マッターホルン観光

  • ゴルナークラート展望台

いよいよかの有名な展望台だ。
勢い込んで出発したが、あいにくの雨。
登山電車は一路3,089mの展望台に。
電車はラック(歯車)レールをコトコトと進む。
ここは鉄道で登れる欧州一高い展望台だそうだ。
ガイドのメグミさんから展望台の注意事項。
「走らない」「笑わない」「大声を出さない」だそうである。
ゴルナークラート到着。
結構な寒さである。
1,631mの麓では半袖だったが、重ね着を繰り返してもう重装備である。
一番上の展望台まで坂を登る。
いつものウォーキングペースで歩き始めたが、たちまち息苦しくなる。成る程。
メグミさんの言う通り、静々と歩く。

良くもこんな所に鉄道を敷いたモンだと思う。
しかも至る所ラックレールだ。
何もそこまで・・・と思わなくも無い。
敷設を思い立った先人に感服する。
スイスは鉄道王国で、国内どこに行っても16km以内に必ず駅があるんだそうな。
間違い無く観光客以外には乗らないと思う。
そう言う意味では徹底したプロ根性の観光産業だと思う。

甘く見ていた。
コイツがこれほどもったいぶったヤツとは思わなんだ。
雨は上がったが至るところに分厚い雲がかかる。
マッターホルンは相変わらず雲がまとわり付いてクリアにならない。
思いの他手強そうである。
でも足元のゴルナー氷河、モンテローザをはじめアルプスの大パノラマが素晴らしい。
スイスに魅せられる人が多いのも頷ける。

  • フリータイム

ゴルナークラートで解散。
後は好き好きにフリータイムである。
当初、天気が良かったら一気にクラインマッターホルンまで・・・と思っていたがこの天気だ。
ま、いっか。
ゆっくりしよう。
メグミさんが良かったらハイキングに案内しますと言う。
じゃ乗るか。
結局、同行メンバー全員がハイキングに行った。

  • ミニハイキング

ゴルナークラートから1駅、ローテンボーデンで下車。
後は次の駅、リッフェルベルクまで下りのハイキングだ。
爽やかである。
澄んだ空気と心洗われる様な景色。
普段の薄汚れた生活を忘れてしまいそうだ。
途中、ヤギをおちょくったり、可憐な花を見つけたり、ハイキングを堪能した。
逆さマッターホルンで有名なリッフェル湖は風でさざ波が立っていた。
残念ながらアンテナの外れたテレビ画面みたいな逆さマッターホルンしか見えなかった。
あ〜だこ〜だと言いながら楽しいハイキングは40〜50分で終了。
ツェルマットの街に戻って昼食だ。
一部の方はリッフェルベルクのロッジで昼食。

8/15である。
お祭りである。
どうやら昇天祭と建国記念日が合体している様だ。
ツェルマットの街中は凄い人である。
メインストリートのバーンホフ通りはパレードの真っ最中。
ホテルの裏の広場はテントが並び、露店が犇めいている。
ラッキーと言う他無い。
アルプホルンの一団、大きな旗を投げながら歩く一団、夫々の民族衣装も見事。
この界隈の部族が勢揃いしているらしい。
際限無く続くパレードを食事の事も忘れて見入っていた。
何だかとても得した気分。

  • スイス料理

パレードが終わって遅い昼食。
折角だからとスイス料理の店へ。
メニューを見ていても、何だかなあ・・・。
取り敢えず、ビールである。
結局、サラダとケーゼシュニットを注文。
要するに思いっきりチーズトーストである。
特にワザは無かった。
但し、腹にだけは溜まった。
〆て33SF(約3,300円)。

  • 大雨

腹ごなしに散策に出る。
が、どうも怪しい。
空の重さが気になる。
警戒しながら様子を見ていたら案の定。
凄い雷雨である。
バケツをひっくり返すとはこう言う事だ、参ったかみたいな・・・。
ずぶ濡れの人達を見ながらホテルの部屋に避難。
通り沿いの屋台でアプリコットパイを売っていた。
見るからに美味そうでつい衝動買い。
5SF(約500円)。
ま、取り敢えず悪天候の中でも最悪は免れている。
勿論、マッターホルンは全く見えず。

  • 豪華ディナー

夕方、雨も止み、散歩がてらスーパーに買い物に。
ビールと生ハムと葉っぱを購入。
今日は部屋食と決め込む。
生ハムサラダとアプリコットパイ、持参の缶詰類でビールを堪能。
仕上げはカップ麺である。
豪華ディナーだった。
今日はツェルマットの街を端から端まで歩いた。
ネズミ返しの小屋やカトリック教会も見た。
明日はシャモニーへ出発である。
ホントにクリアなマッターホルンは見られず仕舞いか?