山小屋風の小洒落たレストラン。
レストランの前で民族衣装のおじさんがアルプホルンを吹いていた。
ツェルマットのお祭りで10年分見ちゃったもんね。
まずビール。
1本4.5SF(約450円)。おっ、少し下がった。
メニューはサラダとスパゲティーツナソースだった。
ま、山小屋や海の家で喰ってると思えば・・・。
フロア掛は日本人の女性だった。
何でこんな所で・・・大きなお世話なのである。

ここもトンでもない所だ。
クライネ・シャイデックを出た後、4/3はトンネル。
登山電車はアイガーの岩山をくり抜いて敷設されている。
トンネル途中にアイガーバントとアイスメーアと言う駅がある。
途中下車してアイガー北壁に設けられた窓から絶壁が見える。
ユングフラウヨッホ駅も地下である。
この鉄道は完成が1912年だと言う。
当時の技術で16年掛かったそうだが、良くこんな事に着手したと思う。
世界で一番高地にある駅だとか。
そりゃあそーでしょ。

駅を出ると何故か日本の赤い茶筒型のポストがある。
何でも富士山五合目郵便局と姉妹提携した記念だとか。
何だかなあ・・・。
良い様な悪い様な・・・。
駅はホテル並みの施設である。
カフェやレストランも充実している。
3,573mの展望台まではエレベーターであっと言う間だ。
正に360度の大パノラマ。
良くもこんなモノを造ったモンだ。
やはり展望台はテラスが張り出して造られている。
寒さと足の高所恐怖症で足が竦んでしまう。
アレッチ氷河も見た。
氷河をくり抜いたアイスパレスも歩いた。
欧州分水嶺プラトー・テラスにも出てみた。
凄いのヒトコトである。
クライネ・シャイデックから上は別世界だ。

  • グリンデルワルトへ

クライネ・シャイデックまで戻り乗り換え。
ここは2,061mで高原の風情だ。
背景はまっ青な空と真っ白なアルプス
緑の草原を登山電車がトロトロ進む。
箱庭の様な景色が続く。
ハイキングしているヒトも多い。
途中、アイガー北壁に先ほど途中下車したガラス窓が見えた。
かつてスイス旅行した友人は絵葉書よりキレイだったと言っていた。
以来、小市民の中ではこの言葉がスイスのイメージになってしまった。
でも正にその通りだった。
スイスで絵葉書は売れないだろうな。

  • インターラーケン

グリンデルワルトでバスに乗りインターラーケンへ。
いかにもリゾートの街である。
レストラン・カフェや土産物屋が並ぶ。
もう今夜がスイス最後の夜だ。
必要な土産物は買わなきゃならない。
座興だがカランダッシュの水溶性色鉛筆を買った。
珍しく自分用である。
早くこれを使ってじっくり旅が出来る身分になりたい・・・。

  • シャレー・スイス

その名の通り、立派なシャレーホテル。
大屋根の山小屋風ホテル。
なかなか趣きがある。
夕食がどっかの団体とダブルブッキングされていたとか。
待つ間、バーみたいなところでビール。
テーブルについて又、ビール。
1本3.5SF(約350円)。又、下がった。
食事はとても良かった。
今回初の「星三つです」。
野菜とコメのスープ、サラダ、白身魚のムニエル、ボイルドポテト。
味も良く、1つ1つが丁寧だ。
自家製と思われるパンが美味しかった。
明日は帰国だ。